2023/12/18

介護職のスキルアップは資格だけじゃない!身につけるべき知識と研修も紹介

介護の知識

「毎日の仕事や家事が忙しくてスキルアップできない」

「スキルアップって何をしたら良いのだろう」

介護職がスキルアップすると、利用者さんのためになる介護ができるようになるでしょう。スキルアップというと資格取得が頭に思い浮かぶかもしれませんが、方法はほかにもあります。

そこで本記事では、介護職が身につける知識とスキルやおすすめの資格を紹介していきます。スキルの高い介護職員になりたいと考えている方は、参考にしてみてください。

介護職員として身につけるべき知識とスキル

介護職員が身につけるべき知識とスキル

介護職員として身につけるべき知識やスキルは下記の3つです。

  • 洞察力
  • 介護・介助に関する知識やスキル
  • 介護に関する資格

すぐに身につくわけではないため、日々努力していくことで確実に自分の中で力になっていきます。身につけるべき知識やスキルについて詳しく説明していきます。

洞察力

「洞察力」とは、利用者さんの小さな変化に気づき、どのような原因があるのか理解する力です。洞察力を高めると利用者さんの要求が把握でき、信頼関係を築きやすくなります。表情や発言、身体の動きなどから、体調や精神状態の変化に気づくことが重要です。

洞察力を鍛えるためには、常に利用者さんを観察して積極的にコミュニケーションを取ることが大切になります。「今日は元気ないみたいですが、どうかしましたか?」「歩き方にふらつきがあるけど、足は大丈夫ですか?」などと声をかけ、会話しながら状態を観察してみましょう。

常に注意深く観察することで洞察力が鍛えられ、利用者さんの小さな変化に気づきやすくなります。

介護・介助に関する知識やスキル

利用者さんができるだけ自立した生活を送れるように支援する「介護」と、具体的な支援をする「介助」の違いを理解しておきましょう。

介護は、食事や入浴など日常生活の支援に加えて、利用者さんの精神的なケアや、医療や介護サービスとの連携も含まれます。自立した生活を送るために必要な支援のすべてです。介助は、服の着脱や歩行の支援、排泄介助など具体的な手助けを指します。そのため、介護の中には介助が含まれています。

介護に必要なのは、利用者さん全体を支援するための知識です。介護保険サービスだけでなく、障がい者支援制度や生活保護制度なども含まれるでしょう。幅広く知識を学ぶことが必要です。

介助に必要なのは、入浴介助や食事介助など具体的な介助のスキルです。利用者さんができることは自分で行ってもらい、介助は最小限にしましょう。安全に介助ができるように、技術を学ぶことが必要です。

介護や介助の知識やスキルを増やしていくことで、利用者さんにとって必要な支援ができるようになっていきます。

介護に関する資格

介護に関する資格を持っていると専門的な知識があるという証拠になり、周囲からも信頼が得られます。資格を取得するための学習そのものも、確実にスキルアップにつながっていきます。

研修を修了することで取得できる資格もあるので、自分に必要な資格興味のある資格の勉強をしていきましょう。

次からは、スキルアップにおすすめの資格を紹介していきます。

介護職員のスキルアップにおすすめの資格

介護職員のスキルアップにおすすめの資格
資格名概要
介護職員初任者研修

・受験資格なし

・130時間の研修

・研修修了後の試験に合格すると資格取得できる

介護福祉士実務者研修

・介護職員初任者研修の上位資格

・受験資格なし

・450時間(初任者研修資格等があれば免除科目あり)

・試験実施義務はない

介護福祉士

・受験資格は3パターン

「福祉系高校卒業からの受験」

「養成施設卒業からの受験」

「実務経験3年+実務者研修修了」

・試験は年1回

・合格率約70%

吸痰吸引等研修

・受講資格なし

・就業先が「登録喀痰吸引等事業者(登録特定行為事業者)」に登録済か予定のあることが条件

・第1号研修~第3号研修があり、吸痰吸引の対象者により区別される

ケアマネジャー(介護支援専門員)

・受験資格は介護福祉士等で5年以上実務経験がある人

・試験は年1回

・合格率は約20%

介護に関係する資格は上記以外にもさまざまあります。表の順番で資格を取得し、スキルアップしていく人が多い状況です。

介護職員初任者研修

「介護職員初任者研修」は、無資格からのスキルアップを目指す場合、最初に取得をおすすめする資格です。介護に関する基礎的な技術や知識を身につけられます。

受験資格はないため、誰でも受講可能です。研修内容の一例は、下記の通りです。

  • 職務の理解
  • 介護における尊厳の保持・自立支援
  • 介護の基本
  • 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 など

全10科目で合計130時間の研修となります。

研修終了後の筆記試験に合格することで、修了証明書を取得できます。試験は研修内容をしっかりと理解すれば合格できる内容です。

介護職員初任者研修を取得すると、訪問介護で身体介護や生活援助ができるようになります。

参考:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(介護職員初任者研修・生活援助従事者研修関係)

介護福祉士実務者研修

「介護福祉士実務者研修」は、介護職員初任者研修の上位資格となります。より専門的で実践的な知識やスキルの習得を目指します。受講資格はなく、介護職員初任者研修を修了していない方でも受講可能ですが、介護についての基礎知識がある前提の内容のため注意が必要です。

研修内容の一例は下記の通りです。

  • 社会の理解Ⅱ
  • 介護の基本Ⅰ
  • コミュニケーション技術
  • 介護過程Ⅱ、Ⅲ など

全21科目で合計450時間の研修となります。初任者研修の資格を持っている場合、450時間のうちの130時間は免除されるため、320時間の研修を受講すれば実務者研修が修了します。

