2024/01/26

【限界?】介護職が利用者にイライラする理由は3つ!優しくできないときの対処法も紹介

介護の知識

介護業界は人手不足といわれ続けています。利用者から求められてもすぐに動けないことや、ゆったりとした気持ちで介護できないことも多いでしょう。精神的に余裕がないときに、きついことをいわれたり叩かれそうになるとイライラするのは当たり前の感情です。

イライラしたときには、感情に任せて怒らずに冷静な態度をとることが必要です。本記事では、利用者にイライラしたときにできる対処法やストレスの発散方法をお伝えします。穏やかな気持ちで仕事をしたいと考えている介護職の人は、ぜひ参考にしてみてください。

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介護職が利用者にイライラしてしまう理由

介護職が利用者にイライラしてしまう理由の図解

介護職が利用者にイライラしてしまうのは、普通の感情です。まったくイライラせずに仕事をしている介護職は少ないのではないでしょうか。利用者に対してイライラを感じる理由として、以下の項目が考えられます。

  • 人手不足で介護負担が大きい
  • 家族や利用者との関係が悪い
  • 利用者からの暴力やセクハラがある

ひとつずつ順番に見ていきましょう。

人手不足で介護負担が大きい

介護施設や事業所では介護職が不足していますが、高齢社会により介護サービスを利用する高齢者は増えている状態です。介護職が集まらず、閉鎖する事業所も増えてきています。人手不足でも、入浴や食事、排せつなど介助内容は変わりません。

介護職一人当たりの業務量が増えているため、精神的や身体的に負担が大きくなっています。余裕がなくなってくると、通常ならイライラしないことでも、怒りの感情まで発展してしまうことが増えてきます。

利用者が帰宅要求を繰り返したり何度も同じ質問をしてきたりする場合、精神的に余裕がないとイライラすることも多くなるでしょう。

家族や利用者との関係が悪い

介護職の中でも利用者の自宅に伺う訪問ヘルパーは、利用者やその家族との関係に悩むことが多いです。利用者や家族が冷たい態度をとったり無視をしたりすると、ヘルパーはイライラしてしまうことがあります。訪問介護では、利用者がヘルパーの受け入れを拒否するケースもあり、体に触れたり話しかけたりするだけで、厳しい反応をされることも少なくありません。

訪問介護では滞在時間が決められているため、介護を行う時間が限られているというプレッシャーもあります。関係がうまくいかない場合、別の訪問ヘルパーに変更することも、問題解決のためのひとつの方法となるでしょう。

利用者からの暴力やセクハラがある

利用者からの暴力やセクハラを受けた場合、イライラしますが恐怖を感じることもあるでしょう。要介護度の高い利用者の場合、車椅子からベッドに移乗する際など身体を密着して介助します。利用者によっては、必要以上に顔を近づけることやお尻を触ってくる場合もあるため注意が必要です。

不穏状態になっている利用者の場合、声をかけただけで怒鳴られたり叩いてきたりする場合もあります。介護職は「周りも我慢しているから私もそうしなければ」と思いがちです。暴力やセクハラの積み重ねもイライラすることにつながります。

利用者にイライラしたときにできる対処法【アンガーマネジメント】

利用者にイライラした場合、そのままの感情をぶつけると問題がこじれることが多いです。介護施設では近年、感情のトレーニングとして「アンガーマネジメント」の研修を行うことが増えてきています。アンガーマネジメントの習得で、怒りの感情をコントロールできトラブルも回避できるようになります。

  • イライラしても6秒間は我慢する
  • その場から離れる
  • なぜイライラしたのか考える

3つのポイントを押さえてトレーニングをしていきましょう。

イライラしても6秒間は我慢する

利用者に対してイライラしても、反射的に怒ってはいけません。人の怒りのピークは最初の6秒間で、時間が過ぎれば冷静に考えられるようになるといわれています。6秒間は冷静になるための大事な時間です。

イライラしても、1、2、3と数えながら6秒待ちましょう。深呼吸をしながら行うのも効果的です。深い呼吸をすることで心拍数が安定し、リラックスするのに役立ちます。6秒間の我慢はただ時間を空けるだけでなく、自分の怒りを振り返り対応するための方法を考える時間になるでしょう。

その場から離れる

「6秒ルールはわかったけれど、やっぱり冷静になれない」「まったく怒りがおさまらない」と思ったら、いったんその場から離れるのも効果的です。怒りの感情が表に出る前にその場から離れられれば、対象者が視界に入らなくなります。外に出て新鮮な空気を吸ったり、飲み物を飲んだりすることも良いでしょう。

一息つくことで冷静になるきっかけができます。今後の対応をどのようにすれば良いのか振り返ってみることや、まったく別のことを考えて気分転換するのもおすすめです。

なぜイライラしたのか考える

利用者に対してイライラしたときには、原因となるできごとがあります。原因はひとつだけでなく、以前から不満に思っていることがあるかもしれません。怒りの感情がおさまったときに、冷静になって考えてみましょう。

信頼できる上司や同僚に聞いてもらうのも効果的です。「早く入浴して欲しいのに、隣の利用者としゃべっていてなかなか浴室に来なかった」「短い時間のうちに何度もトイレ介助している」など、怒りの感情が出てきた場面を振り返ります。

