「ロング夜勤とショート夜勤って何が違うの?」
「どのように夜勤を過ごせばいいのか知りたい」
このように考えていませんか。
16時間のロング夜勤は体力が必要と言われており、実際に勤務できるか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ロング夜勤の特徴や過ごし方について詳しく解説します。
今までの介護職の経験を生かしながら、ロング夜勤をうまく取り入れながら、介護職として長く働きましょう。
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介護職のロング夜勤とは?ショート夜勤も解説
介護職に夜勤は付きものです。夜勤の勤務形態は大きく分けて以下の2種類があります。
- ショート夜勤(8時間夜勤)
- ロング夜勤(16時間夜勤)
たとえば、ショート夜勤は夜の22時から朝の7時まで出勤し、ロング夜勤は夕方の16時から翌日9時までの出勤です。それぞれ休憩時間は1時間とされていますが、施設によって休憩時間には差があります。
シフトに入る回数が異なり、ショート夜勤の場合は8回〜9回とシフト数は多く、ロング夜勤の場合は月に4回〜5回と少ないです。
ロング夜勤とショート夜勤の特徴
ロング夜勤とショート夜勤の特徴は図のとおりです。
ともにメリットやデメリットがあるため、まずはそれぞれの特徴をおさえましょう。
ロング夜勤の特徴1.明けと翌日の休みがある
「明け」とは、勤務が終わった日の1日のことです。朝の10時に仕事が終わった場合、その後は実質フリーなので、翌日の休みと合わせて2日間の休みがある感覚になります。介護士として働くと休みを取りにくいと悩む方も多いと思います。しかし、ロング夜勤の明けを使うと休みを有効に活用できるため人気の働き方です。
ロング夜勤の特徴2.手当が多く出る
介護士の夜勤には「夜勤手当」が付きます。
ショートとロングの夜勤手当の相場は、以下のとおりです。
- ショート夜勤:3,000円から4,000円
- ロング夜勤:5,000円から10,000円
単純に労働時間が倍になるため、ロング夜勤の方がショート夜勤よりも倍近い金額になります。
ロング夜勤の特徴3.取り入れている施設が多い
「2022年介護施設夜勤実態調査結果」によると、3交替の夜勤(ショート夜勤)を取り入れている施設は10.4%です。一方、2交替の夜勤(ロング夜勤)を取り入れている施設は87.4%です。転職を考えている方は、ロング夜勤の方が探しやすいでしょう。ただし、特別養護老人ホームや老人保健施設、グループホームなど施設の形態によって夜勤形態には差があるため注意が必要です。
ショート夜勤の特徴1.夜勤が2日間続く場合もある
日勤と同様の勤務扱いになるため、夜勤の回数が多くなるのが特徴です。「明け」という概念がないため、夜勤が2日間連続で続くシフトになる可能性があります。夜勤後は短い時間で生活リズムを整える必要があります。
人員の配置によって夜勤回数が変わるため、ショート夜勤を選択したい場合は、人員にゆとりのある施設を選びましょう。
ショート夜勤の特徴2.集中して勤務ができる
労働基準法では、原則として1日に8時間を超える労働は認めていません。人間の集中力が続く時間は短いと言われており、命に関わることも起こり得る介護現場では、ミスが起きにくい働き方は理想的です。
日勤と同じく8時間勤務のため、体力的にも問題なく勤務できます。また、精神的にも短時間でしっかり集中して働けるというメリットがあります。年齢を重ねてもしっかり働き続けたい方には向いている勤務形態でしょう。
【シフト例】16時間夜勤の過ごし方を紹介
実際にロング夜勤をする場合、16時間の夜勤をどのように過ごすのでしょうか。
時間 | 勤務内容 |
---|---|
16時 | 出勤 |
17時 | 食事介助、服薬、口腔ケアを行い、合わせて就寝に向けての介助を実施。 |
20時 | 遅番が退社。少人数での夜勤勤務が開始。 |
0時 | おむつ交換 |
