2024/06/28

「重度訪問介護がきつい」と言われる6つの理由!仕事内容や対策もご紹介

介護に関する悩み

「重度訪問介護ってきつい仕事なのかな?」 
「重度訪問介護の仕事が気になるけど私にもできる?」

このように考えている人もいるのではないでしょうか。

重度訪問介護は、重度の身体障害や知的・精神障害のある人々を支援する重要な役割を果たしています。仕事内容は身体的にも精神的にも大きな負担を伴うため、「きつい」と感じる介護職員も少なくありません。

本記事では、重度訪問介護の仕事内容や、仕事が「きつい」と言われる理由や「きつい」と感じたときの対処法について詳しく解説します。重度訪問介護の仕事が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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【予備知識】重度訪問介護の仕事内容

重度訪問介護は、主に重度の身体障害や知的・精神障害のある人を対象に、日常生活全般の支援をおこなうサービスです。食事や入浴、排泄などの身体介護や、掃除や洗濯、買い物などの生活援助を提供します。外出時のつき添いや、医療的ケアをおこなう場合もあります。

利用者が可能な限り自立した生活を送れるよう支援するのが、重度訪問介護の仕事です。介護保険の訪問介護とは異なり、重度訪問介護は長時間のケアを要する場合が多く、利用者の生活全般に深く関わります。

「重度訪問介護がきつい」と言われる6つの理由

「重度訪問介護がきつい」と言われる6つの理由

重度訪問介護は、介護の仕事の中でもきついと言われる場合があります。大変というイメージは以下のような理由からくるものでしょう。

  • 指示の細かい利用者がいる
  • 長時間の勤務がきつい
  • 夜勤がある
  • 一人での訪問が不安
  • 緊急時対応が難しい
  • 医療的ケアを求められることがある

それぞれ解説します。

指示の細かい利用者がいる

重度訪問介護を利用している利用者や家族には、介護職員に細かく指示を出したり要望の多い人もいます。

  • コップの位置は、テーブルの右隅
  • 車いすに座っているときには特定のクッションを背中とお尻の下に敷く
  • ベッドで寝るときには、上着のボタンは2番目まで外す など

細かな指示をされるのは、自分では対処できないため身体の痛みや不具合が発生してしまうためです。

利用者や家族が細かい指示を出す場合でも、介護職員は指示に従ってサービスを提供しなければなりません。これがストレスとなり、仕事がきついと感じる原因となる場合が多いです。

きつい口調や細かい指示を出す利用者や家族がいると、「もう無理」と我慢ができずに辞めたいと考える介護職員も見られます。

長時間の勤務がきつい

重度訪問介護は、利用者の生活リズムに合わせた支援をするため、8時間や12時間といった長時間の勤務が特徴の仕事です。

介護保険の訪問介護であれば1時間〜1時間半程度ですが、重度訪問介護では介護をする時間は長時間です。短時間の勤務に慣れている場合は、体力に限界を感じて辛いと思う介護職員も多いでしょう。長時間勤務は肉体的負担だけでなく、精神的なストレスも大きくなる原因です。

夜勤がある

重度訪問介護では、24時間サービスのため夜間のケアが必要です。利用者が就寝してからも、安全に寝られているのか、急変はないのかなど安全に気を配っていかなければなりません。

夜勤は昼夜逆転の生活リズムになり、体調管理が難しくなる場合は多いです。睡眠不足や不規則な生活パターンを引き起こしやすく、身体的および精神的な負担を増大させます。

一人での訪問が不安

重度訪問介護は、一人で利用者の自宅を訪問するケースが多いため、孤独感や不安を感じやすい仕事です。介護施設では先輩や同僚の介護職員がいるため、困りごとがあれば助けを求められますが、自宅では一人で判断しなければならない場面が多くあります。

疑問があっても利用者に尋ねられれば良いのですが、利用者自身が障害などで伝えられない場合には、自分で最善の判断をしなければなりません。

間違った判断により、利用者にけがをさせたり体調を悪化させたりしてしまうリスクもあり、大きなプレッシャーとなる可能性があります。

緊急時対応が難しい

重度訪問介護は基本的に利用者宅を一人で訪れるため、なにかあった際にも同僚に助けを求められません。体調の急変や緊急事態が発生した場合、適切に対応する必要があります。

利用者が発熱や下痢などしていつもと状態が異なる場合、症状に応じた対応をしなければなりません。緊急時に自分自身がパニックに陥ってしまえば、適切な処置はできなくなる危険があります。

緊急事態での対応は、高い判断力と行動力が求められるストレスの多い状況です。命に係わる重大な事態の発生や、自身の対応の適切さへの不安から、精神的なストレスは通常の介護業務以上に高いです。

医療的ケアを求められることがある

重度訪問介護では、医療的ケアが必要な場合もあります。

経管栄養や吸引など、専門的な知識と技術が求められるケアをおこなう場合があります。医療的ケアをおこなうには専門の研修を受ける必要はありますが、研修を受けただけで実践が少ない場合は、とくに緊張するでしょう。

