2024/06/28

生活保護ケースワーカーを辞めたいと感じる7つの理由!おすすめの対処法も伝授

介護に関する悩み

「生活保護ケースワーカーを辞めたい……」

このように悩んでいる方もいるでしょう。

生活保護ケースワーカーは公務員で安定感はある一方で、業務量の多さやストレスなどから大変さを感じる仕事でもあります。

そこで本記事では、下記の内容を紹介します。

  • 生活保護ケースワーカーを辞めたいと感じる理由と対処法
  • 転職先としておすすめの職業

生活保護ケースワーカーとして疲れを感じている方は、ぜひ最後までお読みください。

もし転職をお考えの方は、介護派遣サービス「ホップ」がおすすめです。無料で相談できるため、お気軽にご相談ください。

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【予備知識】生活保護ケースワーカーの仕事内容

生活保護ケースワーカーは、生活保護受給者の支援をおこなう公務員です。

おもに受給者宅へ訪問したり面接したりして、具体的な生活状況を確認します。そのうえで、生活保護や施設入所など受給者が自立できるように、具体的な支援プランを作成します。

支援が開始されたあとも定期的に受給者の生活状況を把握し、適切な支援ができているか確認しなければなりません。

生活保護ケースワーカーを辞めたいと感じる7つの理由

生活保護ケースワーカーを辞めたいと感じる7つの理由

生活保護ケースワーカーを辞めたいと感じる、おもな理由は下記のとおりです。

  • 業務量が多い
  • 必要とされる知識が多い
  • 絶対的な正解がない
  • 人間関係が難しい
  • 不衛生な場合がある
  • 精神的ストレスを感じやすい
  • がんばりが評価されない

受給者によって必要な支援が異なるため、一人ひとりにあわせた支援方針を作成しなければなりません。絶対的な正解がなくて難しいと感じやすいため「辞めたい」と思う場合があります。ひとつずつ見ていきましょう。

業務量が多い

生活保護ケースワーカーの業務量は膨大です。一般的に1人あたりの担当ケース数は80~150件程度と言われており、多くの事案を同時に抱えています。

突発的な相談やトラブル対応なども日常茶飯事です。書類作成のような定型業務は時間内に処理しきれず、慢性的な残業の原因となっています。人手不足と長時間労働によって、1人あたりの負担が増大しています。業務量の多さから、心身ともに疲弊してしまうケースが後を絶ちません。

必要とされる知識が多い

生活保護ケースワーカーには、年金制度や法律、生活保護法など幅広い専門知識が求められます

これらの知識を身につけるには、福祉系の大学や専門学校で学ぶのが一般的です。しかし、実務経験を積まないと身につかない知識も多くあります。

制度改正に伴う知識のアップデートも欠かせません。日々勉強を続ける必要があるため、知識の習得に追われ、心身ともに疲弊してしまうケースもあります。

絶対的な正解がない

生活保護ケースワーカーは、ケースバイケースの対応が求められます。画一的なマニュアル対応では、受給者の状況にあわせたきめ細やかな支援は困難です。受給者の背景や価値観を理解し、一人ひとりに合った支援プランを考えていく必要があります。

しかし、「正解」という指針がない点に不安を感じる人も多いです。自分の対応が正しいのか不安になる場合もあり、曖昧さがストレスとなって「辞めたい」と感じる可能性があります。

人間関係が難しい

生活保護ケースワーカーの仕事をスムーズにおこなうためには、受給者と信頼関係の構築が重要です。しかし、受給額に関するもめごとのようにトラブルに発展するケースもあります。

ケースワーカーは利用者との関係性において信頼関係の構築や感情のコントロール、適切な距離感の維持など高度なコミュニケーション能力が必要です。

トラブルが頻発し受給者とうまく関係性を築けない場合に「向いていない」とストレスを感じる人もいます。

不衛生な場合がある

生活保護の受給者には、住居の環境が不衛生になっているケースがあります。ケースワーカーは訪問調査の際、不衛生な環境に直面する場合があります。

ゴミが散乱していたり虫や異臭が発生していたりすると、ケースワーカーにとって肉体的・精神的な負担となりかねません。

しかし、被保護者の生活状況を把握するためには避けて通れない業務であり、ケースワーカーはストレスを感じながらも訪問調査に臨まなければならないのが実情です。

精神的ストレスを感じやすい

生活保護ケースワーカーは、生活に困窮する方々の支援に関わる業務です。ケースワーカーとしての業務をおこなうなかでは、受給者から受ける暴言のストレスにさらされる可能性もあります。

ケースワーカーは定期的な訪問の際、支援先の受給者が亡くなっている事態もあり得ます。ご遺体を発見する衝撃的な体験は大きな精神的ダメージとなりかねません。

過度のストレスは心身の健康を損なう恐れもあるため、ストレス対策が重要です。

がんばりが評価されない

生活保護ケースワーカーは、日々複雑な問題を抱える相談者に対応し、懸命に支援をおこなっています。しかし、がんばりが評価されない可能性もゼロではありません。

がんばっているのに正当に評価されないと感じると、モチベーションが下がり、仕事を辞めたいと考えるようになります。

生活保護ケースワーカーは公務員なので年功序列の給与体制です。仕事量と給与が見合わず「評価されない」と感じるケースも見られます。

「生活保護ケースワーカーを辞めたい」と感じたときの対処法

「生活保護ケースワーカーを辞めたい」と感じたときの対処法は、下記のとおりです。

  • 必要以上に自分を責めない
  • あくまでも仕事と割り切る
  • 異動願を届け出る
  • 転職する

「どうすれば現状を打破できるのか」を考え、行動へのハードルが低いものから実践するのがおすすめです。順番に見ていきましょう。

必要以上に自分を責めない

生活保護ケースワーカーは、支援が必要な人々の人生に深く関わる重要な仕事です。責任も重大で、うまくいかなければ自分を責めてしまケースもあります。

しかしながら、ケースワーカーが直面する課題は個人の力だけでは解決が難しいものも多くあります。必要以上に自分を責めて疲弊してしまっては、かえって支援の質が下がってしまうかもしれません。

