2024/06/28

【5つあり】介護事務に向いてる人の特徴!仕事内容・魅力も網羅して解説

介護のキャリア

「介護事務はどんな仕事をするの?」 
「介護事務に向いてる人ってどんな人?」

このように考えている人もいるのではないでしょうか。

高齢社会に進むにつれ、介護サービスの需要が急増中です。介護施設や介護サービス事業所で事務作業を担当する「介護事務」の役割がますます重要となっています。

介護事務は、介護サービスの円滑な運営を支える縁の下の力持ちとして、多岐にわたる業務をおこなう仕事です。

本記事では、介護事務の仕事に興味を持っている人に向けて、介護事務に向いている人の特徴や仕事の魅力、介護事務が難しいと感じるポイントについて詳しく解説します。介護事務の仕事を選択肢として考えている人は、参考にしてみてください。

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【予備知識】介護事務とは

介護事務とは、介護施設や在宅介護サービス提供事業所でおこなわれる事務作業を指します。具体的には、以下のような業務をしています。

  • 受付業務
  • 電話対応
  • 経理業務
  • 労務管理
  • 介護報酬の請求業務(レセプト作成)
  • 介護保険の利用者データの管理
  • 介護職員のサポート
  • 入社スタッフの契約や説明

介護事務のサポートで、介護サービスは円滑に運営されます。事業所によっては、介護事務が介護スタッフとして業務につく場合もあります。どの範囲までの業務があるのか、入職前に確認してみましょう。

介護事務は介護保険制度の知識が必要であり、細かい業務を正確にこなさなければなりません。

介護事務に向いてる人の5つの特徴

介護事務に向いてる人の特徴

介護事務が気になっている人は、どのような人に向いているのか気になっていませんか。自分自身に当てはまるのか、以下の5つの特徴をチェックしながら確認していきましょう。

  • 介護や福祉に興味がある人
  • デスクワークが好きな人
  • 数字や計算が苦手でない人
  • コミュニケーション能力がある人
  • 計画的に仕事が進められる人

それぞれ解説します。

介護や福祉に興味がある人

介護や福祉に強い関心がある人は、介護事務に向いていると言えます。介護事務の仕事は、電話対応や経理業務、介護報酬の請求業務など、直接的に介護サービスを提供するわけではありません。しかし、利用者の生活を支える重要な役割を担っています。

介護事務のモチベーションや働き方によって、事業所全体の雰囲気ややる気も変わってくると言っても過言ではありません。介護や福祉に対する理解と興味が、仕事のやりがいにつながります。

デスクワークが好きな人

介護事務の仕事は、主にデスクワークが中心です。パソコンを使ったデータ入力や書類作成、電話応対などが主な業務です。長時間座ってする作業が多いため、デスクワークに抵抗がない人や、集中力を持ってとり組める人に向いています。

長時間デスクワークをしていると集中力が途切れてしまう人は、介護業務と兼務するサービス事業所がおすすめです。転職活動の際に、募集要項をチェックしてみましょう。

数字や計算が苦手でない人

介護事務の業務には、介護報酬の請求や経費管理など、数字を扱う作業が多く含まれます。基本的な計算能力や数字に対する苦手意識がないことは重要です。数字に対する正確さや注意深さが求められるため、細かい作業が得意な人に適しています。

介護報酬の請求業務では、1円でも違っていると差し戻しになってしまい、介護報酬の入金が遅れてしまいます。利用者に対する請求額を間違えた場合、迷惑がかかるだけでなく信用問題にも発展してしまうため、注意しなければなりません。

数字に苦手意識がある場合、業務に苦痛を感じてしまう可能性があります。

コミュニケーション能力がある人

介護事務の仕事では、利用者や家族、介護職員とのコミュニケーションが欠かせません。スムーズな連絡調整やトラブル対応が求められるため、コミュニケーション能力のある人は介護事務に向いてると言えます。相手の話をしっかりと聞き、適切な対応をしましょう。

筆者の経験では、ある特定の利用者が頻繁に事務所に電話をかけてきました。何か連絡したいわけではなく、内容は世間話です。介護事務の方は忙しい中いつも対応されていましたが、そっけない対応をしてしまうとクレームになる可能性もあり、電話対応の難しさを感じました。

電話やメールなどで聞いた内容をしっかりと相手に伝えるなどのスキルも求められます。

計画的に仕事が進められる人

介護事務の業務は多岐にわたるため、計画的に仕事を進める能力が求められます。業務の優先順位をつけ、効率的に作業を進められる人に向いています。

介護事務で一番大きな仕事は「介護報酬請求業務」です。月末から月初に利用者一人ひとりの一か月分の実績を集計し、介護ソフトやFAXを使用してケアマネジャーに送付します。必ず毎月10日までに国民健康保険団体連合会(国保連)に請求金額を送付する業務があります。

月末月初は忙しいため、スケジュール管理が得意な人は活躍しやすい仕事です。

介護事務の魅力

介護事務が魅力的な仕事と言えるのは、以下のようなポイントがあります。

  • 体力や年齢問わずに働ける
  • 介護保険制度の知識が得られる
  • 雇用形態の選択肢が多い
  • 高齢化にともない需要が増える

それぞれ解説します。

体力や年齢問わずに働ける

介護事務は、体力に自信がない人や年齢を重ねた人でも続けやすい仕事です。介護職員や看護師のように、体力を使った業務はあまりありません。

主にデスクワークが中心のため、重労働が少なく、年齢や体力に関係なく働ける点が大きな魅力です。けがや病気で休んだとしても復帰しやすいのが介護事務と言えます。長く安定して働ける職場を探している人にはぴったりの職業です。

