「毎日同じ仕事の繰り返しだし給料も思うように上がらない…」
「AIの導入で、介護の仕事は変わってしまうのかな?」
介護職に携わる中で、将来性への悩みを抱えることは珍しくありません。
とくに仕事の単調さや給料の低さ、技術の進化による仕事内容の変化への不安は、多くの職員が直面する共通の課題です。
そこで本記事では、下記の内容を紹介します。
- 「介護職には将来性がない」と言われる理由
- 現状を改善し、給料アップを実現する方法
この記事を通じて、介護職の将来性を見極め、自身のキャリアと生活に最適な道を見つけるきっかけになれば幸いです。
なお、介護人材サービスのホップは、独自の福利厚生を打ち出し、安定した働き方が可能な派遣サービスです。
介護職経験者がコーディネーターをおこなっているので、仕事探しから就職後の相談も幅広く対応しています。今の働き方や将来性に不安を感じている方は、簡単登録から始めてみてください。
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「介護職には将来性がない」と言われる理由
介護職には将来性がないと言われている主な要因は下記の4つです。
- 給料が安い
- 労働集約型産業である
- 仕事への参入障壁が低いと思われている
- AIの台頭による業務量低下
とくに給料が安いことは、働き続けるうえでのモチベーションにも直結します。
給料が安い
厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇等調査結果」によると、常勤介護職員の平均給料は31万7,540円、平均年収は382万480円とされています。
経団連の資料、国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、全産業の平均給料は44万5,965円、平均年収は443万円です。
低給料の要因として、多くの介護施設で明確な評価制度が欠けていることが挙げられます。
適切な評価基準が存在しないため、職員のスキルに関わらず一律の賃金での雇用や、昇給の幅も限定的になりがちです。
加えて、採用と育成の予算を組むうえで「介護職の高い離職率」がネックになり、給料にかける予算がなくなっている可能性もあります。
労働集約型産業である
介護職は、労働集約型の産業として位置づけられています。
労働集約型産業とは、機械や自動化よりも人間の労働が中心となるため、多くの従業員を雇用することが特徴です。
厚生労働省の資料(労働集約的産業の現状と課題|厚労省)によると、介護職の労働環境はほかの産業と比較しても厳しい状況です。
とくに、介護職員が経験する身体的・精神的な負担は、ほかの職業よりも高いとされています。これらの状況が、介護職のキャリアパスや雇用の安定性にも影響を及ぼしているといえるでしょう。
仕事への参入障壁が低いと思われている
介護職は無資格や未経験者でも始められるため、参入障壁が低いと認識されています。
一般的に介護職は、専門性が低いとみなされがちですが、対人関係の構築や個々の利用者に合わせたケア計画の策定など、高度なスキルが必要です。
業界への人材流入を容易にしている一方で、離職率の増加にもつながっています。
AIの台頭による業務量低下
AIの導入は、介護現場での効率性を高め、業務の質の向上が可能です。
一方で、職場における人員削減の懸念も生じています。
たとえば、AIを活用した記録の自動化や、コミュニケーションの助けとなるツールの利用です。
AIの活用で必要な業務が削減できる一方で、介護職員は少人数での時間の有効化や、より質の高いケアが求められます。
AIの進展は、介護職の役割を専門的なケアや人間らしい対応にシフトさせ、業界全体の職場環境を改善する新たな機会を提供しています。
介護職の将来性は本当にない?現状と今後を紹介
介護職の将来性は決して悲観的なものではありません。
「介護保険事業状況報告」によると高齢化社会の進展に伴い、介護サービスへの需要は増加傾向です。
しかしながら、介護労働実態調査の結果のとおり、需要の増加とは裏腹に、介護職の人手不足が深刻な問題となっています。
政府もこの状況を認識しており、「介護職員処遇改善加算」や「介護職員処遇改善臨時特例交付金」などの施策が進められています。
さらに、厚労省の「【資料1】介護分野の最近の動向」によると、2024年2月からは補助金を通じて賃上げが実施される予定です。
これらの動きは今後も続く可能性が高いとされています。
下記の記事では、介護職の待遇改善に関する最新情報を紹介していますので、ぜひご確認ください。
介護職の給料を上げる方法
介護職で給料が安いと感じた際、給料アップを目指すためには複数のアプローチが考えられます。
下記は、給料を上げるための5つの具体的な方法です。
- 勤続年数を重ねる
- 夜勤専従で働く
- 資格を取得する
- スキルアップする
- キャリアアップする
- 転職する
とくに転職は、短期間で給料アップを目指せる手段にもなるので、給料に悩んでいる場合は検討してみましょう。
勤続年数を重ねる
「介護職には将来性がない」と言われる理由は、給料の低さです。しかし、勤続年数を重ねることで給料の増加が期待できます。
「令和4年度介護従事者処遇等調査結果」による、介護職の勤務年数と平均給与の関係は下記の通りです。
