2023/12/29

介護職の転職で後悔する理由はコレ!失敗の原因と成功するためのコツも紹介

介護に関する悩み

介護職は常に人手不足といわれ続けています。多くの職場では、介護職不足により業務の負担が増えています。より働きやすく自分の目標が達成できる職場を求めて転職活動する方は少なくありません。

しかし転職してみると、期待していた状況と異なり後悔することも珍しくないでしょう。そこで本記事では、介護職の転職で後悔する理由やその原因、成功させるコツを紹介していきます。介護職での転職を考えている方は、本記事を転職活動の参考にしてください。

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介護職の転職で後悔する理由

介護職の転職で後悔する理由

介護職は人手不足のため需要が高く、転職しやすい状況にあります。転職してみても期待していた状況と異なることも多く、後悔する人もいます。新しい職場で働いてみないとわからない場合も多いですが、転職の失敗例を事前に知っておけば、後悔のリスクを減らすことが可能です。

ここでは、下記の介護職の転職で後悔する理由を6つ解説していきます。

  • 人手不足で業務量が多い
  • 身体への負担が大きい
  • 教育体制が整っていない
  • 人間関係のストレスが大きい
  • 希望と違う配属先になった
  • 介護の仕事が合わないと感じた

人手不足で業務量が多い

高齢者の数が増えているのにもかかわらず介護職員が足りていないため、仕事量は多い状態です。人手不足の影響で、多くの介護施設や事業所では介護職の残業が増え、昼休憩も十分にとれない状況が発生しているところも少なくないでしょう。シフトも希望通りに組まれない場合もあり、身体的な疲労や精神的なストレスの蓄積につながっています。

限界を迎えた結果、退職を選ぶ人やメンタルの不調を抱えて休職する人も現れています。

身体への負担が大きい

介護職は身体への負担が大きい仕事です。利用者さんを持ち上げたり移動させたりするため、腰や膝に負担がかかりやすいです。

腰痛や膝痛に悩んでいる介護職員も多く、コルセットやサポーターなどを装着しながら働いている人も多く見られます。身体への負担をなるべく減らしたいなら、身体介護が少ない職場を選ぶこともひとつの方法です。

入所施設では、日勤と夜勤の交代勤務があるため生活リズムは崩れやすく、体調管理が重要になります。休日はシフトによって決まるため、決まった曜日が休みでないことは多いです。平日に休めるメリットはありますが、定期的な休日が必要な人にとってはストレスになるでしょう。

安定したシフトで働きたい場合は、訪問介護やデイサービスの仕事が適しているかもしれません。

教育体制が整っていない

経験者であっても、十分な教育体制が整っていないと不安が増して退職につながることがあります。人手不足の影響で、教育に必要な時間や労力を割けない事業所も見られます。

教育担当者が決まっておらず先輩たちの仕事を見ながら学ぶスタイルの場合、仕事のやり方は人によって異なるため、どの方法が正しいのか判断しにくいです。業務内容やルールをきちんと理解しないまま働くと、事故を起こす危険性もあります。

転職者が経験者の場合でも、職場ごとに異なる業務の流れや内容を理解するには時間がかかります。教育体制が整っていない場合、新しい仕事を覚えるのに苦労するでしょう。

関連記事:50代未経験の介護職で仕事が覚えられない理由について解説した記事はこちら

人間関係のストレスが大きい

職場の人間関係が悪いと、居心地が悪く働きづらさを感じる場合があります。転職して新しい施設に入職した際、すべての介護職員に歓迎されるとは限りません。無視されたりそっけない態度をとられたりすることもあります。

筆者の場合、転職して入った職場で先輩介護職員から無視された経験があります。上司に相談したところ「自分より資格やスキルを持っている人が入ってきたから嫉妬しているのでは?」との返答でした。

小規模な事業所では介護職同士が密にかかわるため、人間関係は仕事のやりやすさに大きく影響します。うまく人間関係を築けないと、連携がとれずに通常業務にも支障が出るでしょう。

職場を選ぶ際は、働いている人から情報を得たり口コミを調べたりすることが大切です。職場の雰囲気は実際に働いてみないとわからない場合も多く、面接や事前の職場見学をしても確認できないのが難しいところです。

関連記事:介護職の人間関係について解説した記事はこちら

希望と違う配属先になった

求人情報や面接で聞いた仕事内容や勤務条件が、働き始めたら異なっていることがあります。大きな施設や複数の介護サービスを提供する事業所では、人手が足りない部署に配属されがちです。

訪問介護の仕事を希望していたのにもかかわらず、入職後にデイサービスに配属されたり、介護の現場業務だけを希望していたのに介護保険の請求業務の手伝いをさせられたなどがあります。

