2024/09/23

【保存版】グループホームと老人ホームの違いは?利用者・求職者に分けて解説

介護の知識

「グループホームと老人ホームは何が違うの?」

「利用者と求職者に向けたメリット・デメリットを知りたい」

このようにお考えではありませんか。

本記事ではグループホームと老人ホームの違いを利用者・求職者それぞれの視点から解説します。ぜひ最後までご覧ください。

介護派遣サービスのホップでは、業界経験の豊富なコーディネーターがピッタリのお仕事探しをサポートします。自分に合っている介護施設をお探しの方は、お気軽にご相談ください。

>>求職者向けの情報をすぐに見たい方はここをタップ<<

「介護職経験者のあなた」を徹底サポート!

hop
  • ホップはうれしい賞与制度あり
  • 明瞭な会員ランク制度でモチベUP
  • お仕事探しから就労中もサポート!

 

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って執筆しています。

グループホームと老人ホームの違い【利用者向け】

グループホームと老人ホームの違い【利用者向け】

グループホームと老人ホームはどちらも高齢者向けの居住施設ですが、特徴や対象者が異なります。それぞれの違いを理解し、利用者に適した施設を選びましょう。

井手 宏明
それぞれの特徴を詳しく紹介します。

グループホームの特徴

グループホームは、認知症の高齢者を対象とした少人数制の介護施設です。おもな特徴は下記のとおりです。

  • 家庭的な雰囲気での生活
  • 少人数制(5〜9人)での共同生活

グループホームでは、利用者一人ひとりの生活リズムや習慣を尊重しながら、できる限り自立した生活を送れるようサポートします。

利用者が家事や食事の準備など日常生活の活動に参加するため、認知症の進行を緩やかにする効果も期待できます。

有料老人ホームの特徴

有料老人ホームは高齢者の生活を支援する施設で、おもに下記の3種類があります。

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • 健康型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、生活支援サービスを提供する施設です。介護が必要になった場合は、外部の介護サービスを利用しなければなりません。自立した生活が可能な人から要介護者まで幅広く対応しています。

それぞれの特徴を具体的に見ていきましょう。

介護付き有料老人ホームの特徴

介護付き有料老人ホームは、24時間体制の介護サービスを提供する施設です。おもな特徴は、下記のとおりです。

  • 介護スタッフが常駐
  • 介護サービスを施設内で受けられる
  • 食事や入浴などの生活支援も充実

食事や入浴、洗濯などの日常生活のサポートも充実しており、自立した生活が難しくなった人でも安心して暮らせます。

住宅型有料老人ホームの特徴

住宅型有料老人ホームは、介護が必要になっても利用できる高齢者向けの施設です。おもな特徴として、以下が挙げられます。

  • 介護サービスは外部の事業者と契約
  • 自立した生活が可能な人から要介護者まで幅広く入居可能
  • 食事サービスや生活支援サービスを提供

住宅型有料老人ホームで介護サービスは基本的に提供していないため、介護が必要になった場合は外部の事業者と契約しなければなりません。

健康型有料老人ホームの特徴

健康型有料老人ホームは、自立した生活が可能な高齢者向けの施設です。おもな特徴は、次のとおりです。

  • 対象は自立した生活が可能な人
  • 介護サービスの提供はない
  • 健康管理や生活支援サービスが充実

健康型有料老人ホームで介護サービスは提供していないため、介護が必要になった場合は退去を求められる可能性があります。

【一覧】グループホームと老人ホームを比較【利用者向け】

グループホームと老人ホームの違いを一目で比較できるよう、主要な項目を一覧表にまとめました。

項目グループホーム老人ホーム
運営民間企業、NPO法人、医療法人、社会福祉法人 など民間企業
雰囲気家庭的で落ち着いた環境ホテルのような施設的な環境が多い
利用者の条件
  • 要支援2以上で認知症の診断あり
  • 施設所在地に住民票がある
  • 施設によって異なる
  • 自立〜要介護5まで幅広く対応
退去要件要介護度の重度化、長期入院、医療依存度が高くなった場合など長期入院、認知症が進行した場合など
利用しやすさ待機者が多く、入居までに時間がかかる比較的空きがあり、入居しやすい
費用月額8〜40万円程度月額5〜40万円程度

