「介護職の夜勤専従が楽なのは本当?」
「楽に感じている理由を詳しく知りたい」
このように介護の夜勤専従で働いてみたいと感じている方は多いです。夜勤はきついというイメージが一般的かも知れません。一方で、体力を使う業務が少なく、人間関係に気を使わなくて良い、夜勤手当で収入が増えるというメリットもあります。
本記事では、介護職の夜勤専従は本当に楽なのかについて詳しく解説します。まずは自分が求めている条件と、夜勤専従の働き方と一致するかどうかを考えてみましょう。
この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って執筆しています。
【結論】介護職の夜勤専従が楽かどうかは人による
介護職の夜勤専従が楽に感じるかどうかは人によります。
夜間は自分のペースで働きながら、日中に好きなことをして過ごしている人も多いです。16時間の勤務が問題なくできる人は夜勤専従に向いています。
ただし、緊急時に1人で対応しなければならないプレッシャーがあり、精神的な負担を感じる人も中にはいます。
「介護職の夜勤専従が楽」と感じる5つの理由
介護職の夜勤専従が楽と感じる理由は以下のとおりです。
- レクリエーションや入浴介助がない
- 自分のペースで仕事ができる
- スタッフとの関わりが少ない
- 勤務日が調整しやすい
- 仕事内容を把握しやすい
いくつ当てはまるか実際に考えてみてください。
理由1.レクリエーションや入浴介助がない
夜勤専従で働くと、日中の主な活動として行われているレクリエーションやリハビリ、散歩、入浴介助は行う必要がありません。日常場面でのトイレや食事介助の頻度も日中より少ないため、体力的には楽に過ごせます。
日中の勤務と比べて日々のスケジュールが一定で、予測もしやすいです。夜間も介助が少ないため、体力を必要とする場面も比較的少なく、体力的に楽に感じる人も多いです。
理由2.自分のペースで仕事ができる
夜間は利用者の多くが就寝している時間になるため、静かな環境で自分のペースで仕事がしやすいです。必要とされる記録業務や利用者のケアなどに集中しやすいといえます。
眠れない利用者やトイレなどのナースコール対応は必要ですが、日中よりも振り回されにくい環境で働けます。
マイペースに仕事をしたいと考えている人は、夜勤専従の方が楽に感じる可能性が高いです。
理由3.スタッフとの関わりが少ない
スタッフとの関わりが少なく済む点も、夜勤専従が楽に感じられる要因です。日中は多くの介護スタッフとの連携が必要になりますが、夜間は夜勤の人数も少ないです。場合によっては、1人で働く可能性もあります。日中の勤務と比較すると、スタッフ間のコミュニケーションが少なくて済みます。
人間関係を気にせずに仕事をしたい人、多くの人とコミュニケーションを取るのが負担に感じる方に向いている働き方です。
理由4.勤務日が調整しやすい
勤務日の調整やスケジュールが立てやすい点も、夜勤専従が楽と言われる理由のひとつです。
1日目の夕方から勤務がはじまり、2日目の朝には勤務が終わります。翌日の3日目は休みになるという流れが基本的な勤務スケジュールです。
勤務交代があるシフトと比較すると勤務日が調整しやすくなるので、家族や趣味などの予定も立てやすくなります。不定期な勤務よりも安定したシフトになりやすく、体の負担が軽く済むから楽と感じる方も多いです。
理由5.仕事内容を把握しやすい
交代制勤務の場合、早出・遅出などそれぞれの役割を覚えなければなりませんが、夜勤の場合は覚える仕事が少ないです。
夜勤で求められる業務は一定で限られています。定時の見回りや記録作成がメインで、シンプルな業務が多いです。はじめての勤務先でも仕事内容を把握しやすいという特徴があります。
ほかの施設や事業所でも大きく変わらず、新しい環境に適応しやすいため、楽に感じやすいです。
【予備知識】介護職の夜勤専従の仕事内容
夜勤専従は勤務の中でさまざまな仕事をこなして、利用者の生活を支えています。今回は16時間勤務の1日の流れを詳しく紹介していきます。
