2024/09/23

居宅ケアマネに向いてる人の特徴7選!施設ケアマネとの違いも合わせて紹介

介護のキャリア

「居宅ケアマネが自分に向いているかどうかわからない」

「施設ケアマネとどう違うの?」

「居宅ケアマネにメリットはあるの?」

介護の現場で重要な役割を果たすのがケアマネジャーです。在宅介護を支える居宅ケアマネの仕事に、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、居宅ケアマネに向いている人の特徴を7つ紹介します。施設ケアマネとの違いや、居宅ケアマネの仕事のメリットについても詳しく解説します。居宅ケアマネに興味がある方は、参考にしてみてください。

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居宅ケアマネに向いてる人の7つの特徴

居宅ケアマネに向いてる人の7つの特徴

居宅ケアマネは、在宅で介護を受ける人たちを支援する重要な役割を担っています。単に介護の知識があるだけでなく、さまざまな能力や資質が求められる仕事です。以下に、居宅ケアマネに向いてる人の7つの特徴を解説します。

コミュニケーションが好きな人

居宅ケアマネの仕事は、利用者や家族、医療従事者、介護サービス事業者など多くの人とコミュニケーションが必要です。話が好きで、相手の話をしっかり聞けれる人は向いています。具体的には以下のようなスキルが重要です。

  • 傾聴力:相手の言葉に耳を傾け、気持ちを理解する能力
  • 共感力:相手の気持ちに寄り添い、理解を示す能力
  • 説明力:複雑な情報をわかりやすく伝える能力
  • 調整力:異なる意見や要望をうまくまとめる能力

多くの能力が必要に見えますが、経験を積むとできるようになっていきます。

記事監修者:長谷部宏依
長谷部宏依(はせべひろえ)
人との話が好きな人は居宅ケアマネに向いてると言えます。

多職種連携が好きな人

居宅ケアマネは医師や看護師、理学療法士、介護職員など、さまざまな専門職と連携して仕事を進めます。チームワークを大切にし、多様な意見を尊重できる人が適しています。

多職種連携では、各専門分野の用語を理解し適切に使用することが重要です。それぞれの職種の役割と専門性を認識し、協力も必要です。チーム全体で必要な情報を共有し、利用者の総合的なサポートも欠かせません。意見が異なった場合は調整し、最適なケアプランを作成する必要があります。

人間関係を構築し連絡や調整を効果的におこなうと、多職種連携が実現し質の高い支援が提供できます。

マルチタスクができる人

居宅ケアマネは利用者のケアプラン作成やサービス調整、書類作成など、複数の業務を並行しておこなう必要があります。効果的な時間管理には、タスクの緊急性と重要性を考えて分類しましょう。

各タスクに適切な時間を配分しつつ、ひとつの作業に集中しながらほかのタスクにも気を配る能力が求められます。漏れのないようにするためには、スケジュール管理ツールやタスク管理アプリの活用が有効です。さまざまな方法を組み合わせると、効率的に業務が遂行できます。

筆者の場合は、すべての内容をスケジュール帳に記入していました。付箋に書いて貼っておくと目立って忘れにくくなります。自分自身に合った方法を見つけると、効率良く仕事ができるようになります。

優先順位が決められる人

居宅ケアマネは多くの業務がある中で、何を先におこなうべきか適切な判断が必要です。緊急性や重要性を見極め、効率的に仕事を進められる人が向いています。

タスクの優先順位を決めるときは、いくつかの大切なポイントがあります。急ぐ必要があるかどうかを、締め切りや利用者の状況から判断しなければなりません。

たとえば、利用者の体調が悪いとサービス事業所から連絡が来たら、別の利用者の経過記録を入力していても、対応しなければなりません。

記事監修者:長谷部宏依
長谷部宏依(はせべひろえ)
今すぐ必要な内容と、長い目で見て大切なことの両方を考えると、バランスの良い判断ができます。

スケジュール管理ができる人

居宅ケアマネの仕事には計画性が欠かせません。利用者との面談やサービス担当者会議、書類提出など、多様な業務をこなすには効果的なスケジュール管理が必要です。

1か月単位で仕事が進むため、カレンダーやスケジュール帳を使って把握できるようにしましょう。同時に、トラブルに備えて余裕時間を確保し、柔軟に対応できるようにします。定期的にスケジュールを見直し、必要に応じた調整するも大切です。