介護保険制度の知識が得られる

介護事務の仕事をしていると、介護保険制度の専門知識が自然と身につきます。介護保険制度は、高齢化が進む日本にとって、重要な制度です。自分自身の家族が要介護状態になった際にも、介護保険制度の知識は役立ちます。

自身の家族に介護が必要になった際に、利用可能な介護サービスの把握や手続きの方法、費用の試算などに対応できます。介護保険制度は3年に1回の改正です。仕事を続けていると、新しい情報が入りやすくなるのもメリットです。

雇用形態の選択肢が多い

介護事務の仕事は、正社員や契約社員、パートなどさまざまな雇用形態があります。自分のライフスタイルや働き方に合わせて選べるため、柔軟に働き方が可能です。働き方の選択肢が多いため、仕事と家庭の両立がしやすくなる点も魅力です。

育児や介護などプライベートと両立した働き方を希望する場合、午前中だけや、月末月初の忙しい時期だけ働く方法もあります。介護事務なら、自分自身の望んだ働き方が実現可能です。

高齢化にともない需要が増える

日本は世界でも有数の高齢社会であり、今後も高齢化はどんどん進行します。令和4年時点の高齢化率(65歳以上の人口割合)は29%で、令和22年になると34.8%と予想されています。高齢社会にともない、介護サービスの需要が急増しているのは当然の結果です。

高齢者の数が増えると介護施設や介護サービスの利用者も増加し、介護事務の業務量の増加が予想されます。

参考:内閣府「高齢化の現状と将来像

「介護事務が難しい」と感じるポイント

介護事務の仕事に向いてる人、仕事の魅力をお伝えしてきました。以下のような大変な部分もあります。

  • お金を扱うため責任が重い
  • 月末と月初が忙しい
  • 介護業務をする場合もある
  • 給与がなかなか上がらない

それぞれ解説します。

お金を扱うため責任が重い

介護事務の仕事では、介護報酬の請求や経費管理など、金銭を扱う業務が多く含まれます。金銭に関するミスが許されない責任の重さがあります。正確性と注意深さが求められるため、プレッシャーを感じる場合も少なくありません。

介護事務の一番重要な仕事と言えるのが「介護報酬請求業務」です。介護施設やサービス事業所が利用者に対して提供した介護サービスの報酬を、国保連に請求する業務です。介護施設やサービス事業所の収入に直接関わるため、責任重大と感じます。

月末と月初が忙しい

介護事務の業務は、月末と月初に集中します。介護報酬の請求や利用者のデータの締め作業が重なるためです。月末や月初は忙しくなる場合が多く、計画的なスケジュール管理が求められます。

年末年始、ゴールデンウイークは休みになるサービス事業所もあります。介護事務は土日祝日に関係なく請求業務を進めていく必要があり、休日出勤している人も多いです。月末月初は請求業務に集中できるように、ほかの業務を終わらせておくなど調整が必要です。

介護業務をする場合もある

介護事務の仕事は主に事務作業ですが、場合によっては介護業務の手伝いもします。利用者の見守りや簡単な介助などが含まれるため、介護の知識やスキルが求められる場合もあります。

筆者が以前勤務していた事業所の介護事務員の話です。通常は介護事務員として電話対応や経理業務などこなしていますが、デイサービスの介護職員が足りない場合、介護業務の支援をしていました。

入浴介助や利用者の見守り、送迎者の運転などさまざまな業務内容です。介護事務とデイサービスの現場、両方の業務をこなさないといけないため忙しそうでしたが、「座ってばかりいるより動いていた方が楽しい」と言っていました。

介護事務と介護現場の両方を経験したいと希望する場合、募集要項で確認してみましょう。

給与がなかなか上がらない

介護事務の給与は、ほかの介護職に比べて高くないケースが一般的です。どの介護施設やサービス事業所でも介護事務は必要な仕事と言えます。

勤務年数による定期昇給や経験により、給与が少しずつ上昇する場合はありますが、介護福祉士やケアマネジャーと異なり、大きな昇給を望むのは厳しいです。

介護事務の仕事だけでなく介護現場に出て働くという兼務の方が、給与アップは期待できると考えます。

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介護事務の向き不向きに関するQ&A

介護事務の向き不向きについて、良くあるQ&Aについて解説します。

  • 介護事務は未経験だと難しい?
  • 介護事務の仕事はなくなるの?

介護事務は未経験だと難しい?

介護事務は未経験でも始められる仕事ですが、専門的な知識やスキルが求められるため、最初は難しく感じる場合もあります。研修や日々の業務を通じて徐々に慣れていくため、未経験でも前向きに学ぶ姿勢があれば、十分に活躍できる職業です。

介護事務の仕事はなくなるの?

介護事務の仕事は、介護サービスの需要が高まる中でなくなるとは考えられません。高齢化が進むにつれて、介護事務の需要は増えていくと考えられます。今後も重要な役割を持つ職業です。

介護事務は介護に興味があり数字が苦手でない人に向いてる仕事

介護事務は、介護施設や介護サービス事業所での事務作業を担当し、介護サービスの運営を円滑にサポートする重要な役割を担っています。

向いている人の特徴としては介護や福祉に興味があり、デスクワークが好きなどが挙げられます。体力や年齢に関係なく働ける点や介護保険制度の知識が得られる点など、魅力の多い仕事です。

一方で、金銭を扱う責任の重さや忙しい時期があり、介護業務を手伝う場合もあるなど、難しいと感じるポイントもあります。高齢社会にともない介護事務の需要は増加しており、将来的に安定した職業としての魅力が高まっています。

介護事務に興味がある人は、これまでの内容を参考にして自分に向いているかどうかを検討してみましょう。

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著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。