「ショートステイって仕事がきついって聞いたけど本当?」
「ショートステイの何が大変なのか知りたい」
このように考えている人は多いのではないでしょうか。
ショートステイは利用者の入れ替わりが頻繁におこなわれ、体調や身体状況などをすばやく把握しなければなりません。利用者は多くの荷物を持参するため、管理にも気を遣わなければならず、大変だと思うこともあります。
本記事では、ショートステイがきついと感じる理由と、できる対処法を解説します。ショートステイからの転職を考えている人は、参考にしてみてください。
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「ショートステイがきつい」と言われる理由
介護職はどの職場でも楽な仕事とは言えません。ショートステイはほかの入所施設と異なり、以下のような特有の大変さがあります。
- 利用者と関わる時間が短い
- 荷物の管理が大変
- 転倒しないように見守りが必要
- 一日に何人も入所があると混乱する
利用者と関わる時間が短い
ショートステイは、長期間利用者が入所する施設ではありません。短い場合は1泊2日、長くても30日までの滞在です。ほかの介護施設のように、時間をかけながら利用者や家族と信頼関係を築いていくことはできません。
契約の際に、本人や家族から病気や自宅での様子を聞きますが、入所してみると環境が変わるため、自宅のような動きができない場合も多く見られます。関わる時間が少ないことから、利用者の様子を見ながら介護する場合も多いです。
1人の利用者とじっくり関わりあっていきたいと感じている場合は、きついと感じてしまうこともあるでしょう。
荷物の管理が大変
ショートステイは短期間の利用ですが、多くの荷物を持ってきます。それぞれの介護施設の規定にもよりますが、以下のような持ち物を持参します。
- お薬
- 日常着
- パジャマ
- 下着
- 靴(室内用・外出用)
- 靴下
- 歯磨きセット・うがい用コップ
- 入れ歯ケース、入れ歯洗浄剤
- フェイスタオル
- ティッシュペーパー など
基本的には上記のような持ち物を持参しますが、荷物の負担を減らすために、使用する物品が有料で一式借りられる施設もあります。
持参する物には氏名を記入するように契約時に伝えますが、記入漏れがある場合も多いです。ほかの利用者の持ち物と混ざらないように注意しなければなりません。
筆者がケアマネジャーとして利用者を担当していたときは、家族は荷物の準備が大変と言われ、有料で一式レンタルするケースが多かったです。一日500円程度で歯ブラシやくし、衣類やパジャマなどが借りられるため、労力が少なくなりありがたいと言われていました。
転倒しないように見守りが必要
ショートステイは、特別養護老人ホームと比べると自分で動ける人の割合が多い傾向にあります。特別養護老人ホームは基本的に要介護3以上の人が入所する施設であり、自分で動けずに寝たきりに近い身体状況の人が多いです。
ショートステイは要支援1から入所できるため、自分でトイレに行き、食事も食べられる人が多くいます。自分でできるからと言っても、転倒したり、むせたりする可能性もあるので油断はできません。歩行が不安定な場合は、トイレや入浴などにつき添って介助もします。
要介護度の重い利用者が多い介護施設に慣れている場合、ショートステイは介助することも多く、きついと感じる場合もあるでしょう。
一日に何人も入所があると混乱する
ショートステイは利用者の入れ替わりが頻繁にあります。午前中の入所が多く、入所人数が多くなると対応に時間がかかり、おちついて仕事ができないことも多いでしょう。
入所時は、利用者が持参した荷物の確認をします。退所時にも同様に荷物の確認をおこない、紛失や忘れ物がないようにするためです。薬の管理は、数が合っているか、内容がわかる場合はお薬手帳と照らし合わせてチェックします。塗り薬がある場合は、どのタイミングで塗るのか確認します。
入所人数が多いと作業も多くなり、混乱しやすくなります。
ショートステイがきつい・辞めたいと感じた際の対処法
ショートステイで働いているけれど、毎日がつらくきついと思っている人もいるでしょう。ショートステイを辞めて別の職場に転職したいと考えている人は、以下の対処法を試してみてください。
- 周りへ相談する
- スキルアップする
- 気分転換をする
- 仕事だと思って割り切る
- ショートステイ以外の職種に転職する
周りへ相談する
ショートステイの仕事が合わないと感じているなら、周囲へ相談してみましょう。信頼のおける上司や同僚に話してみると、同じような悩みを抱えていて乗り越えた経験をしている場合も多いです。気のおけない友人なら、話を親身になって聞いてくれ、新しい気づきが得られる場合もあります。
一人で抱え込まずに周囲に話してみると、自分だけじゃないとわかり、気持ちがすっきりするでしょう。
