「訪問介護の仕事は好きだけど、職場環境があわない…」
「利用者さんとの関係がうまくいかず悩んでいる…」
訪問介護で勤務しているとこうした悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。介護の仕事は大変で、辞めたいと感じることも少なくありません。
本記事では、訪問介護を「辞めた」方の具体的な理由と「辞めたい」と感じたときの対処法を紹介します。
訪問介護に向いている人・向いていない人の特徴も解説しますので、自分にあった働き方を探してみてください。
介護派遣のホップでは、業界経験の豊富なコーディネーターが、あなたのキャリアプランにあわせたお仕事探しをサポートします。「訪問介護を辞めたい」「働きやすい職場を見つけたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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訪問介護を辞めた理由【10パターン紹介】
訪問介護を辞めた理由には、下記の10つのパターンがあります。
- 収入が不安定
- 訪問先への移動が大変
- 1人での対応にプレッシャーを感じる
- 利用者さんからの理不尽なクレームを受ける
- キャリアアップが難しい
- 人間関係の悩み
- 体力的負担が大きい
- 仕事とプライベートの両立が難しい
- モチベーションが続かない
- 将来への不安がある
どのパターンに自分が当てはまっているのか確認し、辞めたいと思う原因を確認してみましょう。
収入が不安定
訪問介護の仕事は収入が不安定といえます。
利用者の体調変化によるキャンセルなどで、予定していた収入よりも減りがちです。
加えて非常勤や登録型の雇用形態では、社会保険の適用外だったり、有給休暇を取りづらかったりと待遇面での不安もあります。
収入が安定しないため、生活設計を立てにくく、訪問介護を辞める理由のひとつになっているのです。
訪問先への移動が大変
訪問介護は利用者宅を直接訪問するため、移動が大きな負担となります。
複数の利用者宅を回る場合は、移動にかかる時間や車で移動に伴うガソリン代の出費も避けられません。
さらに、訪問スケジュールが詰まり過ぎていると、利用者宅での滞在時間が短くなりゆとりを持ったケアができなくなってしまいます。
1人での対応にプレッシャーを感じる
訪問介護は基本的に1人で利用者への対応を行うため、大きな責任とプレッシャーを伴います。
たとえば、利用者の状態が急変した場合は、適切な判断と迅速な行動が一人で求められるので、精神的負担が大きいです。
緊急時に自分の判断力や対応力に不安を抱えると「一人では限界がある」と感じ、離職を選ぶ介護士も少なくありません。
利用者さんからの理不尽なクレームを受ける
訪問介護は利用者や家族と直接対峙する仕事ゆえ、理不尽なクレームに遭遇することがあります。
なかには暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたりするケースもあり、精神的にダメージを受けかねません。
誠実に対応しているつもりでも、納得してもらえないことが多々あります。組織のフォロー体制が不十分な場合、一人で抱え込み離職してしまうケースもあるのです。
キャリアアップが難しい
訪問介護は、国家資格を取得していなくても就業できる仕事ですが、その分キャリアアップが難しいです。
ほかの資格を取得できたとしても、訪問介護の経験だけではほかの介護職種への転職も難しく、キャリアアップに行き詰まりを感じてしまいます。
キャリアアップを目指す場合、下記の選択が必要です。
- 介護福祉士資格の取得し、訪問介護のキャリアを伸ばす
- サービス提供責任者に昇進し、計画作成やスタッフの管理を行う
- 施設介護や介護支援専門員などの職種に転職する
いずれも一定の資格や経験が必要不可欠なことから、訪問介護を辞めた人も少なくありません。
人間関係の悩み
訪問介護の仕事は、職場の人間関係に悩むことは少ないと思われがちです。しかし実際には、同僚や上司、利用者や家族との関係性に悩むケースが少なくありません。
人間関係の悩みは訪問介護の仕事を続けていくうえでの大きな障壁となり、結果的に辞めた理由にもなっているのです。
体力的負担が大きい
訪問介護は利用者の自宅を1日に複数件訪問するため、体力的な負担が非常に大きい仕事です。
介護という業務の性質上、移動・入浴・排泄の際に利用者の身体を直接支えなければならず、腰痛など身体的な不調を覚えるヘルパーが多くいます。