面接時に希望する配属先をしっかり伝え、勤務前には労働条件が書かれた「労働条件通知書」を確認することが重要です。

介護の仕事が合わないと感じた

初めて介護の仕事をする方にとって、新しいスキルを学び、職場に慣れるまでが大変です。介護職は、排泄介助や入浴介助など汚れる作業も伴います。利用者さんが食事中にくしゃみをした際には食べ物が飛んでくることや、入浴中に排泄をしてしまった場合は片付ける必要があります。潔癖な傾向にある方は介護職に向いていないかもしれません。

別の職場から転職してきた方も、新しい環境や業務に戸惑う場合があります。新しい職場の方針と自分の考えが異なると、介護の仕事が合わないと思ってしまうこともあります。その場合は職場が合わないだけなので、ほかの事業所への転職も考える必要があるでしょう。

介護職の転職で失敗する原因

介護職の転職で失敗する原因

介護職の転職で失敗する原因としては、事前の情報収集が足りない場合も考えられます。今後どのようなキャリアを積んでいきたいかなど、自分自身としっかり向き合うことも必要です。ここでは、介護職の転職で失敗する原因を3つ紹介します。

転職先の仕事内容を理解していなかった

介護職の業務内容は、職場によって大きく異なります。

デイサービスでは入浴や排泄、食事などの身体介護のほか、レクリエーションの企画や進行などもあります。人前で話すことが苦手な人は、レクリエーションの司会はストレスもかかるでしょう。利用者さんの送り迎えでは、送迎者の運転を任される場合もあります。

訪問介護では、身体介護に加えて、買い物や掃除、洗濯などの家事支援を行います。料理が苦手な場合、高齢者に合わせた調理ができるようにスキルを身につけなければなりません。

転職前に、どのような業務内容なのか理解しておくことが必要です。

関連記事:デイサービスが向いている性格について詳しく解説した記事はこちら

自宅からの距離や給料だけで職場を選んでしまった

自宅から近い職場は魅力的ですが、距離だけで転職先を選ぶのはリスクがあります。たとえ通勤距離が近くても、仕事が多すぎたり休みが少なかったりすると、プライベートの時間を確保することが難しくなります。

職場を選ぶ際には、施設の規模や業務内容、給料などの確認が大切です。ほかの施設に比べて高い給料を示している場合には、仕事量が多かったり、長時間労働が前提となっていたりすることもあります。

給料や通勤距離だけでなく、ほかの条件も合わせてしっかりと検討しましょう。

将来どのようなキャリアを積んでいきたいのか決まっていなかった

仕事に対する明確な将来の目標やビジョンがなければ、転職しても満足できないでしょう。目標がない状態で転職すると、新しい職場でもモチベーションを維持するのが困難になり、再び転職を考えることになるかもしれません。何か嫌なことがあった場合、ほかの職場が魅力的に見えてしまいます。

もし資格取得が目標なら、取得しやすい環境の職場を探す方が良いでしょう。自分がどのように仕事をしていきたいのか、自分が歩むキャリアをしっかりと決めておくことが大切です。

関連記事:介護のキャリアアップについて解説した記事はこちら

コレが重要!介護職の転職を成功させる5つのコツ

コレが重要!介護職の転職を成功させる5つのコツ

介護職は引く手あまたといっても、転職は心身ともに負担がかかり時間も必要です。転職活動をするなら、自分自身が納得できて長く働ける職場に出会えることが理想です。介護職の転職を成功させる5つのコツを紹介していきます。

転職する目的を明らかにしておく

転職を考える際には、初めに転職する目的をはっきりさせましょう。自分が今の職場の何に不満を感じているのか、現在の環境が良くてもキャリアアップのために転職を考えているのか、目的を明確にすることが重要です。目的がはっきりすれば、新しい職場に求める条件が明らかになります。

自分がどのような仕事をしたいのか、何を避けたいのかを自己分析することも大切です。考えるプロセスを通じて、介護職以外の仕事が向いているかもしれないと気付く場合もあります。職場環境や仕事内容、将来のキャリア、プライベートとのバランスなど多角的に考えて転職先を選ぶことが重要です。

事前に介護業界や施設に関する情報を調べておく

介護業界や施設について、転職前に十分に調べることが大切です。介護の仕事内容と必要な能力について理解し、仕事のやりがいや大変さを知ることが重要です。転職サイト施設の公式サイトを利用して、必要な情報を集めましょう

施設を選ぶ際には、スタッフの人員配置や離職率、勤続年数などのチェックが大切です。介護職員が長く働いている施設は、働きやすい環境である可能性が高いです。勤続年数が短かったり離職率が高かったりする施設は、避けた方が良いかもしれません。