自分と同じ状況になったときに、相談相手がどのような感情になるのか聞いてみると良いでしょう。

介護職でイライラしないために重要なこと

仕事中にイライラした感情が続くと、職場に行きたくなくなり介護職も辞めたいと考えるようになってしまいます。なるべくイライラしないようにするには、下記のポイントに気をつけてみましょう。

  • 人それぞれ価値観が違うことを受け入れる
  • 自分のキャリアアップの試練だとわりきる

詳しく解説していくので、参考にしてください。

人それぞれ価値観が違うことを受け入れる

怒りやイライラの感情は、自分自身の固定概念から外れている状態に遭遇したときに発生することがあります。「自分はこう思うのに、相手は動いてくれない」「どうしてそんなやり方をするの?」相手が思うように動いてくれないときに、怒りやイライラが発生してしまいます。

自分と相手は歩んできた人生や経験も違うため、考え方が異なるのは当たり前です。他人の考え方を変えるのは難しく、自分の考え方を変える方が簡単です。自らの考えと違っても、世の中にはさまざまな意見があると考え方を変えれば、精神的に楽になれるでしょう。

自分のキャリアアップの試練だとわりきる

利用者にイライラするのは、自分が成長するために必要なことと捉えると視点が変わるかもしれません。アンガーマネジメントを学んでも、完全にイライラすることはなくならないでしょう。人間相手の仕事のため、どうしても感情が揺れることはあります。

「このストレス状態は自分がステップアップやキャリアアップする過程で必要なことなんだ」と考え方を変えれば、仕事にも前向きになれるでしょう。上司や管理者も同じような経験をしているはずです。

関連記事:介護のキャリアアップについて詳しく解説した記事はこちら

【介護職でストレスを感じたら】おすすめの発散方法

さまざまな対策をしても、イライラしてストレスを感じることはあります。一つひとつは小さなできごとかもしれませんが、積み重なっていくと仕事への意欲も低下し、精神的にもダメージを受ける場合があります。

仕事をしていてストレスを感じたら、下記の3つのポイントをチェックして気分転換していきましょう。

  • 体を動かす
  • 家族や友人と会話する
  • 趣味に没頭する

体を動かす

ストレスの解消は、体を動かすことが有効に働きます。今まで積極的に運動してこなかった人は、サイクリングやウォーキングから始めてみるのはいかがでしょうか。有酸素運動はストレス解消に効果的です。

ヨガやストレッチも良いでしょう。鼻から息を吸い口から吐く腹式呼吸は、リラックス効果を得られます。呼吸に意識を集中させることでストレス解消になります。

どの運動も一日に集中して行うより、毎日20分でも良いので継続する方が気分転換になるでしょう。

家族や友人と会話する

仕事の悩みは一人で抱え込むと複雑に感じられ、余計に考えがまとまらなくなります。家族や友人に話を聞いてもらうことで、絡み合った気持ちが整理されます。新たな視点が発見できたり、解決策が見つかることも多いです。

信頼できる上司や同僚などに相談するのも良いでしょう。職場の人ならすでに状況や問題もわかっているため、より具体的で実用的なアドバイスをもらえる可能性があります。同じような悩みを体験している場合、経験を通した話が聞けるかもしれません。

趣味に没頭する

いつも仕事のことばかり考えてしまい、ストレスが溜まってしまう人も多いでしょう。趣味に集中することで、日常生活から離れられます。趣味がない場合には、気軽にとり組めるものに挑戦するのが良いでしょう。

  • 花を育てる
  • 読書をする
  • 近所を散歩する
  • スマートフォンで写真を撮る

費用をかけなくても楽しめるものはたくさんあります。ひとつだけでなくさまざまチャレンジしてみるのもおすすめです。

筆者の場合、趣味として刺繍をやっていました。間違えないように集中するため時間が経つのはあっという間です。完成すると達成感も味わえ、仕事とまったく関係ない趣味は、とても気分転換になりました。

介護職で利用者にイライラする場合は転職するのも一つの手

介護職で利用者にイライラする場合は転職するのも一つの手

介護職で働く多くの人たちは、日々の業務中に利用者に対してイライラを感じることは珍しくありません。アンガーマネジメントの習得や趣味で気分転換してもストレスが改善できない場合は、転職の検討もひとつの解決策です。職場の選び方や職種の変更など一人ではわからない場合は、プロに相談すると安心できるでしょう。

「ホップ」は、現場のことを熟知した専任のコーディネーターがお仕事探しをサポートします。一人ひとりの希望条件をしっかりと確認してから、条件に合う派遣先を紹介しています。「自宅の近くが良い」「日勤だけ希望する」など、遠慮なくお伝えください。

派遣先の情報も把握しているため、ストレスの少ない職場をご案内できます。

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介護職が利用者にイライラしないためには適切な対処方法を学ぼう

介護職が利用者にイライラする主な理由は、人手不足による介護負担の増加や家族や利用者との関係が悪いこと、利用者からの暴力やセクハラなどが挙げられます。介護職のストレスを増大させ、イライラやストレスを引き起こす原因となっています。

アンガーマネジメントを学んだり人に話を聞いてもらうのも、ストレスに対する対処法です。運動や趣味を充実させるのもストレス発散できます。さまざまな方法を試してみても改善されない場合は、転職もひとつの方法です。心身ともに健康に働くために、自分にとって良い方法を考えていきましょう。

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著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。

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