自分にできる範囲を見極め、職場とも協力しながらできる範囲で最善を尽くしましょう。

あくまでも仕事と割り切る

生活保護ケースワーカーの仕事をつらく感じても、「あくまでも仕事」と割り切るのもひとつの方法です。

受給者の困りごとに対して親身に対応する姿勢は必要ですが、自分のキャパシティを超えてしまうと身がもちません。長期化すると心身に異常をきたす恐れがあります。

担当件数が多ければ多いほど顕著にあらわれます。受給者の相談にしっかりと対応するためにも、自身の健康状態を最優先に考えましょう。

異動願を届け出る

生活保護ケースワーカーを辞めたいと感じたら、異動願を出してみるのもひとつの方法です。異動願を提出すると、今の環境から離れ、新たな気持ちでスタートを切れます。

自分の適性に合った部署へ異動できれば、やりがいをもって働けるかもしれません。ただし、希望どおりの部署に異動できるとは限らないので覚えておきましょう。

異動すれば新しい出会いが待っている可能性もあります。自分にとってのメリット・デメリットを考慮して検討しましょう。

転職する

生活保護ケースワーカーの仕事が合わないと感じたら、思い切って転職する方法もあります。ただし、転職はしっかりとした準備をしなければなりません。

転職を考えている場合は、下記のような準備や行動が肝心です。

  • 自分のスキルや経験を棚卸しする
  • 興味のある業界や職種をリサーチする
  • ハローワークや転職サイトを活用する
  • 職業訓練の受講を検討する
  • 転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用すると自分にピッタリの職場探しが可能です。ケースワーカーとしての状況が好転しないようであれば、転職に向けて一歩踏み出してみるのも重要です。

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生活保護ケースワーカーから転職したい人におすすめの職種

生活保護ケースワーカーから転職したい人は、下記の職種が向いています。

  • 社会福祉士
  • 生活相談員
  • ケアマネージャー
  • 介護職

介護職は資格や経験がなくてもチャレンジしやすい職種です。ひとつずつ紹介します。

社会福祉士

社会福祉士は、福祉に関する専門的な知識と技術をもち、生活に困っている人々の支援をおこなう仕事です。ケースワーカーとしての経験を活かせるため、十分な活躍が見込めます。

年齢制限はありませんが、社会福祉士の資格取得が必要です。国家資格のため難易度は高いですが、やりがいを感じる人も多いです。

生活相談員

生活相談員は、介護施設で利用者の悩みを聞き、アドバイスをする仕事です。おもな業務内容は下記のとおりです。

  • 利用者の日常生活の相談に乗る
  • 利用者の家族からの相談に対応する
  • ほかの職種と連携して課題解決にあたる
  • 行政への各種手続きの代行

ケースワーカーとは異なり、生活相談員は施設内での活動がメインです。訪問業務がなく、働く環境も比較的整っています

ケアマネージャー

ケアマネージャーは、要介護者やその家族からの相談に乗り、ケアプランの作成や介護サービスの調整をおこなう職種です。

ケアマネージャーへの転職は、生活保護ケースワーカーの経験を活かせる道のひとつといえます。ただし、ケアマネージャーは「ノイローゼになるほど大変」と耳にした人もいるかもしれません。詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。

介護職

介護職は、介護施設で利用者の生活を支援する職種です。

介護職が働く施設には入居型や通所型など複数の形態があり、自分に合った働きやすい職場を選べます。しかし、介護職は体力的にハードな場合もあります。夜勤や残業もあるため、自分の体調と相談しながら働きましょう。

介護職は無資格・未経験でも始められるため、比較的転職しやすい点でおすすめです。

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ホップを利用すると、スムーズかつ納得のいく転職が可能です。生活保護ケースワーカーとしてのキャリアを活かしつつ、新たな環境で活躍したいとお考えの方はお気軽にご相談ください。

生活保護ケースワーカーを辞めたいことに関するQ&A

ケースワーカーの離職率はどれくらい?

生活保護ケースワーカー単体での離職率は公表されていません。総務省の「令和4年度 地方公務員の退職状況等調査」によると、地方公務員の福祉職における普通退職者数は2,911人です。

地方公務員全体の普通退職者数が60,784人なので、比率としては5%にもおよびません。そのため、生活保護ケースワーカーの離職率は低いと推測されます。

ケースワーカーは病むの?

生活保護ケースワーカーは、業務量の多さや人間関係などでストレスを感じやすい職業です。上手に向き合わなければ、心身に異常をきたす恐れがあります

しかし、受給者の生活支援は、やりがいを感じられる仕事でもあります。長く続けるためにもストレスを感じたら、1人で抱え込まず周囲に相談するなど、早めの対処を心がけましょう。

生活保護ケースワーカーを辞めたいと感じたら少しずつ行動を始めよう

生活保護ケースワーカーの仕事は重要ですが、業務量の多さや必要な知識の広さ、人間関係の難しさなどから「辞めたい」と感じる人もいます。辞めたいと感じたら、比較的簡単な対処法から始めてみるのがおすすめです。

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著者情報 / 監修者情報

北岡 樹
介護業界の資格取得学校へ新卒で入社。 資格学校と提携している人材派遣会社へ入社し、人材業界に挑戦。 東京都での支店立上、北陸甲信越、千葉県、西日本でのマネージャーの経験し、現在⁺ホップの新宿オフィスのマネージャーとして従事。