介護職としての仕事内容や勤務時間は以下のとおりです。
仕事内容・勤務時間
勤務場所により交代制があり、勤務時間も変わります。2交代の勤務時間の場合は16時間、3交代の場合は8時間勤務です。それぞれ1〜2時間の休憩時間が設定されています。
夜勤の勤務内容は、主に就寝介助や見回りによる安否確認・コール対応、起床介助、食事介助、業務記録です。そのほか、夜間に急変した場合は緊急対応を行う場合もあります。
1日の流れ
ロング夜勤と呼ばれる16時間勤務の1日の流れを以下で紹介します。
時間 | 勤務内容 |
---|---|
16時 | 出勤 |
17時 | 食事介助や服薬介助、口腔ケアを実施。就寝に向けての介助も行う。 |
20時 | 遅番の勤務終了、少人数で夜勤開始。 |
0時 | おむつ交換 |
夜間 | 業務記録や見回り、コール対応を行う。 ※休憩を交代で取る |
5時 | おむつ交換 |
6時 | 起床 |
7時 | 早番が出勤、食事介助などを実施。 |
10時 | 退勤 |
大きい介護施設の場合、複数のスタッフがいるため夜間の休憩が取りやすいです。スタッフの数によっても実際の休憩時間は変わるため、注意が必要です。
介護職の夜勤専従で働くメリット
夜勤専従で働くとさまざまなメリットがあります。具体的なメリットは以下のとおりです。
- メリット1.収入(手取り)が増える
- メリット2.日中の時間を自由に過ごせる
- メリット3.生活リズムを整えやすい
メリット1.収入(手取り)が増える
夜勤専従になると、1回の勤務につき夜勤手当がもらえます。夜勤手当の金額は介護施設や事業所によって異なりますが、およそ5,000円前後です。
月に12回夜勤を行うと、夜勤手当だけで60,000円付きます。一般的に日中のみで働いている方よりも出勤日数が少なくても、効率よく収入を増やせます。収入を増やしたいと考えている方にとって夜勤専従で働くこと自体がメリットです。
メリット2.日中の時間を自由に過ごせる
夜勤専従は夜のみ拘束されるため、日中の時間を自由に過ごせます。夜勤が終わった日と翌日は休みになるケースが多く、まとまった時間を休みとして過ごせます。その時間を家族や友人、趣味などの時間にあててプライベートを充実させましょう。
日中しか参加できない研修会への参加、資格勉強などスキルアップの時間にもあてられます。まとまった休みを取って出かけられるので、仕事をしながら自由度の高い生活を送れます。
メリット3.生活リズムを整えやすい
交代制の勤務で日勤・夜勤がある場合、自分の生活リズムをその都度整えていく必要があります。急なシフト変更があったときは、リズムを整えるのが難しいです。夜勤専従の場合、曜日などで出勤のスケジュールを固定すると、ペースを崩さずに勤務できます。比較的一定のリズムでプライベートの時間を過ごせます。
介護職の夜勤専従で働くデメリット
楽と言われる夜勤専従ですがデメリットもいくつかあります。具体的には以下のとおりです。
- 昼夜逆転の生活になってしまう
- 臨機応変な対応が求められる
- 勤務時間が長い
デメリットを把握しておくと、夜勤専従として安心して働けます。
デメリット1.昼夜逆転の生活になってしまう
夜勤専従の場合、夜に働いて昼に休息を取る生活になるため、昼夜逆転の生活になります。夜に働くことに慣れていない場合は、深夜になると眠気や辛さを感じる可能性もあります。
自分に合った睡眠のとり方を知って、上手に眠気や辛さを解消していきましょう。
また、日中仕事をしている人とはスケジュールが合わせにくくなり、夕方から夜にかけての予定が入れにくい点もデメリットです。
デメリット2.臨機応変な対応が求められる
夜勤で働いているスタッフの数は、日中と比べて圧倒的に少ないです。緊急事態などが起こった場合は、臨機応変な対応が求められます。転倒によるけがや急変によるトラブルが起きた場合、冷静に対処しましょう。上司や看護師がいない状態だと、自ら判断して救急車を呼んだり、家族を呼んだりする必要があります。精神的な負担が大きくなるので、責任の大きい業務はなるべく避けたいと感じる方もいます。