訪問介護を長く続けるには、日頃から運動や休養を心がけ、自身の体力維持に努めることが欠かせません。そうした体力作りが難しい場合、介護の仕事を続けていくことは困難になってしまいます。
仕事とプライベートの両立が難しい
訪問介護の仕事は不規則な勤務シフトが多いため、プライベートとの両立が困難です。休日出勤、訪問時間の変更や延長での残業によって、不規則な勤務体系を強いられます。
そのため家族との時間や自分の趣味の時間をとるのが難しくなりがちです。
とくに子育て世代の方にとっては、仕事とプライベートの両立がうまくいかず、結果的に退職を選択する人も少なくありません。
モチベーションが続かない
訪問介護にはやりがいを感じる反面、利用者の状態によっては介護の成果が出にくくモチベーションが低下していくケースがあります。
訪問介護には精神的・肉体的負担が常に付きまとい、成果が直接的に表れにくい職業です。
そうした環境が長く続くと、「自分には介護の仕事は向いていないのでは」と、モチベーションを失いかねません。
将来への不安がある
訪問介護の需要は高齢化社会の進展に伴い今後も増加していくと見られますが、同時に業界全体の競争も激しくなることが予想されます。
そうした中で、将来への不安から訪問介護の仕事を辞める人も出てくるでしょう。
具体的には、以下の要因が考えられます。
- 体力的負担が大きい仕事のため、年齢とともに続けられるか不安
- 経験を積んでも給与がそれほど上がらず、経済面が不安
- 競合企業によって今の職場の経営がうまくいくか不安
訪問介護はキャリアアップの道が限られていることから、中高年になるにつれ将来設計に不安を抱えがちです。
漠然とした将来への不安から、早めに転職を検討する人も少なくありません。
介護の仕事を続けるにしても、施設への転職やキャリアアップのための資格取得など、前向きな選択をしていきましょう。
訪問介護を辞めたいと感じたときにできる5つの対処法
訪問介護を辞めたいと感じた際にできる対処法を5つ紹介します。
- 上司や同僚に相談する
- 介護の資格を取得する
- ほかの介護職種に転職する
- 介護以外の仕事に転職する
- 休職する
上司や同僚に相談する
訪問介護の仕事で悩みや不安を感じたら、一人で抱え込まずに上司や同僚に相談するのがおすすめです。
下記の例をもとに相談してみましょう。
- 利用者との人間関係の悩み:利用者への接し方のアドバイスをもらう
- 体力的な不安:業務内容を調整してもらう
- スキルアップへの悩み:研修への参加や資格取得したい旨を相談する
上司や同僚とのコミュニケーションを大切にし、悩みを一人で抱え込まないことが大切です。
介護の資格を取得する
訪問介護の仕事に不安を感じている場合は、介護福祉士などの国家資格の取得を検討するのがよいでしょう。資格を持つことで、下記のメリットが期待できます。
- 無資格者より高い収入が得られる
- 介護の専門知識・技術が身につく
- 施設や病院などより幅広い職場で働ける
訪問介護の仕事に限界を感じつつも、介護の仕事は続けていきたい方にはとくにおすすめです。
ほかの介護職種に転職する
訪問介護の仕事に馴染めない場合は、ほかの介護職種への転職を検討するのも一つの方法です。具体的な転職先としては、下記があげられます。
転職先 | 特徴 |
---|---|
施設介護 特別養護老人ホーム | チーム制でのケア。移動の負担が少ない。 |
介護派遣 | 派遣会社に登録し、自分にあった施設で短期的に働きスキルアップも目指せる |
ケアマネジャー | 利用者のケアプランを作成し、多職種と連携する。直接介護は少ない。 |
上記のように、介護には多様な選択肢があります。自分にあった働き方や環境を見つけましょう。
介護以外の仕事に転職する
介護の仕事に限界を感じている場合は、介護業界以外への転職も検討する価値があります。
介護の経験やスキルを活かせる分野に挑戦し、新たなキャリアを目指しましょう。
介護の経験も活かせる転職先候補として、下記の職種が考えられます。
職種 | 内容 |
---|---|
医療事務 | 病院や薬局などで受付、会計、書類管理などを行う。介護での経験が役立つ。 |
福祉用具専門相談員 | 福祉用具の選定と使用方法のアドバイスを行う。介護知識が活かせる。 |
生活相談員 | 施設入居者の生活相談や支援業務に従事する。コミュニケーション能力が活きる。 |
