2023/10/01

恋文(2023年10月号)

社長コラム

介護人材サービス『+ホップ』の代表を務めております、山本直生と申します。

この「恋文」は、日ごろの感謝の気持ちをお伝えすべく、私が一方的にお送りしているもので御座います。

また、少しでも皆さんのお役に立つような情報をお届けできればと考えておりますので、どうそお気軽に読んでいただけると幸いです。 
 

記念日に無頓着な日常

いきなりではありますが、僕は記念日というものに関心が薄い方です。

とくにこの年齢になりますと、自分の誕生日などホントにどうでもイイことでありまして、何も特別なことをやることなく、普段と同じように過ごしています。

だいたいその日が誕生日であることなど忘れています。

親切な友人からLINEでメッセージをいただいて気づくというのが毎年のパターンとなっております。

 

自分の誕生日だけでなく、他人の誕生日も気にしていません。

そのため記念日を重視している友人・知人に対しては不義理を重ねておりますし、いわゆる「気の効くビジネスマン」とも到底言えない状況で御座います。

誕生日だけではなく、結婚記念日やクリスマスもどうでもイイ。

行事ごとにも無関心。いつも通りの生活です。

ハロウィーンにいたってはそれがいつなのかも知りません。

より一般化して言いますと(言い訳すると)僕は一回性の「イベント」の要素をできるだけ生活に持ちこまないようにしております。

できる限り毎日同じようにふらっとフラットに過ごすのが自分の性に合っているのだと思います。

ということで、通常は僕のような者の誕生日をお祝いしてくれる人もいないのですが、先日、誕生日の前日に奇特なお友達が誕生会を開いてくださいました。

上等なお肉料理のご馳走をいただいたうえに、ケーキまで用意してくださいました。

竜宮城に行ったような気分になりました。

世の中には親切な方がいるものですね。

こんな良くしてくださって恐縮しきりであり、僕ももう少し他者に親切にしなくては、と思わされました。 

 その友人たちは10年来の関係でありまして、お互い良い年のオジさんになっても付き合いが続いております。

皆様とも今年、来年だけでなく、5年後も10年後もその先もずーっと関係が続くと良いなと思っているのですが、こればかりはどうなるか分かりません。

だからこそ相対的に、こうして皆様にお手紙を送れることを幸せに感じているのかもしれません。

引き続き『ホップ』をよろしくお願いいたします。

山本

広告のカラクリ

オリンピックにおいて同じ種目で金メダルを2人が獲ることはない。

何を当たり前のこと言ってるんだと思うだろうけど、ビジネスの場では「業界1位」という企業が100社以上あったりする。

広告のカラクリについて。

 

先日、自宅のエアコンの効きが悪かったため、業者にクリーニングを依頼しようと思い、グーグル先生に次のように聞いてみた「エアコンクリーニング おすすめ」

すると0.3秒で上位表示されたのは、おそうじ本舗や、ダスキンのような大手企業であった。

さすがの私も、あぁこれは広告だな~と思い、クリックしそうな気持を抑え、その広告を飛ばし、スーッと下にスクロールをしたのですが、結局はズブの素人である。

いったいどこの業者が本当に良い企業のか分からなかった。

そこで便利なのが比較サイトまとめサイトである。

皆さんも一度は訪れたことはあるのではないでしょうか。

こんな感じのタイトルである。

  • 【2023年】エアコンクリーニングのおすすめ業者ランキング5選!
  • エアコンクリーニングおすすめ業者【徹底比較】10月最新ランキング!


これは非常に便利でして、「良い業者」をランキングでまとめてくれており、1位をクリックすれば必然的に一番良い業者さんに繋がる。

わざわざ自分で1つ1つを吟味する必要もなく、利用者の口コミや点数によって業者に順位をつけてくれている。

これは良いと思い、迷わず1位を選び他社と比較することなく注文をした。

これで妻からのミッションを無事コンプリートしたと思い、ほっとした気持ちとなったのを覚えています。

 

しかしその日の夜、シャンプーをしながらふと思い出した。

「ん、待てよ。1位の業者って何だ?」と。

そもそもお客様の口コミはすべて主観です。そこに順位や点数などはなく、客観的なランキングなど付けられるはずはない。

よく考えればわかるはずなのに、私は勝手に順位付けされたランキングを盲目的に信じて一番の企業を選択したと思い込んでいた。

 

比較サイトやまとめサイトは、いわゆる「アフィリエイト広告」という種類の広告でできている。

残念ながら、評判や実績に応じて順位付けされているのではなく、そのサイトに1番お金を払った企業がランキング1位に表示されるようになっているのだ

コンサートで言えばVIP席、飛行機であればファーストクラスのような感じだ。

他の人よりも高い金額を払っているから優先(上位表示)されるというシンプルな構造。

それであれば「広告費を多く払ってくれている企業の順番」と言ってくれた方が親切なのだが、まるで世の中の全てのサービスを見たうえで、平等に順位付けしました。

という顔をしているからタチが悪い。

その結果、多くの人が僕と同じく盲目的に1位をクリックし、幻想の1位企業と繋がる。(という仕組み)