スケジュール管理を適切におこなうと、複雑な業務もスムーズにこなせるようになります。

情報収集ができる人

居宅ケアマネには、常に最新の情報を収集し理解する能力が求められます。介護保険制度の改正や新サービスの情報を把握するため、学習意欲と情報収集能力が必要です。

効果的に情報収集するには、介護や医療の専門誌・書籍を定期的に読み、セミナーや研修に参加しましょう。とくに、市区町村が開催している研修会は、地域の情報も把握でき大変有効です。同業者や他職種との情報交換もおすすめです。

いくつかの方法を組み合わせると、常に最新で正確な知識を維持できるようになります。

言いにくいことが言える人

居宅ケアマネは、言いにくい内容でも言わなければならない場合があります。

利用者が介護スタッフにセクハラをするとデイサービスより報告があった場合は、本人や家族に伝えなければなりません。居宅ケアマネの業務ではない仕事を頼まれたときにも、しっかりと断ることが必要です。

相手の気持ちを理解し寄り添う姿勢は示しつつ、わかりやすい言葉で説明しましょう。単に困難な点を伝えるだけでなく、代替案を提案すると相手は受け入れやすくなります。

記事監修者:長谷部宏依
長谷部宏依(はせべひろえ)
相手の立場を考慮しながらも必要な内容をきちんと伝えられる能力が、良好な関係構築と効果的な支援につながります。

居宅ケアマネと施設ケアマネの違い

居宅ケアマネと施設ケアマネは、同じケアマネジャーでも仕事内容や職場環境に違いがあります。主な違いを解説します。

仕事内容

働く場所は大きく違います。居宅ケアマネは居宅介護支援事業所に所属し、施設ケアマネは介護施設に在籍しています。仕事内容は以下のとおりです。

居宅ケアマネ

  • 利用者の自宅を訪問し、在宅での生活を支援するためのケアプランを作成する
  • さまざまな介護サービスを組み合わせて、適切なプランを提案する
  • 利用者や家族との密接なコミュニケーションが求められる

施設ケアマネ

  • 介護施設内で生活する利用者のケアプランを作成する
  • 施設内のサービスを中心に、利用者の生活を支援する
  • 施設内の他職種と緊密に連携し、チームケアを実践する
  • 施設のルールや体制に基づいてケアを提供する

このように、居宅ケアマネと施設ケアマネの仕事内容は異なるため理解が必要です。

受け持ちの件数

居宅ケアマネと施設ケアマネは受け持ち件数に違いがあります。

  • 居宅ケアマネ:一人当たり上限44件の利用者を担当する
  • 施設ケアマネ:一人当たり上限100件の利用者を担当する

利用者一人ひとりと深く関わりたい場合は、居宅ケアマネが向いてると言えます。

取り扱っている介護サービス

居宅ケアマネと施設ケアマネでは、取り扱う介護サービスが異なります。

居宅ケアマネは、訪問介護や通所介護、短期入所生活介護など、在宅生活を支援する多様な介護サービスを扱います。医療系サービスや福祉用具の利用も含め、幅広い知識が求められ地域の社会資源の活用も多いです。

施設ケアマネは主に施設内のサービスを担当し、食事や入浴、排泄などの基本的な生活支援が中心です。施設の特色に応じてリハビリテーションや認知症ケアなどもケアプランに組み入れます。

記事監修者:長谷部宏依
長谷部宏依(はせべひろえ)
居宅ケアマネと施設ケアマネは、両者とも利用者のニーズに合わせて適切なサービスを選択し、調整する役割を担っています。