夜間 | 記録作業を実施。異常がないか見回り、コールに対応。 ※休憩を交代で取ります。 |
5時 | おむつ交換 |
6時 | 起床介助 |
7時 | 早番が来る。一緒に食事介助や服薬、口腔ケアなどを実施。 |
10時 | 退勤 |
ロング夜勤の場合は16時に出勤です。20時に遅番が退社すると、少人数での夜勤勤務がはじまります。ショート夜勤でもロング夜勤でも基本的に仮眠の時間は1時間です。施設によって実際に休憩時間が取れるかは違いがあります。
6時から起床介助などが始まり、10時には退勤します。
【あなたはどっち?】ロング・ショートそれぞれの夜勤向けの特徴
ロング夜勤とショート夜勤、自分にはどちらが向いているのか悩む人は多いはずです。
それぞれ特徴があり、理解したうえで選択する必要があります。ロング夜勤とショート夜勤に向いている人の特徴を紹介します。
ロング夜勤に向いている人
ロング夜勤に向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 体力に自信がある人
- 夜勤手当で稼ぎたい人
- 明けを利用して予定を立てたい人
16時間勤務と長時間労働になるため体力を必要とします。しかし、その分手当もしっかり出て、明けの時間を有効に活用できるのが魅力的な働き方です。
ショート夜勤に向いている人
ショート夜勤に向いている人の特徴は、以下のとおりです。
- 夜に長時間働けない人
- 正社員として働いていきたい人
- 年齢を重ねても働き続けたい人
夜勤に不安を感じている人は、ショート夜勤が向いているかもしれません。夜勤があるから正社員として働けないと感じている人にとっては、選択肢の幅が広がるでしょう。体に負担をかけにくい働き方なので、年齢を重ねても長く働きたい人に向いています。
ロング夜勤の転職に迷うなら介護派遣のホップがおすすめ
ロング夜勤をしたいと考えている方におすすめなのは、介護派遣の「ホップ」です。
ホップは、独自の福利厚生を整えており、正社員の昇給のようなランクアップ制度があります。派遣先が変わってもランクは引き継がれるため、派遣でも安定して働けるのが特徴です。
転職をサポートするのは、経験豊富な介護資格を持ったスタッフです。転職後のサポートも行っているため、はじめてのロング夜勤での疑問や不安を気軽に相談できます。
ロング夜勤の転職をしてみたいと考えているなら、まずは介護派遣のホップへ登録してみてください。それぞれのニーズに合わせた求人情報を紹介しています。
ロング夜勤に関するQ&A
ロング夜勤をしようと考えたときに感じる疑問は、以下のとおりです。
- 16時間勤務はきつい?
- 夜勤専従の手取りは?
順番に詳しく解説していきます。
16時間夜勤はきつい?
2日間の勤務を一気にこなす必要があるため、体力的にはかなりハードです。ただしシフトに入る回数が少なくなり、休日が増えます。また、1人での勤務にならないため、交代で休憩をしっかり取れるというメリットがあります。
夜勤専従の手取りは?
夜勤のみの出勤をする「夜勤専従」で働く人も多くいます。時給が1,500円、夜勤手当が5,000円、実働が15時間の場合の日給は以下のとおりです。
1,500円×15時間+5,000円=27,500円
月に12回出勤した場合の給与は33万円で、手取りは25万円から28万円前後です。
夜勤専従について知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
介護職はロング夜勤を上手に活用しよう!
ロング夜勤は16時間勤務になるため、拘束時間が長くなります。しかし、夜勤明けと翌日の休みを利用して自由に時間を使えたり、夜勤手当がしっかりもらえたりするメリットがあります。老後のために稼ぎたいと考えている方におすすめです。
夜勤の過ごし方を上手におさえれば、年齢を重ねてもロング夜勤を取り入れている施設で働けます。
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