2024/08/28

介護職のキャリアアップ方法は?目指す目標やモデルを具体的に紹介

介護のキャリア

「キャリアアップのために取得するべき資格が知りたい」    
「どのようなキャリアの選択肢があるのか知りたい」

介護職として働いていると、キャリアについて具体的に想像できないという経験はありませんか?

介護職のキャリアアップ方法はさまざまで、将来どのような働き方をしたいか考えると必要な資格が変わってきます。そこで本記事では、介護職のキャリアアップ具体的なキャリアパスについてわかりやすく解説します。

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介護職・介護業界のキャリアアップの流れ

介護職・介護業界のキャリアアップの流れ

介護業界でキャリアアップを目指す場合、上記のような流れがあります。

無資格から介護現場でのキャリアアップを目指す場合、「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」という流れが一般的です。

5年以上の介護現場での経験があるベテランであれば、経験を生かして新たなステップにチャレンジすることも可能です。

  • 介護福祉士として5年実務経験を積み、ケアマネージャーを取得
  • 介護現場から相談をうける立場へ
  • リーダーの役割を担う施設長(管理職)を目指す
  • 看護師やリハビリなどの他職種へキャリアチェンジ など

上記のような選択肢やモデルがあります。

介護職でキャリアアップする方法

介護職でキャリアアップする方法は以下の3つです。

  • 研修を受ける
  • 資格を取得する
  • 転職する

研修や資格取得により専門的なスキルや知識を身につけられ、転職では職場環境を改善できます。順番にわかりやすく説明します。

研修を受ける

「介護初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」は介護職未経験で無資格の方が受けておきたい研修です。

「介護初任者研修」は介護の基本的な知識と技術を学ぶもので、通常130時間かかります。介護の仕事に就くための入門的な資格であり、基礎から学べるため未経験者でも安心して受講できるのが特徴です。

「介護福祉士実務者研修」は介護初任者研修よりも詳細で高度な内容になり、通常450時間かかります。介護福祉士国家試験の受験資格取得に必要で、より専門的な知識とスキルを身につけられるのがメリットです。

これらの研修は、介護の基本的な理念から実践的なケア技術まで幅広い内容をカバーしています。単に技術を学ぶだけでなく、利用者さんの尊厳を守り、自立支援をおこなうための考え方も身につけられるのが特徴です。

すでに介護福祉士として2年以上働いている方は、小規模チームリーダの育成を目的とする「介護福祉士ファーストステップ研修」を受けられます。

スキルや知識を身につけて専門性を高めていくと、キャリアアップが可能です。自分が受けられる研修を探して、スキルアップしていきましょう。

資格を取得する

介護職のキャリアアップにおいて、資格を取得するのも有効な手段です。

介護職の上位資格として有名なのは「介護福祉士」です。専門的な知識を所持していることが一目でわかる資格のため、取得しておくことで職場や社会での信頼が高まるでしょう。

ほかにも福祉系の国家資格として「精神保健福祉士」「社会福祉士」があり、資格を保有してキャリアアップを目指す方は多くいます。

また、ケアマネジャーの資格取得も選択肢としてあげられます。基礎資格を取得してから5年の実務経験があれば「介護支援専門員実務研修受講試験」が受験可能です。

転職する

介護職でキャリアアップしたいなら、転職という選択肢もおすすめです。

転職をすることで、働ける現場の選択肢が広がったり、待遇が改善して自分のスキルを上げる時間が取れたりします。自分の理想の働き方を実現するために、転職という手段はおすすめです。

仮に転職して給与があまり変わらない場合でも、福利厚生が良い会社に所属すると結果として生活が良くなる例もあります。おすすめは、福利厚生を充実させている介護人材サービスのホップです。

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介護職のキャリアパスのモデル例を紹介

介護福祉士取得後にはさまざまなキャリアが考えられます。

ここからでは、以下の4つのキャリアパスの例を具体的に紹介します。

  • ケアマネージャー(介護支援専門員)
  • 生活相談員
  • 看護師
  • 施設長(管理職)

ひとつずつ詳しく解説するまえに、目安の給料を説明します。

各キャリアの目安給料

キャリア平均給与
管理職ではない30万8,070円
ケアマネージャー(介護支援専門員)36万1,770円
生活相談員34万2,330円
社会福祉士35万120円
看護師37万3,750円
施設長(管理職)35万6,570円
介護職員31万7,540円
事務職員30万7,960円

出典:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.128)(p.145)(p.166)|厚生労働省

このように、キャリアによって給料が異なります。自分自身がどのようなキャリアを積んでいきたいのか、給料面も参考にして考えると良いでしょう。

ケアマネージャー(介護支援専門員)

さまざまな人と関わりながら、要介護や要介護認定を受けた利用者さんの介護サービス計画を作成する仕事です。人とコミュニケーションを取るのが好きという方、情報収集に自信があるという方におすすめです。

ケアマネージャーになるためには、「介護支援専門員実務者研修受講試験」に合格しなければなりません。定められた国家資格に基づく業務または相談援助業務に従事した期間が5年以上かつ900日以上あれば、受験資格を得られます。