デメリット3.勤務時間が長い
夜勤の拘束時間は、3交代制で8時間(ショート夜勤)、2交代制で16時間(ロング夜勤)というケースが多いです。ロング夜勤の場合、2日分の勤務時間が拘束されるので、長く拘束される点はデメリットといえます。
16時間のロング夜勤の場合は、休憩時間が2時間含めた時間になっていますが、かなりハードだと感じる人が多いです。夜勤は利用者の状況によっては、休憩時間を確保できない可能性があります。
介護職の夜勤専従で働く際の注意点
夜勤専従として働く場合は、以下の2点に注意して職場を選びましょう。
- 夜勤人数にゆとりがあるか
- サポート体制が整っているか
実際の職場の様子を知っておくと、夜勤専従で思ったように働けるようになります。
夜勤人数にゆとりがあるか
夜勤の人数が何人必要となる職場なのか把握しておきましょう。介護施設や事業所の規模や入居人数によって、夜勤に必要とされている人数は変わります。場合によっては、1人夜勤を求められる場合もありますので注意が必要です。
いきなり夜勤専従として働く前に、実際に夜勤として働いているスタッフの人数を確認してみてください。
サポート体制が整っているか
夜勤専従として働く場合、職場でサポートできる体制が整っているかを確認しましょう。給料などの待遇面だけでなく、実際の現場の様子も知れると働きやすさがわかります。
- 休憩時間がしっかり取れるか
- 仮眠室や休憩室はあるか
- 残業はあるか
- 休みやすい環境か
- 夜勤手当はいくらか
介護職の夜勤専従で働くことを検討しているなら「ホップ」がおすすめ
夜勤専従が楽かどうかはちょっとわからないけど、働くことを検討しているなら、介護職専門の転職サービス「ホップ」がおすすめです。
「ホップ」では、介護の求人を多数取り扱い、希望に合った職場を見つけるサポートを実施しています。
さらに、「ホップ」では手厚い福利厚生や会員ランク制度を導入していますので、勤務時間に応じて収入増加も目指せます。働き方に関する相談や副業可能な求人選びも可能です。
夜勤専従で働きながら、理想の収入やキャリアを目指したい方は、ぜひ「ホップ」を利用してみてください。
夜勤専従以外の職種も幅広く取り扱っていますので、ほかの選択肢も含めて迷っている場合もお気軽にご相談ください!
介護職の夜勤専従が楽かどうかに関するQ&A
介護職の夜勤専従の手取りはどれくらい?
介護職の夜勤専従の手取りは、手取りでおよそ25〜28万円程度です。
時給1,500円、夜勤手当が5,000円、実働15時間勤務した場合、1回の勤務で得られる給与は以下のとおりです。
1,500円×15時間+5,000円=27,500円
月に12回夜勤を行うと、33万円の給与となり税金や保険料が差し引かれます。結果、手取りは25〜28万円程度という計算になります。
介護職の夜勤専従は掛け持ちできる?
回答介護職の夜勤専従は掛け持ちが可能です。
ただし、サポート体制が整っていない職場や急なシフト変更が起きやすい状況での掛け持ちは避けてください。
また、週の勤務が40時間を超えてしまうと、時間外手当を支払う義務が発生し、トラブルになる可能性があります。
急な残業が発生しやすい職場の掛け持ちは避け、トラブルを事前に防ぎましょう。
夜勤専従が楽に感じるかどうかは人による!自分にあっているかを見極めよう!
夜勤専従による働き方にはそれぞれメリット・デメリットが存在します。日常場面での介助が少ないため体力的な負担は少ないですが、緊急時の対応などの精神的な負担が大きくなります。
記事を参考にして、夜勤専従に向いているかどうかを判断しましょう。日中の勤務よりも自分が楽だと感じるポイントがたくさんあると、夜勤に向いている可能性が高いです。
夜勤専従の働き方が気になる方は、ホップに無料で相談してみてください。