これらの仕事は、介護職で培ったコミュニケーション力や問題解決能力が役立ち、体力的負担が少ないことも大きなメリットです。
ただし転職には新たな専門知識や資格の取得が必要となる場合もあり、前もって準備と学習が欠かせません。自分の適性や興味関心を見極め、慎重に検討していくことが重要でしょう。
休職する
訪問介護の仕事で心身ともに疲れ果ててしまった場合は、一時的に休職を選ぶのも一つの方法です。休職期間中は仕事から離れ、気分転換を図ることができます。
休職を検討する際は、まず会社の休職制度の情報を集め、上司や人事担当者への相談が重要です。
休職は一時的な離職ですが、うまく活用すれば、新たなキャリアへの一歩となり得ます。
【辞める前に】訪問介護に向いている人の特徴
訪問介護に向いてる人の特徴として、下記の5つがあります。
- 責任感のある人
- 利用者の気持ちを考えられる人
- 体力に自信のある人
- コミュニケーション能力のある人
- 判断力のある人
それぞれの詳細は下記の記事で紹介しています。
訪問介護から転職するなら介護派遣のホップがおすすめ
訪問介護で働いているけれど、介護施設での仕事が気になっている人もいるでしょう。同じ介護職でも、仕事内容はさまざまです。
「くわしく内容を知りたい」「私に向いてるの?」と考えている場合は「ホップ」にご相談ください。
ホップには下記の特徴があります。
- 給与とは別に、現金還元できるポイントが付与される
- 勤務時間に応じた会員ランク制度
- 通信サービスを無料で利用可能
介護業界のさまざまな職種に対応しています。介護に関わる幅広い仕事を紹介できるため、介護業界で働きたいと考えている場合はお気軽にご連絡ください。
訪問介護を辞めた人に関するよくある質問
訪問介護の仕事を辞めた人からよく聞かれる質問にお答えします。
- 「訪問介護に行きたくない利用者」がいて辞めたいときは?
- 訪問介護以外に向いている職種を知りたい
それぞれ確認してみましょう。
「訪問介護に行きたくない利用者」がいて辞めたいときは?
「訪問介護に行きたくない利用者」がいて辞めたくなることは避けられない課題です。対処法としては以下が考えられます。
- 上司や同僚に相談し、助言や訪問先の変更を検討してもらう
- 利用者の立場に立って理解を深め、自分の気持ちを切り替えてみる
- どうしても無理そうであれば、最終手段として辞職も選択肢に入れる
まずは周りの助けを借りつつ、利用者の気持ちに寄り添おうと努力することが大切です。相性があわないからと簡単に諦めるのではなく、できる範囲で気持ちの改善を図ってみましょう。
それでも改善が見込めない場合には、転職や辞職を検討するのがおすすめです。
訪問介護以外に向いている職種を知りたい
訪問介護を辞めたい方は、まずはほかの介護職種への転職を検討してみるのがおすすめです。訪問介護と比べ、自分にあった働き方ができる可能性があります。
積極的にいろんな利用者と関わりたい場合はショートスティ、コミュニケーションや人前で何かするのが得意な場合はデイサービスが向いているなど、自分自身の得意なことを活かした職場を探しましょう。
介護職種以外にも、介護の経験を活かせる事務職や営業職など、選択肢は多数あります。
下記の記事ではそれぞれ向いている人の特徴をくわしく解説していますのでぜひご確認ください。
訪問介護を辞めたい場合は自分にあった対処法を見つけるよう
訪問介護の仕事にはさまざまな課題がありますが、利用者の方から感謝の言葉をいただいたり、社会に貢献できている実感を得られたりと、やりがいを感じられる面も多くあります。ただし、自分にあわないと感じる点があれば、それを無理に我慢するのではなく、対処法を検討するのがよいでしょう。
具体的な対処法としては、下記の通りです。
- 上司や同僚に相談し、アドバイスを求める
- 介護福祉士などの資格取得でスキルアップを目指す
- デイサービスやグループホームなど、ほかの介護職種への転職を検討する
- 事務職や営業職など、介護以外の仕事への転身
- 一時的に休職し、リフレッシュを図る
状況にあわせて、自分に最適な方法を選んでみてはいかがでしょうか。
将来への不安から一人で抱え込まず、上司や同僚、専門家に相談するなどして、前向きに解決策を見つけていくことが大切です。訪問介護の仕事を続けていくモチベーションを取り戻せる可能性もあります。
なお、介護派遣のホップでは、介護に関わる仕事を幅広く紹介可能です。
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