後期高齢者が増加している現代において、需要はますます高まっていくでしょう。

生活相談員

介護施設で利用者さんやご家族の相談を受けて、援助や関係各所との連携を中心におこなう「介護サービスの窓口」です。施設の利用の説明や入退所、地域の医療期間や他施設との連携調整、クレーム対応などの業務があり、働く施設ごとに業務は異なります。

生活相談員という資格は存在しておらず、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉従事任用資格のいずれかの資格が必要とされています。自治体によって、生活相談員になれる条件が異なりますので事前に確認しておきましょう。

看護師

介護の仕事を続けていると、病院や看護師との関わりが多くなるため、看護師の資格の取得を目指すようになる人は少なくありません。

今まで難しかった医療行為に関われる、看護という視点から利用者さんと関われるという点が看護師のメリットのひとつです。感染症対策を求められる職場は多いため、介護と看護の2つの視点で現場を見れるスキルは需要が高いでしょう。

高卒以上であれば最低でも3年は看護学校に通う必要があるため、時間的にも費用的にも負担はあります。しかし、介護現場にとどまらず病院やクリニックと転職先の選択肢が広がるキャリアアップの方法です。

施設長(管理職)

施設長の役割は「利用者や職員の管理」「運営管理」「金銭管理」「行政管理」など、マネジメント業務がメインの仕事です。利用者さんだけでなく、職員の働きやすさを改善し、施設全体をいい環境にしたいと考えている方におすすめできます。

特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護医療院の資格要件や管理者要件がそれぞれ定められています。一方で有料老人ホーム、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所、デイサービスでは資格要件が定められていません。

実務経験を積んだ上でリーダー主任などの役職を経てキャリアを積んでいく方法がおすすめです。

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個人事業主として独立する

介護の仕事は、直接介護施設や事業所と雇用契約を結ぶだけではありません。特定の企業に所属せずに、個人で働くことも可能です。

介護施設と業務委託契約を交わしたり、直接利用者さんと契約を結んだりする方法があります。複数の介護施設や事業所で経験が積めるため、キャリアアップやスキルアップにも有効です。

【最上】ケアマネジャーのキャリアアップモデル

ケアマネジャーの資格取得後、実務経験を積むことで上位の資格取得が可能です。

  • 認定ケアマネジャー
  • 主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)
  • 社会福祉士

それぞれ解説します。

認定ケアマネジャー

認定ケアマネジャーは、ケアマネジャーとしての高度な知識と技術を持つと証明されている制度です。日本ケアマネジメント学会が認定する資格で、通常のケアマネジャーよりも専門性が高いとされています。取得には、ケアマネジャーとしての3年以上の実務経験や、資格試験への合格が必要です。

認定ケアマネジャーは、複雑な事例や困難ケースに対応する能力があり、ほかのケアマネジャーへの指導や助言もおこないます。資格は5年ごとの更新が必要で、常に最新の知識とスキルの維持が求められます。

主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)

主任ケアマネジャーは、経験豊富で高度な知識を持つケアマネジャーです。通常のケアマネジャーとして5年以上の実務経験と、所定の研修を受講する必要があります。

主な役割は、地域のケアマネジメントの質の向上と、ケアマネジャーの指導・育成です。地域包括支援センターでの業務や、地域のケアマネジャーのスーパーバイザーとしての役割を担う場合が多く、複雑な事例や困難ケースにも対応します。

多職種連携の中心的存在として、医療と介護の連携強化にも必要な存在です。地域包括ケアシステムの要として、介護保険制度の適切な運用や地域の介護サービスの質の向上に重要な役割を果たしています。資格は5年ごとの更新が必要です。

社会福祉士

専門的な知識や技術を活かして、病気や障がいなどを抱え経済的に困窮している方の相談援助をおこなう社会福祉の専門職です。別名「ソーシャルワーカー」とも呼ばれる国家資格で、今後需要が高まると考えられる資格のひとつです。

対象は赤ちゃんから高齢者と幅広いのが特徴で、介護現場以外にも、医療機関や障がい者支援施設、児童福祉施設などいろんな環境で働けます。

社会福祉士の資格がなくても相談を受けたり援助したりする業務は可能ですが、社会的な信用という点では「社会福祉士」と名乗れるのは大きなメリットです。

受験資格を満たすためには12通りの方法があり、最終学歴に応じて変わります。働きながら資格の取得を目指す場合は、実習に参加が可能か職場に確認してからはじめるのが良いでしょう。

【多職種】介護職で得た経験を活かせるキャリアアップモデル

介護職を経験した後に、よりキャリアアップを目指したいと考え、別の職種にチェンジする場合もあります。たとえば、以下のような職種です。

  • 看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士

それぞれ解説しますが、その前に、目安の給料を紹介します。

各キャリアの目安給料

それぞれのキャリアの平均給与をまとめました。給料も参考にしてキャリアアップを考えてみましょう。

キャリア平均給与
看護職員37万3,750円
理学療法士・作業療法士35万4,770円

出典:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.128)|厚生労働省

看護師

介護職の経験を持つ看護師は、介護施設での勤務がおすすめです。介護の知識を活かし、利用者さんのニーズに寄り添うことが可能で、服薬管理や衛生管理ができます。

新型コロナウイルスの影響で、介護施設での看護師需要が高まっており、介護と看護の両面から現場をみられるスキルは非常に重要です。

ただし、看護師になるには文部科学省指定の学校で3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。介護と看護の経験を組み合わせると、より質の高いケアが提供できます。