 

一方、皆さんはスターバックスの広告を見たことがあるでしょうか。

スタバは広告をほとんど出さない。

彼らは「店舗の体験そのものがマーケティング活動」と考えている。

白いカップで出されるコーヒー、従業員と顧客の交流、雰囲気。

これら一つひとつが、スタバのマーケティング活動であり最大の広告となっている。

そしてスタバは「クチコミが最大の広告」と気がついた。

これは必ずしも広告の否定ではなく、「ブランド育成には、広告よりも有効な手段がある」と考えているという。

 

皆様も日常に溢れた広告に惑わされないように、自分にとって「一番」を探してほしい、そのためにはクチコミや信じられる人からの紹介が良い。

我々ホップも広告に頼るのではなく、素敵な顧客体験を生み出すことでクチコミによって広まるサービスを目指していきます。

(※タイトル訂正  ✕広告のカラクリ 〇大手に比べておカネがかけられない中小企業の社長の言い訳)

欠かせぬ人々を癒すには

動物は笑いません。

『ナショナル ジオグラフィック』の記事によると、現在までのところ動物でも類人猿とラットは「笑う」らしいです。

しかし、これは「くすぐり実験」の結果として分かったことでして、人間の笑いよりもはるかに原始的な「反応」に近いものです。

心理学者や動物学者の中には、いろいろな動物をくすぐるのを仕事にしている人がいるわけで、それこそ、ちょっと笑えます。

 

“笑う”。それはきわめて人間的な行為でして、私たち人間を人間たらしめているもののひとつでしょう。

生まれてしばらくの間、赤ちゃんは無表情です。

僕の息子も娘も、生まれてすぐの頃は眠っているか、起きていても泣いている以外のときはまったくの無表情でした。

赤ちゃんは「スンっ」とした無表情のまま過ごしている。考えてみると、まとまった時間ずっと無表情でいる「人」と接する機会は稀です。

大人だったら怖いですし、友人でも一人もいませんでした。

そう考えると、目の前の人間の無表情が新鮮で面白かったのでしばらくの間「無表情ちゃん」というあだ名を娘につけていました。

そのうち微笑むようになり、さらには声を出して笑うようになる。

そうすると一気に人間らしくなってきます。

そんな娘もスクスクと成長していくと、いつかは酔っぱらって人に毒づくなど、高度な人間感情を縦横無尽に発揮するようになるのでしょうか。(そんな姿を父は願っておりません。)

 

多くの介護現場では『笑顔で接する』ことを推奨しています。

笑いが嫌いな人は滅多にいません。これは老若男女に共通しています。

笑う門には福来る。

「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ」というのは人間の原理だと思います。

声を出して笑わなくても、とりあえず口角を上げてにっこりすると自然と機嫌がよくなる。

自分だけでなく、他人も気分が良いものです。

 

喜怒哀楽の4つの基本感情のうち、笑いという感情表現と親和性が高いのは喜と楽です。当然ですけど。

ただ、個人的にスキなのが「哀の笑い」。

ネガティブな局面でも人は思わず笑ってしまうもので、喜や楽の笑いよりもコクがあるように感じます。

だいぶ前ですが、晴天の中気分よく犬の散歩をしていたときのことです。

道路の段差に気づかずグキッと足をくじいてしまいました。

寒かったので両手を上着のポケットに入れていたのが不幸中の不幸で、転んだときにうまく手をつけない。

まったくの平たいところなのに、バランスを崩して漫画のようにゴロゴロと数メートルも転がりました。

くじいた足首がヒジョーに痛く、しばらく路上にうずくまってヒーヒー言うほか成すすべがなかったのですが、自然と笑いがこみ上げてきて止まりませんでした。

自分の間抜け振りが可笑しくて仕方ない。

これは身体的な怪我というあからさまな「哀」の例ですが、精神的にネガティブな状況での笑い、これがひときわ味わい深い。

仕事でハズしたとき、勝負に負けたとき、物事が思ったように上手くいかないときに思わず出てくるニヤリ。これがイイんですね。

僕はこれがわりとスキで、そういう局面では半ば意識して笑うようにしています。

「くそ、上手くいかねぇ…」とか呟きながらニヤリとすると、何ともいえない「ビバ!人間」感につつまれる。

そのうちに失敗をニヤリと笑って受け止めるのが愉しみになってくる。

そろそろ何かでしくじらないかな…と失敗が楽しみになってくるほどです。

「幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ。というか、苦しい時こそ笑えるのだ。」

《ホップの福利厚生》

 

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