医療的ケアは、一般的な介護よりも高度なスキルが必要であり、介護職員にとって大きな負担となります。

「重度訪問介護がきつい」と感じている人向けの対処法

重度訪問介護の仕事には、精神的・身体的な負担は伴いますが、適切な対処法をとり入れると負担が軽減できます。

  • 利用者との距離感を保つ
  • 介護をがんばりすぎない
  • 一人で抱え込まない
  • 福利厚生が整った介護派遣に登録する

具体的な対処法について詳しく解説します。

利用者との距離感を保つ

介護職員は利用者との関係が深くなりすぎないよう気をつける必要があります。過度に感情移入してしまうと、冷静な判断や対応はできなくなる恐れがあるからです。

適切な距離感を保ちながらも、親身に接する姿勢が大切です。介護職のプロとしての態度を保ち、個人的な感情に流されすぎないよう注意を払えば、感情のバランスが保ててストレスを軽減できます。

利用者とのより良い関係を築くためにも、適度な距離感を保ちましょう。

介護をがんばりすぎない

重度訪問介護は、専門的な知識やスキル、体力が必要とされる場合が多くある仕事です。精神的にも身体的にも疲労がたまりやすいと言えるでしょう。

利用者の自立を支援するためにも、本人ができる動作は見守りで対応し、介助が必要な部分のみの支援が重要です。無理のない範囲で支援をおこなえば、介護職員自身も休息をとれます。

最初からすべてをこなそうとすると、心身の疲労が蓄積してしまいます。余裕が持てるようになるまでは無理をせず、自分自身のペースを大切にしながら仕事を進めていきましょう。

一人で抱え込まない

仕事をしていくうえで、利用者とのトラブルや介護方法など問題や疑問など発生する場合もあり、一人で抱え込まないことが大切です。

一人で抱え込んでしまうと、ストレスが高まり適切な対処はできなくなってしまう恐れがあります。上司や同僚など、チームで支え合う環境が何より重要です。

一人で悩まず、遠慮なく同僚や上司に相談をしましょう。ほかの介護職員からアドバイスを得られるだけでなく、協力して課題解決に当たれるメリットがあります。チームで力を合わせると、個人の負担が軽減されストレスも和らぎます。

チームワークを大切にし、お互いに助け合う姿勢が何より重要です。

福利厚生が整った介護派遣に登録する

福利厚生が整った介護派遣会社に登録すると、働きやすい労働環境を得られます。福利厚生が整っていると、仕事に対するモチベーションも上がるでしょう。

介護職が正しく評価され福利厚生の充実している会社を選ぶと、安心して働けます。仕事を続けていくうえでの不安やストレスを軽減するには、働く環境は非常に重要です。

重度訪問介護から転職するなら「ホップ」がおすすめ

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重度訪問介護の仕事がどうしても合わないと感じる場合、転職を検討するのもひとつの方法です。

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重度訪問介護がきついことに関するQ&A

重度訪問介護がきついことに関して、良くある質問に答えていきます。

  • 重度訪問介護の仕事に向いてる人は?
  • 重度訪問介護と訪問介護の違いはなに?

それぞれ解説します。

重度訪問介護の仕事に向いてる人は?

重度訪問介護の仕事には、以下のような人が向いています。

  • 忍耐力がある人
  • 共感力がある人
  • 自己管理ができる人

長時間の勤務や細かい指示に対して、忍耐強く対応できる人は重度訪問介護に適しています。ストレスに強く、粘り強く仕事を続けられる人もおすすめです。利用者の気持ちに寄り添い共感できる人は、利用者や家族との信頼関係を築きやすくなります。

健康管理やストレス管理をしっかりおこない自分自身の状態を良好に保てるなど、自己管理能力が高い人は長期的に安定して働けます。

重度訪問介護と訪問介護の違いはなに?

重度訪問介護と訪問介護の主な違いは、対象となる利用者と提供されるサービスの内容です。具体的には以下の点が挙げられます。

項目重度訪問介護訪問介護
対象者

・重度の身体障害者

・重度の知的・精神障害者

要介護認定を受けている高齢者
サービス内容

・食事介助

・入浴介助

・排泄介助

・体位交換

・移乗介助

・着脱介助

・買い物の代行

・外出中の移動介護

・調理

・掃除

・洗濯

経管栄養

喀痰(かくたん)吸引 など

・食事介助

・入浴介助

・排泄介助

・体位交換

・移乗介助

・着脱介助

・買い物の代行

・調理

・掃除

・洗濯 など

サービス時間8時間以上といった長時間1時間~1時間半など短時間

参考:重度訪問介護に係る報酬・基準について|厚労省

重度訪問介護で感じる「きつい」を克服するためには

重度訪問介護は、重度の障害を持つ人に対する支援を提供する重要な仕事です。長時間の勤務や緊急時対応、夜勤など、さまざまな大変な業務が伴います。

本記事で紹介した対処法や転職の選択肢を参考に、自分に合った働き方を見つけてください。

重度訪問介護が辛いと感じるなら転職も視野に入れてはいかがでしょうか。自分に合った環境で働くと、やりがいや充実感を得られるでしょう。

自分に合う介護の転職先がわからなければ、「ホップ」にご相談ください。あなたのよりよい介護職キャリアを歩むためのサポートを全力で行います。

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  • 明瞭な会員ランク制度でモチベUP
  • お仕事探しから就労中もサポート!

著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。