厚生労働省が提供する「介護サービス情報公表システム」を利用すると、介護事業所ごとに経験年数10年以上の職員の割合や前年度の退職者数など、詳しい情報を得られます。

参考:厚生労働省「介護サービス情報公表システム」

自分の経歴を棚卸ししておく

転職を考える際には、今までの経歴を振り返って整理することが重要です。振り返りをすれば、次の職場で何を求めるのか、将来のキャリア形成について具体的な計画を立てやすくなります。どのような働き方を望んでいるのか、得意なことは何か、どのようにキャリアアップしていきたいのかを明確にしましょう。

自己分析を行い希望する仕事内容や条件を明確にすると、効率良く転職活動ができます。

関連記事:介護職の職務経歴書について詳しく解説した記事はこちら

どのようなキャリアが描けるのか知っておく

介護職を続ける際には、どのようなキャリアアップの道があるのか知ることが大切です。一般的には、介護職員初任者研修を受講してから介護職に就きます。その次は、実務経験を積みながら介護福祉士実務者研修を受講します。実務経験が3年以上、540日以上の勤務を経た後に介護福祉士の試験を受けて合格すれば、資格の取得が可能です。

5年間の実務経験を積めば、ケアマネジャーの受験資格も得られます。

介護職においてキャリアを積むことは、給料アップや管理職などの役職への昇進が可能になります。キャリアアップの道を知っておけば、仕事へのモチベーション維持にもつながるでしょう。

関連記事:介護職のキャリアアップについて詳しく解説した記事はこちら

介護職の転職に強いプロに相談する

介護職の転職を成功させるためには、転職エージェントや「相談できる介護派遣」を頼ると良いでしょう。仕事をしながら転職活動を行う場合、一人で情報を集めるのは時間的にも労力的にも大変です。職場の雰囲気や実態もなかなかわからないものです。

転職エージェントや派遣会社なら、介護施設や事業所に関する豊富な情報を持っており、一般には公開されていない独自の求人や特別な情報を提供してくれる場合があります。

転職サポートを行うコーディネーターは、介護職の経験者現場の状況に精通している人が望ましいです。介護の現場で働く大変さや人間関係の複雑さなど理解してくれたうえでのサポートは、心強いでしょう。

ここからは、おすすめの転職サポートを紹介していきます。

後悔せずに介護職の転職をするなら介護派遣のホップがおすすめ

後悔せずに介護職の転職をするなら介護派遣のホップがおすすめ

介護職の転職を考えているなら、介護派遣という働き方もあります。介護派遣は同じ職場で一定期間働き、契約が終了すると別の施設に派遣される形態です。

介護派遣のホップは、仕事を探している方に専属でコーディネーターが付きます。コーディネーターは介護経験者のため、現場での苦労や悩みなども経験しており、求職者の悩みも良く理解できるため頼りになる存在です。現場を知っているからこそできる仕事探しや、転職した後のサポートまでしっかりと行います。

ほかの派遣会社にはない特徴として、勤務時間に応じて貯まっていくポイントや会員ランクアップ制度などがあります。ポイントは時給とは別に現金で支給され、正社員における賞与や昇給に当たると考えて良いでしょう。

介護職の転職を考えているけれど後悔をしたくないと思っているなら、一度相談してみてはいかがでしょうか。

介護職の転職で後悔しないためには事前準備が重要

介護職の転職で後悔しないためには事前準備が重要

介護職では転職する方は多く見られますが、転職先で後悔している方も大勢います。転職を成功させるためには、事前の準備が必要です。自分がどのような介護サービスの仕事をしたいのか、雇用条件で譲れないのは何かなど条件を整理します。将来どのようなキャリアを積んでいきたいのか考えるために、過去を振り返ることや自分自身の内面と対話が必要です。

一人で転職活動をしようとすると、何から始めてどうやって情報を集めたら良いのか不安なことも多いでしょう。自分に合った職場を見つけるには、転職サポートの力を借りることも方法のひとつです。

介護派遣のホップは、経験豊富なコーディネーターがあなたにとって最適な職場を探すサポートをします。後悔しない転職をしたい方は、ぜひ1度相談してみてください。

「介護職経験者のあなた」を徹底サポート!

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著者情報 / 監修者情報

長谷部宏依(はせべひろえ)
介護職員として介護老人保健施設に入職。 その後介護福祉士を取得し訪問介護や訪問入浴、デイサービスで働く。 ケアマネジャーは20年の実績があり、100名以上の高齢者を担当。 認認介護や老老介護、介護拒否など困難事例も多く経験。 現在はWebライターとして介護記事を中心に執筆している。