2024/08/22

【辛い…。】介護レクをやりたくない4つの理由!対処法・成功させるコツも紹介

介護に関する悩み

介護職員にとって、レクリエーションは重要な業務のひとつです。利用者の生活に活気を与え、心身の健康を維持や向上させる大切な役割があります。しかし「レクリエーションをやりたくない」と感じる介護職員も少なくありません。

本記事では、レクリエーションに対する不安や悩みを明らかにし、解消するための方法を詳しく解説します。レクリエーションが苦手と考えたりやりたくないと感じたりしている方は、参考にしてみてください。

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介護職員がレクリエーションをやりたくない4つの理由

介護職員がレクリエーションをやりたくない4つの理由

介護職員がレクリエーションをやりたくないと感じる理由はさまざまです。理由は主に以下の4つが挙げられます。なぜやりたくないのかはっきりさせると、対策を立てやすくなります。

人前に出るのが苦手

介護職員の中には、人前に立つのに不安を感じている方もいます。レクリエーションでは、利用者の前で進行役を務めなければならないため、人前で話すのが苦手な介護職員にとっては大きなストレスです。

言葉が詰まったり間違えたりする恐れや、レクリエーションの進行が適切にできるのか不安があります。自分の声や態度が適切かどうか心配になるり、注目を集める抵抗感を持つ方も少なくありません。

不安は多くの介護職員が経験するもので、準備と心構えによって克服できます。

場を盛り上げるのが苦手

レクリエーションを成功させるには、利用者に興味を持ってもらい、楽しい雰囲気を作り出す必要があります。場を盛り上げるスキルはみんなが持っているわけではないため、自分には向いていないと感じる介護職員も多いです。

内向的な方や自分のユーモアに自信がない方は、場を盛り上げるのが苦手と感じやすいです。予期せぬ事態に臨機応変に対応する自信がない場合も、不安を感じる原因になります。

場を盛り上げるのが苦手と感じても、何度も経験すると改善されていきます。自分なりの盛り上げ方が見つかる場合も多いです。

レクリエーションの企画が難しい

利用者の年齢や身体状況、興味関心がさまざまな中で、全員が楽しめるレクリエーションの企画は簡単ではありません。アイデアが思い浮かばず、企画段階で行き詰まってしまう場合も多いです。

認知症の方と健常な方が混在する場合の難易度設定や、車椅子利用者と歩行可能な方がともに楽しめるレクリエーションの内容に悩む場合もあります。季節や行事に合わせたテーマ選びや、限られた予算内での材料や道具の調達も課題です。レクリエーションの企画に関する問題に関しては、先輩の介護職員に相談したり過去の事例を調べたりすると勉強になります。

準備に時間がかかる

楽しいレクリエーションをおこなうには、事前の準備が欠かせません。道具の準備や進行の練習など、準備に時間がかかるケースも多く、日々の業務に追われる中で負担に感じる介護職員もいます。

材料の買い出しや手作り道具の作成、音楽の選定と準備、進行手順の確認と練習など、準備すべき内容は多いです。準備作業に手間や時間が多く必要な場合は、ほかの介護職員も交えて分担すると負担が軽くなります。

そもそも介護施設ではなぜレクリエーションが行われる?

レクリエーションに対して抵抗感を持つ介護職員もいる一方で、介護施設でレクリエーションが重要視される理由はあります。主な効果は以下の3つです。レクリエーションの効果を理解すると、レクリエーションの必要性をより深く認識できます。

コミュニケーションが活発になる

レクリエーションは、施設内の人間関係を良くする効果があります。利用者同士や、利用者と介護職員の間で会話が増え、交流が深まります。ゲームやクイズを通じて自然に会話が生まれ、施設全体が明るく楽しい雰囲気になる場合が多いです。

レクリエーションには、次のような良い点があります。

  • 介護職員と利用者の関係が近くなり、日々のケアがしやすくなる
  • 利用者の性格や好みをより深く知れる
  • 普段は静かな利用者が、意外なほど生き生きと活動する様子が見られる

