2024/02/28

【対処法あり】デイサービスの仕事が覚えられない4つの理由!メモの取り方がカギ

介護に関する悩み

「デイサービスで働き始めたけど、仕事が覚えられない。」

「先輩に教えてもらってるけど、思うように動けない。」

このように思っている方も多いのではないでしょうか。

デイサービスの仕事は、日々の変化が多く、予測していないようなできごとが起こる場合もあります。新しく入った介護職員にとって、業務のすべてを一度に覚えることは非常に難しいと言えるでしょう。

筆者はデイケアとデイサービスで働いた経験があり、最初のうちは仕事を覚えるのにとても苦労しました。そこで本記事は、デイサービスの仕事が覚えられない4つの理由や対処方法などを、筆者の経験も踏まえながら解説します。

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デイサービスの仕事が覚えられない4つの理由

デイサービスの仕事が覚えられない4つの理由を解説した図解

デイサービスは、利用者が日中だけ過ごし、食事や入浴、排泄などの介護を受ける施設です。経験が浅い方でもチャレンジしやすい職場ですが、仕事が覚えられないと言う方も多くいます。

理由は以下の項目が考えられます。

  • 毎日利用者が変わる
  • 送迎時間や順番が変わる
  • レクリエーションに慣れない
  • 一日スケジュールが覚えられない

ひとつずつ解説します。

毎日利用者が変わる

デイサービスの一番の特徴は、毎日異なる利用者が来所することです。利用者の名前や身体状況などを覚え、適切に介助しなければなりません。

一度覚えたと思っても、次にデイサービスに来るのが1週間後という場合も多いです。せっかく覚えた情報も次には忘れてしまうこともあるでしょう。次の日には、違う利用者が来所するので、再び新しい情報を頭に入れる必要があります。

デイサービスで働き始めた際には、最初は利用者の顔と名前を覚えなければなりませんが、人数が多いため大変と感じてしまいます。筆者の場合は、以下のような似たような利用者を混同していました。

  • ショートカットヘア
  • 小柄な女性
  • 車椅子利用
  • 利用の曜日が同じ

自分自身が覚えるまで、利用者に名前を聞くことも多かったです。

送迎時間や順番が変わる

デイサービスは、利用者の自宅と施設までの間の送迎をします。利用者の住所や当日の体調に合わせて、送迎の順番を変えることも多いです。家族の希望により、一日のみ順番が変わる場合もあります。

順番を変える理由の一例は、以下のような内容です。

  • 体調が悪いため乗車時間を短くする
  • 家族の帰りが遅いから一番最後に送る
  • 病院受診をしたいからなるべく早く送る

いつも来ていた利用者さんが休んだときは、順番が変わる場合もあります。スケジュールに変化が多いことは、覚えられないひとつの原因です。

レクリエーションに慣れない

デイサービスの特徴として、レクリエーションがあるため、慣れないと言う方がいます。レクリエーションは、利用者に楽しんでもらい、心身の活性化を図るうえで重要な役割を果たします。新しいゲームやイベントを考え実行することは、今まで経験していない場合に大きな挑戦となるはずです。

先輩たちが考えたレクリエーションはいくつかあり、やり方もオリジナルな場合が多いです。最初にルールを覚えなければならず、数が多いと大変です。レクリエーションの内容をなかなか覚えられず大変と感じてしまうかもしれません。

一日のスケジュールが覚えられない

デイサービスの一日は、やることが多いためスケジュールをなかなか覚えられない方もいます。以下はスケジュールの一例です。  
 

  • 来所
  • 健康チェック
  • 朝の会
  • 入浴
  • 脳トレや塗り絵をする
  • 口腔体操
  • 昼食
  • 休憩
  • 体操とレクリエーション
  • おやつ
  • 帰りの会
  • 帰宅


一日の中で多くの業務をこなさなければならず、流れが頭に入っていないと、次に何をして良いかわからず戸惑うことも多いです。新しい職員は覚えていないため迷ってしまう場合もありますが、毎日大きくスケジュールが変わるわけではないので、徐々に慣れていきます。

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デイサービスの仕事が覚えられないときにできる4つの対処法

デイサービスは日々利用者が変わり人数も多いため、覚えなければならない情報もたくさんあります。覚えることの得意な方なら良いですが、年齢を重ねて覚えるのが難しくなってきたという方も多いはずです。なかなか覚えづらい場合は、以下の方法を試してみましょう。

  • メモを取る
  • 曜日ごとの利用者情報を作る
  • 予習や復習をする
  • 先輩や同僚からアドバイスをもらう

詳しく見ていきます。

メモを取る

デイサービスの仕事を覚えるためには、メモを取りましょう。利用者一人ひとりの健康状態や介助する際に注意する点などを、メモします。利用者の様子や気づいたことなど細かく書いておくことが必要です。

デイサービスは、朝お迎えに行った際に家族から自宅での様子を聞くことから始まり、一日の業務が終わるまでさまざまな情報が入ってきます。メモは施設によって規定が異なり、スマートフォンやタブレット、メモ帳などさまざまです。常に携帯して、メモする習慣づけが必要です。

曜日ごとの利用者情報を作る

デイサービスでは、曜日ごとに異なる利用者が来所するため、利用者の情報を曜日別に見やすい形で整理すると良いです。以下の内容を記載しましょう。

  • 名前
  • 顔の特徴(メガネあり、ショートカットヘア、右目にほくろなど)
  • 身体の特徴(小柄、車椅子、靴の色など)
  • 入浴時に注意すること(乾燥肌、髪の毛は自分でセットしないと機嫌が悪くなるなど)
  • 排泄時に注意すること(手すりを持てば立てる、一人で立ち上がる可能性ありなど)
  • 食事で注意すること(多く口に入れようとする、むせやすいなど)