グループホームは認知症の人向けの少人数制施設で、手厚い人員配置が特徴です。そのため、認知症を患っている人はグループホームの利用を優先して考えるのがおすすめです。

一方、老人ホームは幅広い介護度に対応する規模の大きい施設で、施設によって人員配置が異なります。

運営母体はグループホームが多様なのに対し、老人ホームは民間企業が中心です。

井手 宏明
サービス内容や雰囲気にも違いがあるので、グループホームと老人ホームで迷っている場合は事前にしっかりと確認しましょう。

介護や生活支援のサービス内容の違い【利用者向け】

グループホームと老人ホームでは、提供される介護や生活支援のサービス内容に違いがあります。

項目グループホーム老人ホーム
介護体制利用者3人に対し、介護スタッフ1人。看護師配置は義務ではない。要介護者3人に対し、介護スタッフ1人・看護師を1人配置。
医療体制協力医療機関と連携、往診中心施設内に医療スタッフ常駐、専門的な医療対応も可能
自立支援日常生活のなかで実施(食事の準備、掃除など)利用者の状態に合わせて、機能訓練指導員が専門的なプログラムを提供
リハビリ生活リハビリが中心。施設によっては有資格者を配置している。機能訓練指導員によるプログラムを提供
認知症ケア認知症に対する専門的な知識を持ったスタッフが多い認知症に対する知識を持つスタッフが増えている
利用者の対応スタッフが少ないため個別対応はできない場合もある施設の人数に余裕がある場合は個別対応が可能
自由度安全面を考慮し、基本的に1人での外出は許可されていない自由度が高く、安全と判断されれば一人での外出も可能
井手 宏明
それぞれ詳しく見ていきましょう。

介護体制

グループホームと老人ホームの共通点は、利用者3人に対して1人以上のスタッフが配置される点です。

一方で、看護師の配置に関して違いがあります。グループホームには看護師の配置義務はありませんが、介護付き老人ホームでは看護師を1人以上配置することが義務付けられています。

医療体制

グループホームには、常駐の医療スタッフがいません。協力医療機関と連携し、必要に応じて往診を行います。日常的な健康管理は介護スタッフが担当するため、心配する必要はありません。

一方、老人ホームの医療体制は、種類によって異なります。たとえば、介護付き有料老人ホームは看護師が常駐しているため、急な体調変化にも迅速な対応が可能です。

自立支援

グループホームでは、少人数の家庭的な環境を活かし、日常生活での自立を支援します。たとえば、利用者の能力に応じて買い物や食事の準備、部屋の掃除などです。

一方、老人ホームではスタッフが食事や清掃などのサービスを提供しており、基本的に利用者が関わる必要はありません

リハビリ

グループホームでは、機能訓練指導員の配置が定められていないため、専門的なリハビリは実施されていない場合が多いです。

一方、老人ホームは理学療法士や作業療法士などの機能訓練指導員を配置している場合が多く、個々の利用者に合わせた専門的なリハビリを提供します。専用の機器や設備を使用した本格的なリハビリが可能な場合もあります。

認知症ケア

グループホームは、認知症ケアをおもな目的とした施設です。そのため、認知症に関する豊富な知識を持つスタッフが多く在籍しています。さらに、認知症への理解を深めるため、定期的に研修を実施しています。

一方、老人ホームは認知症ケアを専門としていません。ただし、近年は認知症の利用者が増加傾向にあるため、認知症への理解があるスタッフも増えてきました

利用者の対応

グループホームは、少人数制で家庭的な雰囲気を重視しています。スタッフが少なく、個別対応はできない場合もあります。認知症ケアに特化しているものの、マンパワーの制限により、きめ細かな対応が難しいケースも多いです。

一方、老人ホームは人数が多く、個別対応が可能です。きめ細かい個別サービスを受けられる可能性が高くなります。

自由度

グループホームは認知症の人が利用しているため、基本的に1人での外出は許可されていません。身体機能がしっかりしていても、道に迷って帰れない場合があるからです。外出時は、必ずスタッフや家族の付き添いが必要です。

一方、老人ホームは比較的自由度が高く、利用者の状態に応じて1人での外出も可能な場合があります。施設内での活動も、グループホームと比べてより自由度が高いです。

グループホームで働くメリット・デメリット【求職者向け】

グループホームで働くメリットとデメリットは、下記のとおりです。

グループホームで働くメリットグループホームで働くデメリット
  • 認知症ケアが身につく
  • 身体的な負担が少ない
  • 無資格・未経験でも働ける
  • 慣れるまで大変(夜勤がある)
  • 精神的にダメージを受ける場合がある

順番に見ていきましょう。

メリット

グループホームで働くメリットは、下記のとおりです。

  • 認知症ケアが身につく
  • 身体的な負担が少ない
  • 無資格・未経験でも働ける
井手 宏明
グループホームを利用するのは認知症患者のため、認知症に対する理解を深められます