レクリエーションは単なる時間つぶしではなく、施設全体のコミュニケーションを豊かにする重要な役割を果たしています。

心身が活性化する

適度な運動や頭を使う活動は、利用者の心身の活性化につながります。体を動かすレクリエーションは身体機能の維持や向上に効果的です。手先を使う工作は細かな運動機能の維持、歌を歌うことによる呼吸機能の改善なども期待できます。

レクリエーションは、日常生活の質を高め、ADL(日常生活動作)の維持や向上にもつながる場合が多いです。

認知症予防が期待できる

レクリエーションを通じて脳を活性化させると、認知症の予防や進行を遅らせることが期待できます。新しいゲームにチャレンジしたり、他者とコミュニケーションをとったりする行動は、認知機能の維持に効果的だと言われているからです。

以下は認知症に効果的と言われる活動です。

  • 計算や言語を使うゲーム(数独、クロスワードパズルなど)
  • 回想法をとり入れた活動(昔の写真や道具を使った会話など)
  • さまざまな感覚を使う活動(料理、園芸など)
  • 音楽や絵画などの芸術活動
  • 軽いスポーツや運動(風船バレー、ボウリングなど)

レクリエーションを定期的におこなうと、認知機能の低下を緩やかにし、QOL(生活の質)の維持や向上につながります。

【辛い方へ】介護のレクリエーションを上手く切り抜ける方法

レクリエーションに不安を感じる介護職員でも、以下の方法を実践すると、徐々に自信がついていきます。

ほかの介護職員と協力する

一人ですべてを抱え込まず、ほかの介護職員と協力してレクリエーションをおこなうと、負担を軽減できます。得意分野を活かし合うと、より質の高いレクリエーションの提供も可能です。

レクリエーションの企画段階からチームで話し合い、進行役と補助役の分担もおすすめです。レクリエーション実施後はお互いに振り返りをして改善点を話し合うと、次回のレクリエーションの質を高められます。チームで協力すると、個人の負担が軽減されるだけでなくさまざまなアイデアが生まれ、より良いレクリエーションがおこなえます。

慣れるまで数をこなす

「慣れ」は大きな味方です。最初は緊張するかもしれませんが、回数を重ねるごとに自信がついていきます。小規模なレクリエーションから始めて、徐々に規模を拡大していくと精神的負担は少ないです。

少人数のグループで簡単なゲームから始め、成功体験を積み重ねて自信をつけていきます。徐々に参加人数や内容の難易度を上げていき、新しい種類のレクリエーションにもチャレンジします。大規模なイベントの一部を担当するなど、段階的に経験を積むと、着実にスキルアップが可能です。

失敗を恐れず、毎回のレクリエーションから学んでいく姿勢が大切です。

準備を一人でやろうとしない

準備の負担を軽減するためには、チームでの分担が重要です。利用者にも準備に参加してもらうと、レクリエーションへの楽しみを増やせます。材料の買い出しを複数人で手分けしておこなったり、道具の作成を得意な介護職員や利用者に依頼したりすると、効率的に準備を進められます。

利用者にも飾りつけや簡単な準備作業に参加してもらうと、レクリエーションに対する参加意欲は高まる場合が多いです。準備段階から多くの方を巻き込むと、レクリエーションへのモチベーションも高まり当日の雰囲気づくりにもつながります。

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介護のレクリエーションを成功させるコツ

レクリエーションを成功させるためには、いくつかのコツがあります。ポイントを意識すると、より楽しく効果的なレクリエーションが実施できます。

進行の上手な介護職員を参考にする

進行の上手な介護職員を参考にするのが大切です。経験豊富な介護職員のレクリエーションを観察し、進行の仕方や利用者とのコミュニケーション方法を学びます。

良い点を自分の方法にとり入れると、スキルアップにつながります。以下は観察のポイントです。

  • 声の大きさや話すスピード
  • 表情や手の使い方
  • 利用者への声かけのタイミングと内容
  • 予期せぬ事態への対応方法
  • 場の雰囲気を盛り上げるテクニック など

進行が上手な介護職員に直接アドバイスを求めるのも効果的です。

レクリエーションの内容をわかりやすく説明する

レクリエーションの内容を、利用者にわかりやすい説明が重要です。参加者全員が理解できるよう、ゆっくりと明確に説明します。必要に応じて、目で見てわかる資料を用いるのも効果的です。

