2024/05/29

介護リーダー(介護主任)とは?役割や年収・向いてる人など紹介

介護のキャリア

「介護リーダーって責任の重い仕事なのかな?」

「介護リーダーって私でもできるのかな?」

このように考えている人はいるのではないでしょうか。

介護リーダー(介護主任)は、介護現場で重要や役割を果たしています。介護職員への指導や育成、現場の調整役としての責務があり、利用者へ質の高い介護サービスを提供するためのポジションです。

本記事では、介護リーダーの具体的な役割や仕事内容、給与目安などについて詳しく解説します。介護リーダーを目指す人に役立つ情報も説明していますので、参考にしてみてください。

「介護職経験者のあなた」を徹底サポート!

hop
  • ホップはうれしい賞与制度あり
  • 明瞭な会員ランク制度でモチベUP
  • お仕事探しから就労中もサポート!

介護リーダー(介護主任)とは?

介護リーダーとは、介護施設や介護サービス事業所で働く介護職員をまとめる役割をもつ重要な存在です。施設によって、介護リーダーや介護主任といった呼び方をしますが、役割としては同じです。

介護リーダーは、介護サービスの質を向上させるために、介護職員の指導や調整、研修の企画や開催などさまざまな業務をおこないます。利用者や家族とコミュニケーションを図り、身体状況や現状を知ることも大事な業務のひとつです。

介護リーダーは介護現場で欠かせない存在であり、介護職としてキャリアアップをしたいと考えている人は挑戦してみましょう。

介護リーダーの役割と仕事内容

介護リーダーの仕事は大きくわけて、3つあります。

  • 適切な介護サービスを提供するための介護現場のマネジメント
  • 介護職員の教育と育成
  • 利用者や家族、多職種との連携や調整

具体的には、以下のような仕事をしています。

  • 勤務調整や管理
  • 労働環境の整備
  • リスク管理
  • 緊急時の対応や連絡
  • 行事の企画や運営
  • 物品の管理
  • 日常業務の指導やアドバイス
  • 研修の企画や実施
  • 介護職員の採用と実習生の受け入れ
  • 利用者や家族との連絡や面談
  • 医師や看護師など多職種との連携
  • 施設の管理者やほかの部署との連絡や調整 など

介護リーダーは、介護サービスの質を向上させるとともに、介護職員の働きやすさや利用者の満足度を高めるための業務を実施しています。

介護リーダーの給料目安(年収・待遇・手当)

介護リーダーの年収は、手当や賞与を含めておおよそ430万円程度です。

厚生労働省のデータによると、介護職員処遇改善支援補助金を取得している介護施設の場合、管理職の平均給与は以下のようになります。

  • 令和3年12月:338,870円
  • 令和4年9月:356,570円

金額には手当や賞与も含まれており、上昇しているのがわかります。介護リーダーの役職手当はおおよそ10,000円〜30,000円で、賞与は介護施設や事業所ごとに条件が異なるため、転職の際には確認が必要です。

役職がつかない介護職員の場合、令和4年9月は308,070円で介護リーダーと5万円近くもの差があります。

介護リーダーになると業務量や責任は増えますが、責任のあるポジションとしての対価がしっかりと反映されています。

参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果|厚生労働省

\介護リーダーへの転職をサポート/無料で相談する

介護リーダーになるために必要なスキル

介護リーダーになるために必要なスキル

介護リーダーになるためには、以下のようなスキルを習得しておく必要があります。

  • 状況判断・決断スキル
  • マネジメントスキル
  • 指導スキル
  • リーダーシップスキル
  • コミュニケーションスキル

詳しく解説します。

状況判断・決断スキル

介護リーダーには、冷静かつ的確な判断と指示する能力が必要です。介護現場では、マニュアル通りにいかないケースやイレギュラーな事態が頻繁に発生します。

急に介護職員が何人も休んでしまった場合には、人員配置を見直さなければなりません。利用者の心身の状況に合わせて、迅速に支援内容を変更しなければならないことも多いです。介護職員全員が混乱しないように、状況を判断する必要があります。

介護リーダーは介護現場を総括するリーダーとして、冷静で的確な判断と指示のできる能力が求められます。

マネジメントスキル

介護リーダーは介護サービスの質を保ち、職場環境を整えるマネジメントスキルが必要です。適切な介護サービスの提供には、現場の状況を管理する能力と、介護職員が働きやすい環境を整える能力が不可欠です。

介護リーダーは、介護業務の実施状況を把握し、介護サービスの質を保つために必要な指導や教育をおこないます。介護職員の人員配置を適切におこない、職場全体において良好な人間関係を築くことで、職員全体のモチベーションが向上します。

介護リーダーには、介護サービスと職場環境の両面でのマネジメントスキルが必要です。

指導スキル

介護リーダーには、介護職員の介護技術指導やモチベーションを維持するための指導スキルが重要です。介護職員が適切な介護技術を身につけることで、利用者に必要な介護サービスが提供できます。

介護リーダーは、介護職員に対して基本的な介護技術や仕事に対する姿勢を教えるだけでなく、信頼関係作りも大切な仕事です。信頼関係ができているからこそ、指導を受ける側も素直に話が聞けます。

利用者の身体状況に合わせた介助をした介護職員には、きちんと評価するとモチベーションはアップします。問題があった場合には、理由と改善方法を具体的に伝える姿勢が大切です。