日々の生活支援を通じて、認知症の人への接し方や対応方法を学びましょう。実務で学ぶだけではなく、施設によっては研修による教育も充実しています。

デメリット

グループホームで働く際は、下記のデメリットに注意が必要です。

  • 慣れるまでが大変(夜勤がある)
  • 精神的にダメージを受ける場合がある

認知症の人との関わりは、予測不可能な行動や言動に遭遇する場合があります。思いもよらぬ強い言葉を浴びせられるかもしれません。

利用者の体調悪化の場面に立ち会うケースもあるため、精神的なストレスがかかりやすい環境にあります。

グループホームで働く際は「認知症の人をケアする」ということをしっかり認識し、自身のメンタルケアを怠らないようにしましょう。

\グループホームに転職するなら/無料で相談する

老人ホームで働くメリット・デメリット【求職者向け】

老人ホームで働くメリットとデメリットは、下記のとおりです。

老人ホームで働くメリット老人ホームで働くデメリット
  • 介護の専門的なスキルや知識が身につく
  • 利用者一人ひとりに寄り添ったケアができる
  • 施設によっては長期間働ける
  • 精神的ストレスがかかる場合もある
  • 身体介護の負担が大きい場合もある
井手 宏明
順番に見ていきましょう。

メリット

老人ホームで働くメリットは、下記のとおりです。

  • 介護の専門的なスキルや知識が身につく
  • 利用者一人ひとりに寄り添ったケアができる
  • 施設によっては長期間働ける

老人ホームは、利用者一人ひとりに寄り添ったケアができます。老人ホームは利用者にとって生活の場であるため、生活リズムや習慣を理解し、個別のニーズに合わせたケアを提供します。より深い人間関係を構築できる可能性があり、一人ひとりにしっかり向き合いたいと考えている場合におすすめです。

デメリット

老人ホームで働くデメリットは、下記のとおりです。

  • 精神的ストレスがかかる場合もある
  • 身体介護の負担が大きい場合もある

認知症ケアや看取りがある場合には、精神的な負担がかかります。看取りについては慣れるものでもないため、ベテランスタッフでもつらいものです。老人ホームで働く際は、強い精神力が求められます。

\老人ホームに転職するなら/無料で相談する

グループホーム・老人ホームで働くなら「ホップ」にご相談ください!

グループホーム・老人ホームで働くなら「ホップ」にご相談ください!

グループホームや老人ホームでの仕事を探している方は、介護派遣サービス「ホップ」がおすすめです。ホップでは豊富なスキル・経験を持つコーディネーターがヒアリングし、求職者の希望に合った職場探しをサポートします。

ホップの特徴は、下記のとおりです。

  • 勤務時間に応じてポイントを付与
  • 会員ランク制度で収入アップ
  • 通信サービスを無料で利用可能

ホップでは勤務時間に応じてポイントが付与され、賞与として利用可能です。勤務時間に応じて会員ランクが上がり、付与されるポイントも多くなります。長く働けば働くほど多くの収入を得られます

「自分がどちらに向いているのかよくわからない」という場合でもお気軽にご相談ください。

\どちらに向いてるか悩むなら/無料で相談する

グループホームと老人ホームで特徴が異なるため事前にしっかり確認しよう

グループホームは認知症の人に適した少人数制施設老人ホームはさまざまなタイプがある大規模施設です。

利用を検討している人は、利用者自身や家族の状況に合わせて適切な施設を選ぶことが大切です。各施設の特徴や提供されるサービス内容をよく確認し、見学や体験入居なども活用しながら慎重に選択しましょう。

井手 宏明
介護職を目指す人は、それぞれの施設で働くメリット・デメリットを確認し、自身の適性に合わせて施設を選びましょう

「介護職経験者のあなた」を徹底サポート!

hop
  • ホップはうれしい賞与制度あり
  • 明瞭な会員ランク制度でモチベUP
  • お仕事探しから就労中もサポート!

 

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って執筆しています。

著者情報 / 監修者情報

井手 宏明
井手 宏明
2020年 株式会社ネオキャリアに中途入社。 福岡支店の支店長、エリアマネージャーを兼任。 2023年 プラスピボット入社。 ホップの新宿オフィス⇔福岡オフィスにて奮闘中 20代より色々な業界に関わってきた知見を活かし、ミドル層として今後の若手育成にも注力。 毎朝耳にする曲は河島英五さんの【時代おくれ】 人生100年時代、クライアント、スタッフに寄り添った営業活動をモットーに介護業界の問題を我々が解決に導きます。