介護人材サービス『+ホップ』の代表を務めております、山本直生と申します。
この「恋文」では、私たちホップの取組みや、皆さんにとって有益な情報をお届けできればと考えております。
月に1回の私との会話だと思って、お気軽に読んでいただけると幸いです。
こんなサービスどう思いますか?
年末にかけて「口コミサイト」を作ろうと考えております。
求職者の立場で考えると、今は多くの広告があり、どの情報を信じたら良いのか分からない状況です。
どんな施設も「働きやすい」とか「和気あいあい」とか「みんな仲良し」とか書くじゃないですか。
でも正直ウソですよね。というか、働きやすいか、仲良しかって受け取り手(こちら)次第ですよね。
「僕はイケメン、とっても優しく、男らしい^^」って言われても、それはこっちが決めるから、、、っていうものと同じ現象です。
つまり、企業が出す広告はあくまでも「あちらが言っている事」であって、自分にとってそうなのかは分からない。
そこで、実際に働いた人の感想を見れる口コミサイトを考えているのですが、これも注意が必要です。
口コミはあくまで個人の主観なので、ある程度は参考になるものの、「あぁ、この人はそう感じるのか」という程度で終わってしまう。
そこで、口コミサイトに「アンサー機能」を付けるのはどうかと考えております。
先日、息子とスーパーに行ったらトイレの近くに“お客様の声”という掲示板がありました。
そこに「お惣菜の種類が少ないです」というアンケート用紙が貼ってありました。
その声に対して、総菜担当者から『夏野菜を使った総菜を5種類も準備しました!是非ご賞味ください!』
というアンサーが書き込まれていたんですね。
これを見たとき、私はその夏野菜の総菜が美味しいかどうかは分からない(それは個人の主観)ものの、お客様の声に対して紳士的に向き合うスーパーの「姿勢」を知ることができたのです。
この素晴らしい「姿勢」を持っているスーパーが出している総菜は、きっと美味しいに違いないと思って、その総菜を2つ買いました。(実際にとっても美味しかった^^)
口コミは、必ずしも良いことだけではありません。
しかし、それに対する施設側のアンサーは、施設や担当者の「姿勢」が映し出されます。
それを見れる口コミサイトは良いのではないかと考えるのです。
仕事は何をやるかよりも、誰とやるかの方が大事です。
表面的な条件だけでなく、担当者の姿勢が見えるような「施設のアンサー付き、口コミサイト」なんてどう思いますか??
派遣スタッフの時給が違う理由
求人広告をみると派遣会社ごとに時給が違いますよね。その理由をご説明したいと思います。
なぜ、同じ派遣、同じ施設、同じ内容、同じ資格なのに派遣会社によって時給が違うのでしょうか。
答えはカンタン。
それは、派遣会社が設定しているのマージン率の違いです。
(※マージン率=派遣会社が施設から受け取る派遣料金から、派遣スタッフ皆さんのお時給を引いた差額割合のこと)
派遣会社は施設に対して「1時間あたり〇〇〇〇円」というご請求を行い、その中から決まったパーセントを派遣スタッフさんに「時給」としてお渡ししております。
この決まったパーセントの違いが時給の違いとなって表れております。
ナイス介護、マンパワー、レバウェル、ウィルオブ、コトリオなどなどの大手企業のマージン率は多くが35%で設定されております。
例えば、施設への請求が2,000円でしたら、派遣スタッフさんへの時給は1,300円(65%)を払い、派遣会社が700円(35%)を1時間ごとに受け取ります。
ホップではマージン率を30%に低く設定しているため、上記の場合では1,400円(70%)になります。
これが派遣スタッフによる時給の違いになっているんですね。
もちろん派遣会社としてはマージン率を高く取りたいのが本音です。
大手や上場企業は、株主還元するために利益を重視する傾向があり、そのためマージン率が高い(スタッフ時給が低い)傾向になるのです。