理学療法士

理学療法士は、運動機能が低下した人の機能維持や改善を目的に治療をおこなう専門職です。介護施設でのリハビリや、デイサービスでの機能訓練士としての役割を担います。

福祉機器など専門的な器具を扱う場合も多く、幅広い知識と技術が必要です。理学療法士は国家資格であり、取得には所定の学校でカリキュラムを履修し、国家試験に合格する必要があります。理学療法士は、利用者の生活の質向上に重要な役割を果たしています。

作業療法士

作業療法士は、日常生活の「作業」に着目して治療をおこなう専門職です。身体機能へのアプローチに加え、精神面のサポートもおこないます。

活躍の場は病院や介護施設など多岐にわたり、とくに認知症患者や精神病患者への需要が増加しています。社会の高齢化も進んでおり認知症患者も増えているため、今後需要のある資格と言えるでしょう。

作業療法士は国家資格であり、所定の学校でカリキュラムを修了し、国家試験に合格する必要があります。

介護職のキャリアアップで使える転職手段

介護職のキャリアアップに使える転職手段には、ハローワークや転職サイト介護派遣などがあります。ハローワークは無料で地域密着型の求人を提供し、転職サイトは幅広い求人情報と検索機能が特徴です。介護派遣はさまざまな職場経験ができ、スキルアップの機会にもつながります。

ほかにも人材紹介会社の利用や業界イベントへの参加も効果的です。いくつかの方法を組み合わせ、自分自身のスキルとキャリアプランに合わせて活用すると、より良い転職先を見つけられます。

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介護職のキャリアアップに関するQ&A

ここでは、介護職のキャリアアップに関する気になる質問を2つ紹介します。

  • 10年以上の経験があるベテランの目標は?
  • 介護職の最上位資格は何?

この2つの疑問に詳しく答えていきます。

10年以上の経験があるベテランの目標は?

介護の知識の知識や経験を活かして長く働くために、現場から離れていくことを視野に入れましょう。

相談員として働きたい場合は、ケアマネージャーを取得後、主任ケアマネージャーを取得し、資格の中でキャリアアップを狙うという方法があります。

マネジメント業務を中心におこないたい場合は、施設長などの管理職を目指しましょう。管理職を目指す場合は、ケアリーダーといった役職について経験を積んでいく必要があります。

介護職の最上位資格は何?

介護職の最上位資格は、「認定介護福祉士」です。

前提として、介護福祉系の三大国家資格は「介護福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉士」です。このなかで利用者さんの生活支援や身体的な介助に携わるのは「介護福祉士」のみです。

介護福祉士の上位資格として「ケアマネージャー」や「認定介護福祉士」が存在します。最上位資格は認定介護福祉士で、介護現場のリーダーはもちろん、チームマネジメントなども必要です。

介護業界で使える「キャリアアップ助成金」って?

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するために、厚生労働省が設けた制度です。キャリアアップ助成金は、労働者のスキルアップや待遇改善にとり組む事業主に対して支給されます。

  • 正社員化コース
  • 障害者正社員化コース
  • 賃金規定等改定コース
  • 賃金規定等共通化コース
  • 賞与・退職金制度導入コース
  • 社会保険適用時処遇改善コース

このように、さまざまなコースがあります。

出典:キャリアアップ助成金|厚生労働省

介護職のキャリアアップは自分の状況に応じて選択しよう

介護職のキャリアは、自分の状況によって選択する必要があります。自分の将来像を考え、これを叶えるためにはどのようなキャリアを歩むべきかを逆算していきましょう。

なお、キャリアアップするためには、介護業界に精通したコーディネーターがいる介護人材サービスに転職するのもひとつの手です。

たとえば、介護人材サービスのホップは、現場のことを熟知したコーディネーターが在籍しています。キャリアアップの相談や、歩んでいきたいキャリアにあった現場の紹介など、求職者により沿ったサービス提供が可能です。

「ちょっと相談してみたい」と感じた方は、お気軽に以下のボタンからご相談ください。

 

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著者情報 / 監修者情報

井手 宏明
2020年 株式会社ネオキャリアに中途入社。 福岡支店の支店長、エリアマネージャーを兼任。 2023年 プラスピボット入社。 ホップの新宿オフィス⇔福岡オフィスにて奮闘中 20代より色々な業界に関わってきた知見を活かし、ミドル層として今後の若手育成にも注力。 毎朝耳にする曲は河島英五さんの【時代おくれ】 人生100年時代、クライアント、スタッフに寄り添った営業活動をモットーに介護業界の問題を我々が解決に導きます。