介護福祉士国家試験を受験する際の要件にもなっている研修です。初任者研修のように修了試験はありませんが、受講するスクールによって独自に試験を行う場合があります。

参考:厚生労働省「実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について

介護福祉士

「介護福祉士」は介護の資格の中で唯一の国家資格です。試験は年1回で合格率は70%程度です。資格を取得するためには、下記の3つあるパターンのいずれかを選びます。

  • 福祉系高校卒業からの受験
  • 養成施設卒業からの受験
  • 実務経験3年+介護福祉士実務者研修修了

働きながら介護福祉士を受験する場合、介護職員としての実務経験が3年以上と、介護福祉士実務者研修を修了するという2つの条件を満たす必要があります。

働きながらの試験勉強は大変ですが、すき間時間などを利用してコツコツ勉強すれば合格は可能です。通信教育もあるため、自分に合う勉強方法を見つけることも大切です。

吸痰吸引等研修

「吸痰吸引等研修」とは、たんの吸引(口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内)と、経管栄養(胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養)を行えるようにするための研修です。本来は医療行為のため、医師や看護師でしか行えません。吸痰吸引等研修を修了することで、医師の指示や看護師との連携のもとで、たんの吸引や経管栄養が行えます。

研修は基本研修と実地研修に分かれており、どちらも修了することで資格の取得が可能です。研修課程は「第1号研修」「第2号研修」「第3号研修」にわかれています。吸痰吸引等を行う対象者によって研修内容が異なるため、自分自身の業務内容に応じた研修を受けることが必要です。

参考:厚生労働省「喀痰吸引等研修~研修課程(1)~

ケアマネジャー(介護支援専門員)

「ケアマネジャー」は介護支援専門員とも呼ばれ、利用者さんの介護サービスの調整ケアプランを作成する役割があります。

受験資格は、介護福祉士や看護師等で5年以上実務経験がある人です。「介護支援専門員実務研修受講試験」は年1回実施され、合格率は約20%となっています。狭き門のため、1年前程度から計画を立てて勉強するとよいでしょう。

試験に合格したら「介護支援専門員実務研修」を受講します。実施期間やスケジュールは各都道府県によって異なります。講義と実習があり、実習は特定事業所加算を取得している居宅介護支援事業所などです。主任介護支援専門員の指導のもと、利用者さん宅への定期訪問に同行してモニタリングの方法を見たり、コミュニケーションの取り方を学んだりします。実際に行うケアマネジメント業務が学べるため、有意義な時間となるでしょう。

介護支援専門員実務研修をすべて終えて課題が提出できた場合、資格取得となります。

参考:厚生労働省「介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護職でスキルアップするなら職場を変えるのもあり

介護職でスキルアップするなら職場を変えるのもあり

長く同じ職場で働いている介護職員も、新しいスキルを身につける機会はたくさんあります。しかし、別の事業所や施設で働くことにより、新たな視点を持ちスキルが得られるでしょう。異なった職場を経験することで、専門性を高めてキャリアアップにもつながります。

転職サイトや派遣会社に登録するのも有効な方法です。待遇の良い派遣会社を選ぶことで生活にゆとりが生まれ、スキルアップのための時間が作りやすくなります。そのうえ、派遣先のリアルな情報を提供してくれる会社を選ぶと、より良い職場選びが可能です。

介護人材サービス「ホップ」なら、携帯電話の通信サービスが無料で利用できるなど、福利厚生の面での支援が受けられます。介護職が働きやすくなるような環境作りに力を入れている会社です。ホップのような派遣会社に登録してさまざまな事業所で働くと、多くの実務経験を積めるため、スキルアップへとつながっていくでしょう。

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介護職員のスキルアップに関するQ&A

介護職員のスキルアップに関するQ&A

介護職がスキルアップするための、下記のような良くあるQ&Aを紹介していきます。

  • スキルアップする際の目標の立て方は?
  • 介護職で一番かんたんな資格は何?

スキルアップは短期間で達成できることは少ないため、日々の積み重ねが必要です。

スキルアップをする際の目標の立て方は?

介護職として自分自身のスキルアップを図るためには、明確な目標設定が必要です。最初は現在持っている知識やスキル、コミュニケーション能力のレベルを自己評価します。次は、取得したい資格や目指す職種を明確にしましょう。

目標を実現するためには、達成する期限を設けることが大切です。どのようなステップで目標に近づくのか、行動計画を紙に書き出してみましょう。目で確認することにより、具体的なアクションと実行する時期がはっきりし、目標に向かって効率的に進めるようになります。

介護職で一番かんたんな資格は何?

介護の資格で取得しやすいものには「介護予防指導士」があります。介護予防指導士は、日本介護予防協会が主催しており、介護予防を促進する人材の育成を目的としています。資格取得後は「筋力訓練指導」「ストレッチ」「転倒予防」「栄養ケア」「口腔ケア」などの指導が可能です。

講義と実技、合わせて10科目を学んでいきます。試験もなく、3日間の講習と実習を修了すれば資格が取得できます。介護予防に興味がある方はぜひ挑戦してみましょう。

参考:特定非営利活動法人 日本介護予防協会「介護予防指導士講習

介護職のスキルアップはさまざまな方法がある

介護職のスキルアップはさまざまな方法がある

介護職のスキルアップの方法はさまざまあります。利用者さんの状態を注意深く見守り、行動や訴えが理解できる洞察力を高めることが重要です。必要な資格を取得することで、より高いレベルの介護スキルを身につけられるでしょう。

介護派遣に登録すると、さまざまな施設や事業所での経験が得られます。介護派遣に登録するなら「ホップ」がおすすめです。

経験を積んだ介護派遣のコーディネーターが、一人ひとりに合った職場を紹介します。派遣中も困ったことや悩みがあれば、相談に乗っていきます。介護派遣に興味のある方は、ホップまでご連絡ください。

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著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。

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