居宅ケアマネの職に就くメリット

記事監修者:長谷部宏依
長谷部宏依(はせべひろえ)
居宅ケアマネの仕事には、以下のようなメリットがあります。

数多い介護サービスの中から提案ができる

居宅ケアマネはとてもやりがいのある仕事です。いろいろな介護サービスを上手に組み合わせて、一人ひとりに合った支援を考えるのが楽しいところです。

一人ひとりの利用者の身体状況や生活、希望に合わせて居宅サービス計画書を作ります。自分の経験やスキルを活かせ、多くの種類の介護サービスについても学べるところがメリットです。困難な事例に当たっても「どうすれば解決できるのか」と考えて、答えを見つける力も身につきます。

居宅ケアマネは、自分の知識やスキルが増えていくのを感じられる仕事です。利用者の役に立ちながら、自分も成長できるのが魅力です。

多くの人と出会える

居宅ケアマネの仕事では、多くの人と出会えるのが魅力です。利用者や家族、医療や介護の専門職など、関わる人が多いです。人との出会いを大切にしたい方にとって、とてもおもしろい仕事と言えます。

人との会話が多くなるため、上手に伝える力や聞く力も身につきます。多くの人の人生話を聞けるので、自分の人生についても深く考えるきっかけになる場合も多いです。仕事を通じて人として成長できるのが、居宅ケアマネの良いところです。

人との関わりが好きな方にとって、とてもやりがいの感じられる仕事と言えます。

外出できる

ケアマネジャーの仕事は、机に向かってばかりいるわけではありません。利用者の自宅を訪問したり病院を回ったりと、外に出かける仕事が多くあります。動き回るのが好きな人には、ぴったりの仕事です。

外の空気を吸えるので、気分転換になります。オフィスにずっといるよりも、ストレスが少なくなるでしょう。地域のあちこちを回ると、土地の情報が良く知れるようになります。

居宅ケアマネの仕事は、外に出かけられ体も心も元気になれる、やりがいのある仕事です。

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居宅ケアマネに向いてる人に関するQ&A

居宅ケアマネがつらいと感じるときの対処法は?

居宅ケアマネがバーンアウトを防ぎ長く健康的に働くためには、自己管理とサポート体制が不可欠です。難しいケースの場合は、同僚や上司と定期的にミーティングをおこない、解決策を見つけていきます。仕事帰りにスポーツジムに寄ったり買い物をしたりして、心身のリフレッシュを図るのも良いでしょう。

自分自身に合った対処法を見つけ、継続的に続けるとストレス解消となりますが、対策をしてもつらい場合は転職もひとつの方法です。

ケアマネをやめてよかったと感じる理由は?

一生懸命に勉強して試験に合格しても、実際に働いてみるとつらいからやめたいと思う場合もあります。ケアマネをやめてよかったと感じる理由は以下のとおりです。

  • 責任が減った:利用者さんの生活を支える重い責任から解放されて、気持ちが楽になった
  • 生活が規則的になった:急な呼び出しや休日出勤が減って、自分の時間が増えた
  • 新しい仕事に挑戦できる:専門学校の先生や介護サービス事業所に転職した

精神的や身体的にストレスの大きい状態が続くと病んでしまう可能性があるため、退職を考える人もいます。

ケアマネの給料は上がるの?

居宅ケアマネは、経験や実績を積むと、給与が上がる可能性はあります。主任ケアマネジャーの資格を取得すると、さらなるキャリアアップも期待できます。

給料アップは事業所によって条件は異なるため、具体的な情報は各事業所への確認がおすすめです。

居宅ケアマネに向いてる人はぜひチャレンジしてみましょう

居宅ケアマネに向いている人の特徴や、仕事の魅力について紹介してきました。本記事を読んで「自分に合っているかも」と感じた方は、ぜひチャレンジしてみてください。

居宅ケアマネの仕事は、たしかに責任も重く大変な面もあります。しかし、利用者の生活を支え、笑顔を見られることは大きなやりがいにつながる場合も多いです。多くの人と出会うと、自身の成長の機会にもなります。

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記事監修者:長谷部宏依
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著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。