勤続年数 | 平均給与額 |
---|---|
5年(勤続5年~5年11か月) | 30万5,970円 |
10年(勤続10年~10年11か月) | 32万2,990円 |
15年(勤続15年~15年11か月) | 34万2,590円 |
20年以上 | 37万1,640円 |
長く勤めることで技術や知識が蓄積され、より高度なケアが提供できるようになれば、後述するキャリアアップにもつながります。勤続年数を伸ばすことは、介護職における明るい将来を築く一つの方法といえるでしょう。
夜勤専従で働く
介護職における夜勤専従は、給料を増やす効果的な方法の一つです。
一般的に、夜勤手当は1回あたり約5,000円から8,000円が支給されるケースが多く、体力と夜勤に対する抵抗感がない方には、有効な選択肢といえるでしょう。
とくに「夜勤専従」は、日勤に比べて高い手当が得られます。
夜勤専従者の手取りの詳細は、下記の記事で解説しています。興味のある方は、参考にしてみてください。
資格を取得する
国家資格である「介護福祉士」の資格取得は、介護職での給料アップにおすすめです。
2023年の介護福祉士国家試験の合格率は84.3%と高く、現実的な選択肢といえるでしょう。
介護職で無資格の場合と資格取得別の平均給与の違いは下記の通りです。
資格名 | 平均給与 |
---|---|
介護福祉士 | 33万1,080円 |
実務者研修 | 30万2,430円 |
初任者研修 | 30万240円 |
無資格 | 26万8,680円 |
(出典:「令和4年度介護従事者処遇等調査結果」)
介護職で給料を上げて月30万円を稼ぐためには、資格取得が重要な要素となります。
現在無資格で介護職に従事している方は、初任者研修、実務者研修を経て、介護福祉士資格へとステップアップを目指しましょう。
介護職で月30万円を稼ぐための具体的な方法は、下記の記事で解説しています。
スキルアップする
介護職でのスキルアップは、給料アップと業界のサービス向上の両方の面でおすすめです。
専門的なスキルや知識の習得は、複雑なケースに対応する能力を高め、給料の増加にも結びつきます。
たとえば、認知症ケアやリハビリテーション支援の技能を持つ職員は、通常の介護職員よりも高い給料を得られる可能性が高いです。
このように、介護職でのスキルアップは、個人の経済的なメリットだけではなく、業界全体の発展にも重要な役割を果たします。
キャリアアップする
介護職での管理職への昇進は、給料アップにつながる重要な要因です。
管理職になると、基本給の増加に加えて役職手当が支給され、給与が上昇します。
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇等調査結果」によると、管理職と非管理職の給料には約5万円の差があります。
管理職 | 管理職以外 |
---|---|
35万6,570円 | 30万8,070円 |
管理職には施設長や介護長、訪問介護事業所の管理者などが含まれます。
なお、訪問介護事業所の管理者の場合、ほかの業務との兼務が一般的なので、キャリアアップを目指す際には考慮しましょう。
キャリアアップに関する情報については、下記の記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひ参照してください。
転職する
現在の職場に将来性を感じられない場合は、希望する条件の職場への転職がおすすめです。
転職を考えているが一歩踏み出せない場合は、介護派遣への登録を検討しましょう。
福利厚生が充実している派遣先では、給料の向上やより良い労働条件を期待できます。
さらに、介護派遣は複数の施設で実務経験を積むことも可能です。
将来性を見据えて転職するなら介護派遣のホップがおすすめ
介護職の転職を考える際、将来性を重視することは重要です。その点で、介護派遣のホップはおすすめの選択肢となります。
ホップの特徴は下記の通りです。
- ポイントを現金還元
- 明確なランクアップ制度
- 通信サービスの無償提供
- 介護資格を持った経験豊富なコーディネーターが在籍
- 仕事探しだけではなく就業中のサポートも実施
長く働ける環境作りを目指すホップだからこそ、さまざまな福利厚生を用意し、充実して働けるように工夫しています。
現在よりも給料を上げたい、良い職場環境にしたいと考えている場合は、ぜひホップへの登録を検討してみてください。
介護職の将来性は自身の行動で切り開こう
介護職における将来性の不安と給料の低さは、業界の共通の課題です。
しかし介護職の需要が高まっていることからも将来性は決して悲観的なものではありません。
現在も政府が改善施策を行っていますので、並行して自身でできる行動を行いましょう。たとえば、以下のような行動をするのがおすすめです。
- 勤続年数の延長
- 夜勤専従
- 資格取得
- スキルアップ
- キャリアアップ
- 転職
とくに、転職や介護派遣への登録は、福利厚生が充実した環境での働き方や待遇改善を目指せる有効な選択肢です。
介護人材サービスのホップは、独自の福利厚生と経験豊富なコーディネーターによるサポートを提供します。
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