これらは一例なので、自分が気になった項目は追加して記入しましょう。曜日ごとにまとめておくと、情報が記憶できていなくても、すぐに確認できます。筆者は、どの曜日にどの利用者が来所するのかあまり覚えられなかったため、曜日ごとの利用者一覧表を常にポケットに入れていました。

予習や復習をする

デイサービスの仕事を覚えるには、業務前に一日のスケジュールや来所予定の利用者を確認します。業務終了後には、一日の内容について振り返りが大切です。予習と復習を繰り返すと、業務の流れを理解でき仕事の覚えが早くなります。

筆者の場合、業務の終わりに一日のできごとを振り返り、できたことやできなかったことを書き出しました。なぜできなかったのか考え、次の日に活かせるようにしていました。

先輩や同僚からアドバイスをもらう

デイサービスの仕事では、わからないことや覚えられないことに対して、ひとりで悩むのではなく先輩や同僚に話を聞いてもらいましょう

利用者の名前と顔が覚えられない場合、丸暗記をしようとするとなかなか定着しません。一人ひとりの性格や、デイサービスに通う理由など、利用者の背景と結びつけて覚えることで記憶に残りやすくなります。

先輩や同僚も新人のころは同じような悩みを抱えていた可能性が高いため、参考になるアドバイスをもらえるはずです。

デイサービスの仕事が覚えられない他の理由【あなただけの原因じゃないかも?】

デイサービスの仕事を覚えるのが難しい理由は、スキル不足や業務の複雑さだけでなく、職場環境にも原因があるかもしれません。次のような理由は考えられないでしょうか。

  • 人間関係が良くない
  • 仕事の内容が合っていない
  • 精神が参ってしまっている

心当たりのある場合は、以下を参考にしてください。

人間関係が良くない

職場における人間関係は、仕事のやりがいやモチベーション、仕事を覚えることにも大きな影響を及ぼします。デイサービスのような職場では、チームワークが非常に重要です。

人間関係が良くない場合、わからない内容があっても先輩や同僚にも聞きづらいため、なかなか仕事も覚えられません。仕事が覚えられないと感じている場合、職場の人間関係は良好なのか振り返ってみましょう。

仕事の内容が合っていない

デイサービスでの仕事が合わないと感じる主な理由のひとつに、「事前に説明された内容と実際の仕事内容が異なる」という違和感があります。面接や入職時に説明されていた業務内容と、実際に担当する業務のギャップがあると、モチベーションが低下してなかなか仕事が覚えられない場合もあるでしょう。

仕事に対して積極的に取り組もうとする意欲が低下し、仕事の習得が難しくなってしまいます。デイサービスでの仕事の内容が合っていないと感じるときは、別の部署への異動を申し出たり、転職を考えることもひとつの解決策です。

精神が参ってしまっている

ストレスや過労は、仕事の覚えに直接的な悪影響を及ぼします。デイサービスの仕事は、身体的や精神的に負担がかかる場合もあるので、適切な休息やストレスマネジメントが重要です。

適切な対応をすることで、デイサービスでの仕事が前向きになり、仕事の覚えも改善していきます。ストレスがかかりすぎて精神的に参ってしまっているときには、自分の心を守るために職場を変えるのもひとつの方法です。

次からは、おすすめの転職方法を紹介していきます。

「仕事覚えられないし、デイサービスに向いてないかも…」と悩む方は転職がおすすめ

「仕事覚えられないし、デイサービスに向いてないかも…」と悩む方は転職がおすすめ

「デイサービスの仕事をやってみたけれど、やっぱり合わないかも」と思ったら、転職をおすすめします。デイサービスの仕事は、利用者の人数が多くて顔や特徴を覚えるのが大変で、レクリエーションや送迎が苦手と言う方もいます。

デイサービスの仕事内容に対して合わないと感じ、続けていても将来が見えないと思ったら、新たな職種への転職を考える良い機会かもしれません。筆者の場合は、レクリエーションでテンションを上げることが苦手で克服できなかったため、ケアマネジャーへの異動を申し出ました。

例えば、介護派遣の「ホップ」は、介護職の転職を全力でサポートしてくれます。「今の会社は働きにくい」「介護職を大切にしてくれる施設に転職したい」など、現状に満足できず転職を考えている方のサポートが可能です。

転職活動は何から始めて良いかわからないと不安な方は、お問い合わせからでも結構です。お気軽にご連絡ください。経験豊富なコーディネーターが対応いたします。

デイサービスの仕事は覚えられる!無理なら自分が輝ける仕事を探そう

デイサービスの仕事が覚えられない理由や対処法について、紹介してきました。

デイサービスでの業務は、入所施設と異なり利用者が毎日違い、レクリエーションや送迎のあるのが特徴です。覚える内容も多く、入職したばかりのときには大変と思うことも多いでしょう。もう覚えるのが難しい年齢だと思っていても、コツを掴んでいけば徐々に覚えられます

デイサービスの仕事に挑戦したけれど自分に合わないと感じるなら、転職を考えるタイミングかもしれません。転職は、自分の強みや興味をより活かせる新たな分野へ挑戦するチャンスです。将来のキャリアプランを考えたとき、本当に情熱ややりがいの感じられる職種を見つけ出すことは、仕事の満足度を高めるうえで非常に重要です。

デイサービスの仕事が合わないと感じたら、新しい可能性を探すための一歩と考えても良いのではないでしょうか。

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著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。