簡単な言葉を使い、一度に多くの情報を伝えないことも心がけます。身振り手振りを交えて説明したり、大きな文字や絵を使ったボードを用意したりするのもおすすめです。質問の時間を設け、理解度の確認も必要です。

認知症の利用者がいる場合は、繰り返し説明します。焦らずに利用者のペースに合わせて進めましょう。

拍手や楽器で盛り上げる

拍手や楽器を使用し盛り上げるのも効果的です。拍手や簡単な楽器を使うと、音の効果で場の雰囲気が盛り上がります。参加者全員で音を出すと、一体感も生まれます。

成功や良い発言があったときに全員で拍手をしたり、タンバリンやカスタネットなど簡単に鳴らせる楽器を用意したりするのもおすすめです。レクリエーションにリズム遊びをとり入れ、全員で音を合わせたり、音楽を使用して気分を高めたりするのも効果的です。歌をとり入れみんなで声を合わせる機会ができると、さらに一体感が生まれます。

リズムに合わせて体を動かすと、自然と運動量も増えていきます。

レクリエーションが辛いなら転職もおすすめ

レクリエーションが辛いなら転職もおすすめ

レクリエーションへの抵抗感が強い場合、転職もひとつの選択肢です。介護業界には、レクリエーションが少ない、または不要な職種も存在します。しかし、転職を考える前に、現在の職場環境や自身のキャリアについて十分な検討が必要です。

転職を検討する際のポイントとしては、以下のとおりです。

  • 現在の職場でレクリエーション以外の業務の充実度
  • レクリエーションへの不安の根本原因(人間関係や勤務条件など)
  • 現職場でのスキルアップや環境改善の可能性
  • 自身の適性や興味に合った介護の仕事は何かを考える

レクリエーションの機会が少ない介護関連の職種としては、以下の例があります。

  • ホームヘルパー
  • 夜勤専門の介護職員
  • 介護事務職
  • 福祉用具専門相談員
  • 介護タクシー など

以上の職種では、レクリエーションをおこなう機会はないと考えて良いです。自分に合った環境で働くと、より充実した介護職員としてのキャリアを築けます

介護派遣専門の「ホップ」では、レクリエーションをおこなわない職種の紹介も可能です。細やかなサポートをおこなっており、専門のコーディネーターがあなたの転職をサポートします。

ホップは、転職したらサポートは終了という会社ではありません。転職後も困りごとがあったらいつでも相談してください。

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介護のレクリエーションに関するQ&A

特養にはレクリエーションはあるの?

特別養護老人ホーム(特養)ではレクリエーションをおこないますが、施設によって頻度や内容は異なります。日常的な小規模なレクリエーションと、季節の行事などの大規模なレクリエーションを組み合わせて実施する場合が多いです。

毎日おこなっているのは体操や歌、月1回程度は誕生日会や季節の行事(お花見、夏祭り、クリスマス会など)です。ほかにも地域との交流イベントなどがおこなわれています。

レクリエーションが盛り上がらないときの対処法は?

レクリエーションが盛り上がらない場合、利用者の反応を見ながら臨機応変に内容の調整をします。難易度や活動内容を変更し、個々の利用者に合わせた声かけをおこないます。

楽器や音楽を活用して雰囲気を切り替えるのも効果的です。実施後は改善点を分析すると、次回のレクリエーションの質を高められます。

レクリエーションがやりたくない場合は別の職種も考えよう

レクリエーションは生活の質の向上に重要ですが、不安を感じる介護職員も少なくありません。チームで協力し、小さな成功体験を積み重ねると、徐々にスキルアップできます。レクリエーションの担当になった場合、完璧を目指すのではなく利用者の笑顔や小さな反応を大切にし、一緒に楽しむ気持ちが大切です。

どうしても苦手な場合は、自分に合った職場や職種を探すのもひとつの方法です。介護にはさまざまな職種があり、自分の強みをいかせる場所で働くことが介護の仕事を長続きさせるコツと言えます。

もし職場探しに困ったら、介護派遣の「ホップ」にご相談ください。あなたに最適な職場探しをサポートします。

 

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著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。