こんなことを書くと「え!私たちの時給の30%も派遣会社が持っていってるの?!ふざけるな!」と思われるかもしれません。
ただこれに加えて、派遣会社は保険料の半分や有給休暇の金額を負担しています。
これが約10~15%くらいあるため、請求2,000円の場合でしたら、最終利益は200円(10%)くらいです。
このビジネスモデルが「中抜きビジネス」とか「派遣会社は人身売買だ」と言われる所以です。
ですが、言わばビジネスはどれも中抜きです。
120円のコーラの原価が120円なワケがありません。
そんなこと世界中の人が知っています。
介護も医療もセブンもファミマもローソンも全部中抜きです。
れの何が悪いのでしょうか。
適切な利益であればお客様やスタッフさんに隠す必要はありません。
当社は、派遣先に最大限のご請求をしながら、1円でも多くスタッフさんの時給に還元できるように営業活動をしています。
本当に必死に交渉します。そして、しっかり利益もいただいております。
利益がなければビジネスを継続することはできないです。
マージン率を高く設定し、派遣スタッフさんへの支払いを下げるのはいかがかと思うのです。
派遣先に交渉もせず、派遣スタッフの時給を下げ、自分たちの利益だけを確保する。
そんな派遣会社があるのも事実です。
経営は公明正大に行わなければいけません。
当社はこのように全部オープンに話せます。
逆を言えば、できないことは、はっきりと「できない」とお伝えすることもあります。
欠かせぬ人々を癒すには
『 How are you ?』と訊かれたら『 I'm fine, thank you 』と返すのだと教わったのは、僕が中学1年の時である。(もう20年以上前か…)
しかし現在、I'm fine, thank you(おかげ様で元気です)と、口にするものの、何となく心が晴れないのは、戦争一色となっている世界中の ”くもり“ が拭えないためでしょうか。
人類が未曽有のウィルスを克服する前に、ロシアのウクライナ侵攻が続く。この混沌(カオス)とする世の中で、是非ご紹介したい話があります。
鉄道員(ぽっぽや)
鉄道員(ぽっぽや)は正月を迎えた終着駅を舞台に、仕事一筋だった鉄道員の人生を描いた名作です。
高倉健が主演で映画化された事でも有名ですので、小説や映画で見た方も多いのではないでしょうか。
高倉が演じる佐藤乙松は、生後間もない一人娘と妻に先立たれるが、いずれの死に目にも会えなかった。
それは、サビれた小さな駅の駅長として、業務を優先した結果だった。
交代要員がいないという事情もあったが、鉄道の運行を守る使命感が、自身が職場からの離脱する事を許さなかったのだろう。
介護職と重なる部分がある。
僕はこのストーリーを読みながら、すこし胸が苦しくなった。
家族や命より大切なモノなどないと分かっていても、実際に最優先で行動できている人はこの国にどれほどいるのだろうか。
コロナ禍で周知された言葉の一つに「エッセンシャルワーカー」がある。
エッセンシャル=不可欠なという意味だ。
医療従事者や介護職をはじめ、公共交通や物流など社会生活の維持に欠かせない職業の人々を指すもの。
きっと、この方たちも同様、乙松ほどではないにせよ、社会的使命を果たすために私生活を犠牲にする場面があるはずだ。
冒頭でも触れたように、世界では未だに新型ウィルスが猛威を振るい、ウクライナ情勢は混沌を極めている。
皮肉にも「何にもない日常」のありがたみは、コロナや戦争によって全人類が痛感しました。
ただ、その「何もない日常」を陰で支えるエッセンシャルワーカーがいるという事を知っている人はとても少なく、当たり前に感謝できていないものです。
ちなみに、作中で乙松は、成長した姿でこの世に現れた娘によって魂を救われることとなります。
2023年、コロナと戦争の終息が見えない現在。
現実世界では「ありがとう」の一言が〝欠かせぬ人々〟を癒やすことだと思います。
改めて、みなさん本当にありがとうございます。
《ホップの福利厚生》