スキルアップする
ショートステイだけでなく、介護の仕事をしているなら、スキルアップが必要です。ショートステイの業務に必要なスキルを高めると、仕事がスムーズに進むようになり、ストレスが減る可能性はあります。施設内の研修だけでなく、さまざまな団体が主催している外部の研修会に参加すると、スキルアップするだけでなく視野も広がるでしょう。
できることが増えると自己肯定感も上がり、今までより仕事が楽しく感じられるようになります。
気分転換をする
ストレスがたまってきたなと感じたら、気分転換を心がけてモチベーションの維持に努めましょう。ストレスをため込んでしまうと、仕事への意欲が下がったり、利用者への対応が雑になったりしてしまう可能性があります。
休憩時間が短くても、少しの間外に出て深呼吸するだけでも、気持ちをリフレッシュできます。休日には、趣味や運動を楽しむのも良いでしょう。自分の好きなことに没頭する時間を作ると、ストレスが発散できます。
仕事だと思って割り切る
ショートステイの仕事は大変な面も多く「きつい」「辞めたい」と感じる場合もありますが、割り切る気持ちも必要です。ショートステイの業務には次のような特徴があります。
- 利用者の入れ替わりが激しい
- 利用者と関わる時間が限られている
- 利用者の状況把握が難しい
- 荷物の管理や見守りなど、気を配らなければならないことが多い
ショートステイの仕事がきつく感じるのは、仕事の性質上避けられません。「これは仕事なのだ」と、割り切って仕事をこなすことも必要です。
ショートステイ以外の職種に転職する
ショートステイの業務がどうしても続けられないと感じた場合は、別の職種への転職を検討するのもひとつの方法です。介護の仕事は入所施設やサービス事業所などさまざまな形態があり、転職活動をするなかで、自分の働き方に合った職場が見つかるでしょう。
ショートステイ以外の選択肢として、以下のような職場があります。
- 特別養護老人ホーム
- グループホーム
- デイサービス
- 訪問介護 など
転職を考える際は業務内容だけでなく、勤務形態や待遇、通勤時間なども重要なポイントです。
ショートステイから転職するなら介護派遣のホップがおすすめ
ショートステイからの転職を考えているなら「介護派遣のホップ」がおすすめです。ホップは介護派遣に特化した転職サポートサービスをおこなっています。取り扱い求人が多く、さまざまな介護施設やサービス事業所で働くことが可能です。
勤務地や勤務時間なども自分で選べるため、仕事とプライベートの両立もしやすいでしょう。専属コーディネーターが担当になり、職場探しから就職後までしっかりとサポートします。
「ショートステイで働くのはきついから、別の職場を探したい」
「どのような職場が自分に合っているかわからない」
と悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
ショートステイがきついことに関するQ&A
ショートステイの働き方について、良くある疑問を解説します。
- ショートステイの夜勤は大変なの?
- ショートステイに向いている人の特徴は?
一つひとつ説明します。
ショートステイの夜勤は大変なの?
ショートステイの夜勤は、大変と感じる人が多くいます。利用者の入れ替わりが激しく、出勤して初めて顔を合わせる利用者がいるのは当たり前です。短期間で利用者一人ひとりの病状や身体状況を把握しなければならず、精神的な負担は大きくなってしまいます。
夜勤では人員が少なく、利用者一人ひとりへの見守りが手薄になりがちです。ショートステイの利用者は自宅と環境が変わるため、転倒のリスクが高まります。利用者の動きに注意を払う必要があり、気を張っている時間が多いです。
ショートステイの夜勤は、対応力が求められる仕事と言えるでしょう。
ショートステイに向いている人の特徴は?
ショートステイに向いている人の特徴は、人とのコミュニケーションが好きで、知らない利用者にも積極的に話しかける対応力のある人です。
仕事が早く、利用者の入れ替わりに柔軟に対応できる能力も必要です。
ショートステイに向いているかは経験年数や年齢で判断できません。さまざまな業務に臨機応変に対応できるかどうかが重要です。
ショートステイの仕事がきつい場合は転職もあり!
ショートステイは、利用者の入れ替わりが激しく、関わる時間が短いです。状況把握する前に退所するケースも多く、きつい仕事だと感じる人が多いようです。さまざまな要介護度の利用者がショートステイを利用しており、介助量も少なくありません。
自分がショートステイの仕事に向いていないかもしれないと思っても、周りに相談したり気分転換をしたりして続けている人も多く見られます。
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