介護リーダーには、レベルの高い介護サービスを提供するために、技術指導とモチベーション管理の両方を兼ね備えた指導スキルが求められます。

リーダーシップスキル

介護リーダーには、介護職員をまとめるリーダーシップスキルが必要です。介護現場を運営していくには、介護職員が「この人と一緒に仕事がしたい」と思われるリーダーシップが不可欠です。

介護リーダーは、主体的に行動して、業務に真剣にとり組む姿を見せましょう。介護職員全体で同じ目標を設定し、一緒に達成を目指すことで結束力が高まります。話しかけられやすい雰囲気を作ることも重要です。日頃から笑顔を心がけましょう。

介護職員を統括しまとめて動かすリーダーシップスキルがあれば、業務は円滑に回っていきます。

コミュニケーションスキル

介護リーダーは、介護施設の関係者や利用者、家族などさまざまな人とのコミュニケーションスキルが必要です。ポイントは「報連相(報告・連絡・相談)」を徹底し、介護職員や利用者の意見に耳を傾けることです。

介護職員からの報告や相談はしっかりと受け止めて、適切にフィードバックをします。利用者や家族からの相談に対しては、気持ちに寄り添い丁寧な対応をおこなうと信頼を得られます。

コミュニケーションスキルを高めるには、まずは相手の話をしっかりと聞くことです。聞いてもらっていると実感できると、信頼が得られやすくなります。業務がスムーズに進み、良好な人間関係を保てるでしょう。

介護リーダーの向き不向き

介護リーダーに向いている人や向いていない人はどのような特徴があるのでしょうか。詳しく解説します。

向いてる人

介護リーダーに向いてる人は、以下のような特徴があります。

・ほかの介護職員たちと力を合わせて問題解決できる

・冷静な判断ができる

・小さな変化に気づき対応ができる

・介護現場の現状を把握し真剣に向き合える

協調性と誠実さがあり、自分の頭で考えて行動できる人は介護主任に向いていると言えます。介護リーダーになる資質はないかもと不安になっていても大丈夫です。資質や能力は、日々の業務をこなしていく中で少しずつ身についていくでしょう。

向いてない人

介護リーダーに向いてない人は、以下のような特徴があります。

・部下の話が聞けない

・問題の起こったときに冷静に判断できない

・周囲の意見が受け入れられない

独りよがりで仕事をおこなっていると、周囲から信頼が得られずチームはバラバラになってしまいます。信頼関係を築くには、柔軟な思考と冷静な対応が必要です。

介護リーダー(介護主任)を目指すなら介護派遣のホップを利用しよう

介護リーダー(介護主任)を目指すなら介護派遣のホップを利用しよう

介護リーダーを目指すなら、介護派遣のホップの利用がおすすめです。ホップは介護業界に特化した派遣会社で、あなたのキャリアアップをサポートします。

求人数も多く、希望に合った職場を見つけられるはずです。経験豊富な専属コーディネーターが、経験やスキルに合った最適なキャリアプランを提案します。

介護派遣のホップを活用していただければ、介護リーダーとしてキャリアアップを目指せます。新しい職場での挑戦をサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

介護リーダーに関する質問

介護リーダーに関する質問に3つ答えていきます。

  • 介護リーダーに求められるものは?
  • 介護リーダーになるために資格は必要?
  • 介護リーダー以外の選択肢を知りたい

一つひとつ解説します。

介護リーダーに求められるものは?

介護リーダーは以下の能力やスキルが求められます。

  • 介護に関する高度な知識や技術
  • 指導力やマネジメント力
  • リーターシップ
  • コミュニケーション能力

すべて揃っていなくても、実務経験を積みながら能力を高めていくことは可能です。

介護リーダーになるために資格は必要?

厚生労働省は、介護リーダーとして介護福祉士を位置づける場合、必要な業務経験年数は5年を目安とすると公表しています。しかし、介護福祉士としての経験年数が長いからと言って、自動的に介護リーダーになれるわけではありません。

  • 高度な技術を有する介護の実践者としての役割
  • 介護技術の指導者としての役割
  • 介護職チーム内のサービスをマネジメントする役割

このような役割が担える人材は介護リーダーに適しているでしょう。

参考:介護人材の機能とキャリアパスの実現に向けて|厚生労働省

介護リーダー以外の選択肢を知りたい

介護職員としての経験年数を積んでいる場合、介護リーダーだけでなくほかの介護施設でも活躍できます。

  • デイサービス
  • グループホーム
  • ショートステイ

デイサービスやショートステイは、日々異なる利用者が通ってくるため臨機応変な対応は必要です。グループホームは、認知症の高齢者が入居しており、一人ひとりに応じた適切なケアが求められます。

詳しくは別の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

【介護リーダー以外の解説記事】

デイサービスに向いてる性格の特徴を解説した記事 
グループホームに向いてる人の特徴を解説した記事 
ショートステイに向いてる人の特徴を解説した記事

介護リーダー(介護主任)は責任のある役職だがやりがいはある

介護リーダーは、介護職員に対する指導や育成、介護現場の調整など重要な役割を担います。状況判断や意思決定、リーダーシップなど必要なスキルは多岐に渡ります。

介護リーダーに挑戦してみたいけれど、今のスキルでは自信がないと考えていても、思い切ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。今のあなたのスキルを求めている介護施設は必ずあります。お気軽に、介護派遣のホップまでご相談ください。

「介護職経験者のあなた」を徹底サポート!

hop
  • ホップはうれしい賞与制度あり
  • 明瞭な会員ランク制度でモチベUP
  • お仕事探しから就労中もサポート!

著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。